シンガポールのフードテックスタートアップCRUSTは「宮谷自然研究所」と共同研究契約を締結しました。

2023年12月11日(月)16時16分 PR TIMES

地域を代表する花や果物から新しいビール酵母を分離し、日本の地ビールを世界へ

CRUST Group(本社:シンガポール、代表取締役社長:Travinder Singh、以下 「クラスト」)は、宮谷自然科学研究所(本社:東京都、所長:宮谷精二、以下「宮谷研究所」)と発酵技術、及び乳酸菌等の新株開発における共同研究に関して、広範囲の業務提携を行うことを発表いたします。

1|共同研究締結の背景
クラストは、環境関連の国際会議でパネリストとしても参加する、シンガポールで2019年に設立されたフードテック企業です。「美味しくアップサイクルする」をキーワードに、ビールやソーダの開発を重ねており、世界的なハイブランドホテルでも採用されています。日本においては特に、地方自治体との「地方創生×アップサイクル」に注目しており、余剰生産されたパンから「CRUST(発泡酒)」が、フルーツの皮から「CROP(ソーダ)」が既に販売段階に入っており、「世界のフードロスを1%減らす」ことを目標に、日々様々な活動を展開しています。
[画像1: https://prtimes.jp/i/68378/18/resize/d68378-18-0dd5c723bfb6713a7560-0.jpg ]

フードテックの業界では技術革新が進み、常に新製品が生まれる循環が整っており、日々の研究と製品開発は開発型企業である弊社の重要な要素だと考えております。日本国内においても多くの実証事業を行う中、弊社の独自の解釈である「Hyper Local Model:超地産地消」コンセプトをより一層深化させることが急務であり、そうすることで弊社の地方創生・地域貢献といったコンセプトを伝えていくことができると考えていました。そのようなタイミングで宮谷研究所と出会うことが出来たことで、私たちクラストの目標は、一気に現実味を増すことになりました。

2|今後の展望
独自の酵母分離用培地を持ち、国内有数の研究知財を誇る宮谷研究所とクラストが連携し、双方が保有する技術・ビジネスモデル等を組み合わせることで、フードテック領域における新たな価値基盤を創出し、弊社が目指す持続可能な社会の実現に貢献していければと考えております。
[画像2: https://prtimes.jp/i/68378/18/resize/d68378-18-b69b7dd87b800a1c789c-1.jpg ]


3|コメント:Travinder Singh(CRUST GROUP CEO)
「今回、宮谷先生との共同研究契約を発表できることを大変光栄に思います。これは弊社のアップサイクルのコンセプトを進める上で大きな一歩です。私たちは、宮谷先生の卓越した研究知識と我々のフードテックの専門知識を結集し、日本国内での展望と、世界への発信に向けて新たな未来を築いていくことに期待しています。弊社が活動を進める中で弊社独自のIPを構築する必要は差別化にも重要であり、共同開発による新しいビール酵母を利用し、日本の地ビールを世界に広めることにも取り組みたいと思います。私たちのビジョンは、サステナブルな商品を求める企業や消費者に対して“サステナブルソリューションプラットフォーム”として製品化へのサービスをワンストップで提供することです。宮谷先生との連携により、私たちは新たな技術とアイディアを組み合わせ、より多くの食品産業への貢献が可能になります。今回の提携で、より多くの食品業界におけるアップサイクル製品開発が進むことを期待しています。」
https://www.crust-group.com/

4|コメント:宮谷氏(宮谷自然研究所 所長)
「共同研究の開始を発表できることを、私たちはとても嬉しく思います。宮谷自然科学研究所はすでに、花をはじめ、多様な植物などから各種酵母や植物性乳酸菌を分離する最新技術の開発だけでなく、株の分離にも成功しています。クラストと共にこの技術を使用し、地域特有の花などからビール酵母を特定・分離していくことで、これまでにない新しい香りや味わいの地ビールが誕生します。また、その過程で生み出されるビール残渣を植物性乳酸菌によって発酵させ、食品化していく活動も開始します。その結果、従来ゴミとして廃棄される物をゼロにしていくと共に、焼却されるゴミを減らすことによるCO2削減にも寄与していきます。」
https://www.miyatanilabo.com/

略歴:宮谷精二氏
[画像3: https://prtimes.jp/i/68378/18/resize/d68378-18-391512dfe23d66a87dde-2.jpg ]

大学、大学院、研究所に所属しながら、 生化学、免疫学、発生学、分子生物学、遺伝子工学を学びながら基礎研究を行ってきた。その過程で薬の開発、土壌細菌の研究、新しい蛍光タンパク質の開発など多岐に渡る分野で研究開発に携わる。そこで日本に古くから伝えられてきた発酵という分野でこれまで培ってきた知識や経験を生かして研究すれば、 人々の健康に寄与できるのではないかと考え、2016年、宮谷自然科学研究所を立ち上げ。2022年に新たにラボを創設。「超故創新」をスローガンとして掲げ、故さを超えて新しい価値を創造している。

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CRUST Groupはこれからも、循環型経済やよりサステイナブルな社会の実現を目指し、まだ食べられるのに廃棄されてしまい、食品ロスとなってしまうような余剰食料を、飲料製品などにアップサイクルしていきます。「世界のフードロスを1%減らす」ことを目標に、日本でも様々な活動を展開していきますので、これからの取り組みに是非ご注目ください。

[画像4: https://prtimes.jp/i/68378/18/resize/d68378-18-42ebf9a1de0e0618daf6-3.jpg ]


<参考>
私たちの世界は大きな食品廃棄物の問題を抱えています。現在生産されている3分の1、重さにすると13億トンもの食料品が毎年無駄になっているのです。国連によると、その経済的価値は約7500億ドルにも上るそう。さらに、この問題は地球温暖化にも大きく関与しており、食品廃棄により排出される温室効果ガス(GHG)の量は、排出量全体の8%も占めているのです。これは、航空業界全体から排出されるGHGの4倍もの量に及びます。食品廃棄物や食品ロスは、実際に管理がとても難しいことから、その重大さにもかかわらず、21世紀において最も過小評価されている問題の1つです。そこでCRUST Groupは、この世界的課題にソリューション(サステナブルソリューションプラットフォーム)を生み出し、外食産業や小売業界に新たな価値を提供していきます。飲食業界、小売業者、ホテル、航空会社など、食品廃棄物・食品ロスへの対応や、それらにかかるコストにお困りでしたら、是非一度ご連絡ください。

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