干支の「戌」はなぜ「犬」ではないのか

1月1日(月)10時30分 まいじつ


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2018年の干支は『戌(いぬ)』。なぜ“犬”の漢字ではないのだろうか。新たな一年を迎えるにあたり、新年の干支である戌について理解を深めてみよう。


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まず、干支とは古代中国で年や日などを表すために使われていた『干支(かんし)』が由来。日本では『干支(えと)』として十二支の動物を指すことが一般的だ。


子・丑・寅・卯……と続く干支の動物の順番には諸説ある。具合が悪くなったお釈迦様に見舞いに行った順という寓話が有名だが、ほかにもお釈迦様が、新年にあいさつに来た順から12匹(頭)に、一年ずつその年を守ってもらうとした説などもある。“犬猿の仲”ということわざのある、「いぬ」と「さる」のけんかの仲裁に入ったのが「とり」だったので、猿・酉・戌の順番になったともいわれている。



さまざまな意味が込められた「戌」という字


それでは、戌の漢字の由来について見てみよう。


戌は十二支の11番目で“じゅつ”ともいわれる。動物に当てはめられた“十二支獣”として犬が当てられる。昔の呪文のなかに《戌亥子丑寅(いぬいねうしとら)》というものがある。これを野犬に追われたり、囲まれたりしたとき、この呪文を唱えながら5本の指を折り曲げると、犬が退散すると言い伝えられていた。これは、学のない庶民にも分かりやすいように身近な動物の名前を無理やり当てはめた説などがある。


また戌は9月の異称として用いられるほか、時刻としても用いられ、現在の午後8時を中心とした前後2時間を“戌の刻”、“戌の時”と表した。方角としては西から北へ30度寄った方向を指し、西北西に該当する。


戌年に使われている漢字の“戌”には、もともと“滅びる”という意味があった。この滅びるという意味はネガティブなものではなく、草木が枯れ、そして再び新たな生命が育つといった、生命のつながりの意味が込められている。また、干支の前年である酉年は商売繁盛の年とされていることから、酉年の収穫を行う年が戌年ともされている。


ほかにも十二支の戌に当たる日を『戌の日』として、妊婦が妊娠5カ月目のこの日に帯祝いをする習慣もある。犬は安産でたくさん子供を産むことや、この日に夫婦が交われば妊娠するともいわれているほど。


つまり新しい生命の始まりを予感させる縁起の良い年なのだ。これまでの悪習慣を断ち切ったり、培った努力を具体的な形にするなど、実を結ぶ年だということを意識して戌年を送ってみてはいかがだろうか。



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