PVC(塩ビ素材)の特長を活かした魅力ある製品を表彰する『PVC Award 2023』の受賞作品が決定!webサイトで発表!

2023年12月20日(水)11時45分 @Press

PVC Award実行委員会は、「生活を豊かにするPVC製品」をテーマにしたPVC(塩ビ素材)の特長を活かした魅力ある製品を公募し表彰するコンテスト『PVC Award 2023』の受賞作品を2023年12月20日(水)に発表いたしました。
全国から64点の魅力的な作品を応募いただき、一次審査、外部選考員による推薦審査、そして、最終審査を経て受賞作品が決定しました。

詳細: http://www.pvc-award.com/

今回は、大賞に該当する作品はありませんでしたが、準大賞(副賞 50万円)が1点、優秀賞(副賞 10万円)4点、特別賞(副賞 5万円)3点、入賞(副賞 2万円)5点が選ばれました。また、2024年2月6日(火)に表彰式を開催します。

PVCは、省資源で加工性、印刷性、耐久性、難燃性、耐腐食性、リサイクル性などに優れたプラスチック素材です。本コンテストは、このPVCの特長を活かして機能を付与することで、私たちの生活の利便性向上やリサイクル、医療・福祉、安全、防災など社会に貢献している製品の発掘を目指しています。


【審査基準】
・テーマ「生活を豊かにするPVC製品」との整合性
・市場性:市場の規模・売上・伸び等実績、潜在市場獲得力があるか
・機能性:PVC素材の特長が活かされ、機能性を有する製品であるか
・独創性:新規性や創造的な発想・表現がデザインされているか
・環境・社会貢献度:リサイクル、健康、医療・福祉、防災、省エネなどへの貢献

受賞作品は、多岐にわたる「生活を豊かにするPVC製品」が選ばれています。また、防災や環境負荷低減に貢献する作品が多かった点も特徴でした。受賞できなかった作品も含めて、次の展示会を開催しますので、多くの方にPVC製品の魅力に触れていただきたいと思います。また、今回は展示会への来訪者の投票によるオーディエンス賞を設定します。奮っての来訪と投票をお願いします!


■展示会詳細
【GOOD DESIGN Marunouchi】
所在地 :東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F
開催期間:2024年3月2日(土)〜11日(月)
時間 :開場11時〜20時(11日は17時まで)

【ウィンクあいち】
所在地 :愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38
開催期間:2024年4月9日(火)〜11日(木)
時間 :開場10時〜18時(11日は16時まで)


次に受賞作品を紹介します。

【準大賞】「エスロン大型建物用雨とい 超芯V-MAX」 積水化学工業株式会社
従来、金属製でしか作れなかった大型建物用の雨といを塩ビ製(ポリエステルシートの両面にPVCを積層)に材料変更する事で、重量を50%低減。また、金属加工職人の減少や施工日数の短縮、省力化などの諸課題を解決しました。
審査会では、斬新な発想と技術的に難しい多層成型がチャレンジングである点が高く評価されました。昨今の豪雨対策のみならず、軽量化・長寿命化の実現にも高い評価が与えられました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/379775/LL_img_379775_1.png
【準大賞】

【優秀賞】「芯が見えるボール hinomarc.(ヒノマール)」 AtoKA(アトカ)
空気ビニールの特性(透明で強い)を活かし、透明なボールの中央(重心)に赤い球を配置。サッカーなどの球技では、ボールの重心を如何に捉えるかを知ることで、練習の効率が上がるとのこと。
審査会では空気ビニールを利用した発想が斬新である事、および、加工技術的な困難さを克服した点が評価されました。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/379775/LL_img_379775_2.png
【優秀賞】

【優秀賞】「CELLワインバッグ」 株式会社河野プラテック
空気ビニールの特性を活かした「CELL」が、衝撃吸収と保冷に寄与(試験では2m高さから落下させても瓶は割れなかったとか…)。また、汚れても簡単に水洗いでき、繰り返し使える。「どこでも、だれでもワインを一番おいしく」をコンセプトに、Makuakeにて商品化。
審査会では、見た目の良さ/デザイン性が高く評価されました。また、本製品は塩ビ素材の特長(彩色性と透明性、ウェルダー加工性)が良く活かされていることも評価されました。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/379775/LL_img_379775_3.png
【優秀賞】

【優秀賞】「スリム内副管マンホール継手」 前澤化成工業株式会社
下水道施設計画・設計指針の改定(2019年)に伴い、マンホールの内側に内副管の敷設が必要になりました。しかし、マンホールに数個の配管を付設するとマンホール内での作業性が低下する難点がありました。本製品は流路を楕円型にすることで約30%の小型化を達成し、マンホール内の作業スペースの確保を可能にしました。また、施工性と管内の閉塞対応も考慮されています。
審査会では、楕円形の押出成形は技術的に難しく、地味ですがマンホール内での安全面への寄与が評価されました。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/379775/LL_img_379775_4.png
【優秀賞】

【優秀賞】「車両水没防止カバー COVO」 有限会社マルゴオートサービス
万が一の洪水の時、車をまるごと包み水に浮かせる製品。柔軟性・強度・防水性に優れるPVCターポリン製で、接合部には防水ジッパーを使用しています。また、小さく折りたたんで収納できます。実際にプールで検証したところ、2週間以上、浮き続けたとのこと。
審査会では、近年の気候激甚化対策として、PVCターポリンで車全体を包む発想が斬新と評価されました。

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【優秀賞】

【特別賞】「機能的装飾義手」 株式会社佐藤技研
塩ビの特徴(耐久性、耐薬品性、難燃性および易加工性)を活かした長期間の使用に耐えうる義手・義足です。義手・義足に求められる重要な要素(人体に近い適度な表面摩擦力と柔軟性、リアリティ)を加工技術の最適化により両立。利用者の心情に寄り添った製品と言えます。
審査会では、塩ビ製でシリコンゴム製並みのリアルさを実現できたことが評価。

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/379775/LL_img_379775_6.png
【特別賞】

【特別賞】「PAPER JACKET flex」 バタフライボード株式会社/竹野株式会社
『マグネット×てこの原理』のクリップをウェルダー加工を用いてシームレスに一体化し、『綴じる』と『包む』という2つの機能を両立。最大30枚の用紙をズレなく綴じて持ち運べます。また、2023年グッドデザイン賞を受賞、Makuakeにて製品化(5,046人から支援)されました。
審査会では、マグネットの存在を感じさせないシンプルなデザイン/形状が評価されました。

画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/379775/LL_img_379775_7.png
【特別賞】

【特別賞】「軽トラ積載給水タンク アクアテナー」 株式会社ナショナルマリンプラスチック
軽トラを利用した給水タンクで、PVCターポリンの強さと耐久性、ウェルダー加工性を活用。また、使用後は製品を折りたたみ、コンパクトに収納できる(耐久年数は10年以上)。タンク素材は食品衛生法に適合。
審査会では、どこにでもある身近な軽トラを活用して、被災地域に飲料水を届ける試みが評価されました(70人分/日)。

画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/379775/LL_img_379775_8.png
【特別賞】

入賞は次の5点です。
(1)「アップサイクル 丸洗い犬の散歩バッグ」(株式会社コロニーファクトリー)
(2)「Bloom lampshade series(ブルームランプシェードシリーズ)」(有限会社アスポ)
(3)「Kdome(ケードーム)」(株式会社ナショナルマリンプラスチック)
(4)「キャップモタナ〜い」(森松産業株式会社)
(5)「サラリアシリーズ」(アキレス株式会社)。

画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/379775/LL_img_379775_9.png
【入賞】

今回、審査員を務めていただいた橋田氏、山本氏から次の講評をいただきました。


【芝浦工業大学デザイン工学科教授 橋田規子氏】
「本年の受賞製品は、塩ビのタフで信頼のおける特質を活かした、水害対策系の製品が多かったと思います。準大賞は多層成形の大型雨どいで、技術的に難しい成形を達成し、軽量になることで施工の負荷が減らせる点が良かったと思います。また、優秀賞の楕円形にすることでスリムにした内副管マンホール継手はとても明快な解決策でした。大切な愛車を水害から守る車両水没防止カバーは大変良く、さらに一人でできるとより良くなると思います。デザイン性では優秀賞のワインバッグがとてもキュートで見ているだけで楽しくなるデザインです。またキャップモタナ〜いはシートのカットのみでできる面白い作品でした。今年は応募総数自体が少し減少したようですが、次回はたくさんの応募をお待ちしています。」


【日刊工業新聞社論説委員・編集委員 山本佳世子氏】
「本審査の審査委員の顔ぶれは多様です。外部委員の場合はデザイン性を重視したり、一般人にとっての使い勝手や環境意識を考えたりして、評価をします。対して、業界のプロフェッショナルの委員の場合は、「他に同様のものがない、新しい発想に基づくものか」「技術的に難しいところに挑戦したものか」といった観点で、応募作品を見ています。こういった複数の切り口でアワードを議論することは、楽しく充実した活動といえます。
けれども近年は残念ながら、どの観点でも高得点だったり、観点は一部であっても飛び抜けて魅力的だったり、という大賞となる作品が出ていません。ポストコロナで様々な活動が動き出していますが、社会は以前と同様ではない新たなステージに入っています。そのエポックを感じさせるような大賞候補が出てくることを、次回は期待したいと思います。」


【本リリースに関するお問合せ先】
PVC Award 2023事務局
MAIL : info@vec.gr.jp
公式サイト: http://pvc-award.com/


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プレスリリース提供元:@Press

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