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今回の紅白「グダグダ感」の正体 鴻上尚史氏「人間の生理無視」

J-CASTニュース1月1日(日)18時25分
画像:今年の紅白に「なんかグダグダ」の声(画像はリハーサルの様子、編集部撮影)
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今年の紅白に「なんかグダグダ」の声(画像はリハーサルの様子、編集部撮影)

2016年の大みそかに放送された「第67回NHK紅白歌合戦」。大ヒット映画『シン・ゴジラ』とのコラボ企画をはじめ、目新しい企画が数多く盛り込まれた内容となった一方で、視聴者からは「なんかグダグダだな」「明らかにリハ不足」との感想も目立った。

確かに、4時間30分に及ぶ長い放送中には、ネット上で飛び交った「グダグダ紅白」という揶揄の声を象徴するようなシーンがいくつも見られた。




ピコ太郎新曲「時間切れ」中断



出場アーティスト総勢46組に加え、16年の「顔」となった10人の特別審査員やブレークしたタレントなど、錚々たる出演者が顔を揃えた2016年の紅白歌合戦。日本を代表するアーティストが力の入ったステージを披露した一方で、視聴者からは、



「なんか進行がグダグダで見てて疲れる」


といった指摘が放送中からインターネット上に殺到していた。実際、放送中にツイッターの検索窓に「グダグダ」と入力すると、一番上に表示される関連ワードは「紅白」だった。



いったい、何がそんなに「グダグダ」だったのか。その象徴的なシーンとして、視聴者からの呆れ声が相次いだのは、16年に大ブレークしたピコ太郎さんと、アイドルグループ「嵐」の二宮和也さんが共演したシーンだった。



「紅白HALF TIME SHOW」と題したこの企画では、ピコ太郎さんが新曲『ポンポコリンポンペン』を披露したのだが、楽曲の演奏が始まるやいなや、まさかの「時間切れ」。曲のイントロが流れ出してすぐに、白組司会の相葉雅紀さんが、



「何?何それ? いや、マジで終わりもう終わり!」


と焦った様子でコメント。楽曲がバックで流れるなか、「ニュース挟んで(後半は)21時からですよ!」とカメラに向かって叫び、番組は突然NHKニュースへと切り替わった。



なお、21時に番組が再開した後も、ピコ太郎さんの楽曲「中断」の話題は登場せず、何事も無かったかのように番組はそのまま進行した。




タモリ、マツコの寸劇「何がしたいの」



また、番組の幕間に挿入された、スペシャルゲストのタモリさんとマツコ・デラックスさんによる「寸劇」にも、視聴者からは「何がしたいのか意味不明」などと手厳しい声が相次いでいた。



タモリさんとマツコさんは、紅白の会場に訪れたが、入場券を忘れてしまった一般観覧者という設定。番組中ではたびたび、入場を断られた2人が警備員と押し問答になるシーンなどが放送された。結局、2人はステージに一切姿を見せないまま、番組の放送が終了するという「謎の演出」だった。 



そのほか、原作映画の主演を務めた俳優の長谷川博己さんを起用するなど、かなり大掛かりな内容だった『シン・ゴジラ』とのコラボ企画も、司会者との息がうまく合わずに「グダグダ」となるシーンが見られた。



例えば、コラボ企画の一番のピークともいえる、「歌の力でゴジラを凍結させる」という一連のくだりでも、紅組司会の有村架純さんと白組司会の相葉さんの息がうまく合わず、



「それではいきますよ、渋谷紅白迎撃作戦、開始ー!」


と有村さんがカメラに呼びかける中、相葉さんは声を揃えられずに「えっ、えっ、何それ?何なの?」と戸惑うばかりだった。




「変な演出せずに普通にやればいいのに」



こうした紅白の演出については、一般の視聴者から不満が相次ぐだけではなく、プロの演出家からも厳しい声が飛んだ。劇作家の鴻上尚史(こうかみ・しょうじ)さんは31日22時前、ツイッターで、



「演劇の演出家から見ると、今の紅白の『シン・ゴジラ』や『タモリ・マツコ』の強引な挿入は受け手の人間の生理を完全に無視しているとしか思えない。アイデアがいかに面白くても、それを受けるのは人間であり、人間の感情はアイデアより現実として存在している。それを無視はできない」


と投稿。このツイートには、



「変な演出せずに普通にやればいいのに」

「違和感の正体!スッキリしました」

「全体的にワチャワチャしてますね...紅白ってこんな感じでしたかね」


などと賛同する意見が相次いで寄せられていた。




「視聴者投票の意味ないじゃん」



なお、視聴者の不満が募ったのは「演出面」だけでなく、紅組と白組の「勝敗」の決定方法にも及んだ。



番組のクライマックスとなる投票結果発表では、視聴者投票と会場投票で白組が勝利。とくに、視聴者投票では紅組252万7724票に対し、白組は420万3679票で大きな差が付いていた。



だが、最終的に勝利をおさめたのは「紅組」。この展開に、勝利した紅組司会の有村さんも、



「えっ!?えっ、どういうこと。え、ありがとうございます。ちょっとびっくりしました。てっきり白が勝つかと思っていたので・・・。でも、お疲れさまでした」


と目を丸くしてコメントしていた。



NHK公式サイトなどによると、今回の勝敗は、



・視聴者投票の勝利で2票

・会場投票の勝利で2票

・ゲスト審査員10人は1人1票

・ふるさと審査員は全員で1票


の計15票で決まる。そのため、白組は視聴者と会場で勝利して計4票を獲得していたが、ゲスト審査員の票が紅組に集中したため、最終的には6対9の票差で紅組が勝利することになったという。



こうした結果をめぐり、ネット上では「視聴者投票の意味ないじゃん」「あれだけ視聴者投票で差がついてて、審査員で決定って全く納得いかない」といった声も漏れている。

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