中小企業の求人で「50代以上」が増加、働くシニアの54.6%が給与に「不満」も

12月14日(土)11時0分 MONEYzine

 専門性や豊富な経験を持つシニアは即戦力となり、中小企業を中心に50代以上のシニアの求人を増やしている。


 エン・ジャパン株式会社は、同社が運営するミドル世代のための転職サイト上で、サイトを利用している転職コンサルタント130名を対象に「ミドルシニアの求人動向」についてアンケートを実施し、その結果を11月18日に発表した。調査期間は10月24日から29日。


 これまでに50代以上を採用する求人を扱ったことがあるか聞くと、95%の転職コンサルタントが「ある」と回答した。そこで、「ある」と回答した転職コンサルタントに50代以上対象の求人の動向を聞くと、「増えている」が19%、「どちらかといえば増えている」が60%で、合計79%が増加していると感じていた。


 そこで、増えていると感じている転職コンサルタントに、求人が増えていると感じる企業タイプを複数回答で聞くと「中小企業」が78%で圧倒的に多く、「ベンチャー企業」34%、「大手企業」26%、「首都圏の企業」23%、「外資系の企業」20%が続いた。


 企業が求める人材に共通する特徴を同様に聞くと、「特定分野において高い専門性を持っている」64%、「豊富な経験を活かして、短期間で戦力になれる」62%、「豊富な経験から適切な判断能力がある」48%などが上位に挙がっている。


 また、50代以上を対象にした求人が増えている理由を聞くと、「採用人材の年齢幅の拡大」58%、「既存事業拡大に伴う、経験者募集の増加」43%、「新規事業立ち上げに伴う、経験者募集の増加」35%、「管理職不足」26%などが多かった。


 一方、アデコは、働くシニア400人、および従業員50人以上の企業に勤務する人事担当者400人を対象にアンケート調査を行い、その結果を12月4日に発表した。調査時期はそれぞれ、11月15日〜18日、11月20日〜21日。


 働いている理由について聞くと「現在の生活のためにお金が必要」が51.3%で最も多く、「老後の資金のために貯蓄をする必要がある」16.0%と「社会と関わっていたいから」14.3%が続いた。


 現在就労しているシニアに対し、「現在の仕事にはどのような知識やスキル、ネットワークが生かせているか」を聞いたところ、61.8%が「これまでの仕事を通じて培った知識やスキル、ネットワーク」と回答。「セミナーや研修・講座の受講などを通じて培った新しい知識やスキル、ネットワーク」と回答したのは11.3%だった。


 また、現在の「職場」と「仕事」に関する項目についての満足度を聞くと、「職場」に関してはすべての項目で「満足」が「不満足」を上回った。「仕事」に関しても、「給与」以外はすべての項目で「満足」と答えた回答者の方が多い結果となった。「現在の仕事にやりがいを感じるか」については、74.3%(297人)が「はい」と答えている。


 一方、シニアを雇用している企業の人事担当者200人に対し、「どのような雇用形態で雇用しているか」と質問したところ、「契約社員・嘱託社員」が69.5%と最多。次いで「正社員」40.5%となった。


 また、「あなたの勤務先で雇用しているシニア人材は継続雇用制度(再雇用制度等)による雇用か。それとも外部からの採用による雇用か」をたずねると、82.5%が「継続雇用制度(再雇用制度等)による雇用」となった。


 現在日本においては、企業は65歳までの安定した雇用を確保するため、「65歳までの継続雇用制度の導入」「65歳までの定年の引上げ」「定年の廃止」のいずれかの雇用安定措置を講じることが義務付けられている。


 シニアを雇用している企業に勤務する人事担当者に対し、「シニア人材の雇用安定に向けた措置のうち、どれを実施しているか」と質問すると、「65歳までの継続雇用制度の導入」が80.0%で最多となった。


 また、シニアを雇用していない企業の人事担当者200人に対し、「今後シニア人材を雇用する計画や意向はあるか」を聞くと、37.5%が「3年以内に雇用する計画や意向がある」もしくは「具体的な時期は未定だが、雇用する計画や意向はある」と回答。一方、40%(80人)が「雇用する計画や意向はない」と回答した。


 この80人に対し、「どのような条件を満たせば雇用しようと思うか」をたずねると「業務に関する豊富な知識や経験がある」37.5%が1位となり、「生産性が高い」と「健康である」がどちらも31.3%で続いた。


サイトウ イサム[著]、加藤 秀行[著]


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