子どもたちと高齢者のお正月イベントを開催

2023年12月11日(月)11時16分 PR TIMES

高齢者の生きがい・子どもの地域交流に

高齢者団体が企画・運営!「ICS垢田家新年会」
日時:2024年1月13日(土)13:30〜16:15 (受付開始 13:00〜)
共催:武団 ひまわりの会

 子どもの居場所づくりを行う認定NPO法人(山口県下関市、代表理事 林 陽一郎)は、日本財団「子ども第三の居場所」事業の助成で下関市内に設置している子ども・子育て支援の拠点「ICS」において、2024年1月13日(土)、本所2回目となる「ICS垢田家新年会」を開催いたします。昨年度はボランティアとして参加した下関市武久町に住む高齢者のボランティア団体武団ひまわりの会(会長 松尾富治氏)が、初めて本新年会の企画・運営します。

「武団ひまわりの会」とは
 武団ひまわりの会は、普段は月に1度を目安に「ICS垢田家」を利用し、健康のための食習慣や生活習慣に関する講師を招いたり、頭を働かせるために漢字や計算の練習をしたりするなど、様々な活動をしています。今年9月には松尾氏の申し出により「シャボン玉の会」を開催し、本所の子どもたちは大きなシャボン玉づくりに初挑戦をしました。「高齢者が生き生きとする活動をつくっていきたい」という松尾氏の想いと、約56%が核家族である山口県(令和2年国勢調査 人口等基本集計結果)で「多世代交流の拠点として、垢田家の子どもたちとつながってほしい」との皆繋の意図がマッチし、活動を共にしています。

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               9月実施「シャボン玉の会」の様子
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               今年1月実施「垢田家の新年会」の様子

高齢者の生きがいづくり、子どもたちが地域の大人と関わるきっかけに
 今年1月の「垢田家の新年会」では、武団ひまわりの会のメンバーから子どもたちに将棋やコマ回し、福笑いなどの遊びを教えていただきました。「高齢者の皆さんが、子どもたちと関わってとても楽しそうだった」と、松尾氏は語っています。あわせて「次の新年会の参加も楽しみにしている」「また子どもたちと一緒に活動したい。」など、子どもたちと関わったよさを語っています。子どもたちからは「おじいちゃんから将棋を教えてもらって楽しかった」「けん玉は、おばあちゃんの方が上手だ!」といった感想が聞かれました。
 参加した高齢者の中で、認知症のAさんは将棋くずしを担当しました。普段将棋をしない子どもにとっては、初めての経験です。未経験の子どもに手を差し伸べ、駒を動かすように促すAさん。その後も、音を立てずに必死に駒を動かす子どもの様子を見つめたり、駒が倒れて子どもたちと一緒に笑い合ったりする姿が見られました。普段はなかなか笑顔を見せることがないそうですが、子どもたちと一緒に過ごすことでたくさんの笑顔が見られたようです。後日、子どもたちの感謝状と共に、子どもと将棋くずしをして笑顔を見せるAさんの写真をお届けしました。リビングの一番よく見える場所に掲示したAさんは、その写真を見ながら今でも笑顔になり、次回の新年会を心待ちにしているとお聞きしています。
 高齢者に関するアンケート(令和4年版高齢社会白書)結果によると、高齢者が生きがいを感じる程度について、肯定的な回答をした割合は、「よく外出する」高齢者が8割を超えたのに対し、「ほとんど外出しない」高齢者は3割程度です。この結果からも「外出する」こと自体、「生きがい」につながっていることが分かります。加えて「正月の由来を子どもたちに伝える」「将棋コーナーを運営する」など、主体的な参画による役割創出は、高齢者のさらなる生きがいにつながるものと考えます。
 子どもたちに関するアンケート(令和4年度全国学力学習状況調査報告書【質問紙調査】)の結果から「地域の大人に、授業や放課後などで勉強やスポーツを教えてもらったり、一緒に遊んでもらったりすることがありますか」という質問に対し、「当てはまる・どちらかといえば、当てはまる」を選択した小学生は約3割、中学生や約2割です。実に小・中学生のうち、約7〜8割の子どもたちが地域人材に関わっていないことになります。地域の中で、積極的にそのような機会を創出することができれば、高齢者を含む大人との関わり中ででしか得られない経験をすることができます。
 人口減少や少子高齢化が進む現在、高齢者にとっても子どもたちにとっても、他者とのかかわりが希薄化しています。今回のような活動は、新たなかかわりを生み出すことにつながります。皆繋は、今後も地域とのつながりを通じて子どもたちの体験の機会を提供してまいります。

子ども第三の居場所 ICS垢田家新年会概要(予定)
時間:2024年1月13日(土) 13:30〜16:00(受付 13:00〜)
場所:ICS垢田家(山口県下関市新垢田南町1丁目11-11)
内容:13:30〜 開会行事
・正月の由来紹介
13:45〜15:45 新年会
・写真撮影
・武団「ひまわりの会」が準備した遊び
(カルタ、けん玉、将棋、福笑いなど)
・子どもたちからの挨拶
・おやつタイム
15:45〜16:00 お礼 および 閉会行事
参加者:ICS垢田家を利用する子どもたち 30名程度、武団ひまわりの会のメンバー 10名程度

「子ども第三の居場所 ICS垢田家」とは
「ICS垢田家」は、子ども第三の居場所コミュニティモデルとして、2022年3月に開所しました。
「ICS (Inclusive Community Spot)」は、包摂的地域交流拠点を意味しています。小学生・中学生を主な支援対象としながら、子育て世代やシニア世代などさまざまな地域住民が相互に作用しながら支え合える、日常的な居場所を目指しています。スタッフ及びボランティアによる、子どもたちの「預かり事業」を展開し、学習支援や食事提供をすべて無料で実施しています。認定NPO法人皆繋が日本財団の助成を受け、下関市との三者協定によって運営しています。

施設概要
名称:ICS垢田家
住所:山口県下関市新垢田南町1丁目11-11
主な利用者:小学生〜中学生(定員20名程度)
開所日時:月、金曜は午後3時半〜7時半、土曜は午前11時半〜午後7時
設備:フリー(多目的)スペース、学習スペース、相談スペースなど
利用料金:無料
スタッフ:常時3名
(メンタル心理カウンセラー資格保持者・教員免許保持者・タクティールケア資格保持者)
※保護者の方やご家族の子育てに関するご相談にも応じることが可能


「子ども第三の居場所」とは

[画像3: https://prtimes.jp/i/129382/11/resize/d129382-11-f64288d1b9bb5edfce16-4.png ]


「子ども第三の居場所」は、すべての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的として、日本財団が中心となって2016年より全国に開設しています。「子ども第三の居場所」では、特にひとり親世帯や親の共働きによる孤立や孤食、発達の特性による学習や生活上の困難、経済的理由による機会の喪失など、各々の置かれている状況により困難に直面している子どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、食事、学習習慣・生活習慣の定着、体験機会を提供しています。同時に、学校や地域、専門機関と連携し、「誰一人取り残されない地域子育てコミュニティ」のハブとしての機能を担っていきます。現在全国に187ヵ所設置されています(2023年10月末時点)。

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