【コンサル流】そりゃプレゼン通るわ…ロジカルシンキングを極めた人の驚きの話し方
2024年12月30日(月)6時0分 ダイヤモンドオンライン
【コンサル流】そりゃプレゼン通るわ…ロジカルシンキングを極めた人の驚きの話し方
東大生の就職先としても注目され、人気が高いコンサルティングファーム。一流のファームでは、どんな採用基準で人を見ているのか?『「コンサルティングファームに入社したい」と思ったら読む本』の著者であり、コンサルティング業界に特化したエージェントとして、17年間転職支援をしてきた久留須 親(くるす ちかし)氏に、その傾向の変化を聞いた(書籍から一部を抜粋・編集して掲載しています)。
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コンサルタントになるために、最も重要なスキル
コンサルタントになりたいなら、もっとも必須のスキルが「ロジカルシンキング」です。
「ロジカルシンキング(論理的思考法)」とは、ファクトベースかつ論理的に結論を導き出すスキルです。コンサルタントにとって、基本かつ最も重要な考え方です。
ロジカルシンキングの考え方は、・分解(MECE)・構造化(ロジックツリー) を基礎としています。
MECEとは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取ったワードで、「モレなく、ダブりなく」という意味です。
ロジックツリーとは、問題、原因などの要素をツリー状に書き出し、論理的に構造化して整理する手法のことです。
コンサルタントはこの2つの思考ツールを使って、考えている内容をファクトベースで「分解」し、分解して出てきた要素を「構造化」して整理します。そして、考えている内容の「結論を導き出し」ます。この分解と構造化、結論の導出は、全て論理的に行います。このプロセスが自然にできるようになれば、ロジカルシンキングを習得したといえます。
ロジカルシンキングの分解と構造化でロジックツリーを構築する過程では、自分に「問い」を投げかける(自問する)ことになりますが、投げかける問いは3種類あります。
・なぜ?:下方向に考える(原因・理由・具体化)・他には?:横方向に考える(幅出し)・そもそも?:上方向に考える(グループ化・結論の抽出・抽象化)
この3つの問いを自分に投げかけながら、いかにして「(思考の)深さと幅」のあるロジックツリーを作ることができるかがコンサルタントの力量になります。はじめはなかなか難しく、コツを掴むのに時間がかかりますが、慣れてくるとかなり大きなロジックツリーを作ることができる(思考の深さと幅を出すことができる)ようになります。また、必ずしもロジックツリーはひとつである必要はないので、複数のロジックツリーが同時にできるようにもなります。
ここまでできるようになればもう十分ですが、「これで終わりでいいか」と思考を止めず(止められず)、エンドレスに自問し続けて思考を拡げていくと、次のステップにつながります。