どんぐりず、建て替え工事中のGinza Sony Parkで痺れるライヴを披露

2022年1月1日(土)0時0分 OKMusic

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どんぐりずが12月25日(土)、東京・Ginza Sony Park主催のリモートライヴ配信企画『Park Live』に出演した。

どんぐりずは地元である群馬県桐生市に住みながら音楽活動を行なう、ラッパーの森とトラックメイカー/プロデューサーのチョモによる2人組ユニット。音源から映像、アートワークに至るまでセルフプロデュースを貫き、ウィットにあふれるグルーブやディープなサウンドで多くのリスナーを魅了している。2021年はEPシリーズの第一弾『4EP1』の収録曲「NO WAY」が中南米諸国を中心に海外でバイラルヒットを記録。Spotifyでは17カ国にわたってバイラルチャートにランクインし、チリ、メキシコ、アルゼンチンで日本人アーティストとしては異例の第1位に輝くなど、各地で大きな話題を呼んだ。

2024年の完成を目指して現在は建て替え工事中のGinza Sony Parkだが、同地で定期的に行なわれてきたフリーライヴイベント『Park Live』がこの日から再始動。初回アーティストとしてワールドワイドに注目を集めるどんぐりずが選ばれ、YouTube Liveで生配信パフォーマンスを実施することになった。

開演時刻の21時になると、建て替え工事中の無機質なスペースにどんぐりずのふたりが歩いて登場。そして、チョモがDJミキサーに触れるやいなやトラックが流れ、森が“ワンツー、ワンツー”と声を出し、照明が輝き始めるという、とてもナチュラルな感じで「Just do like that」から生配信ライヴがスタートした。ミニマルなビートに乗って、自然体で踊りながら、時にはカメラへ目線を送ったりしながら、息ぴったりに気持ち良くフロウを、ラップを紡いでいくさまはさすがで、思わず身体が動いてしまうようなノリを大切にしたこの入り方がどんぐりずらしい。

決して広々とした場所でもなく、固定照明はLEDバーのみ。あちこちに配管が剥き出しになった、“ガラス接触注意!”の貼り紙もされた、コンクリート打ちっぱなしという殺風景で薄暗いロケーションにもかかわらず、彼らがひとたび音を鳴らし、《俺らいつどこだってダンスホール》と歌い踊り出せば、一瞬で開放的なムードが生まれ、雰囲気のある洒落た空間に見えてくるから不思議だ。キラーチューンの「NO WAY」以降は大胆不敵さが加速し、カサにかかって攻めまくり、それに合わせて照明もド派手に、映像もエフェクトがかかり、カメラワークもぐるぐる回転したりと凝ったものに変わって、無敵感がどんどん増していった。

MCタイムは設けず、まるでメドレーのように曲を次々とシームレスに繋いでいくどんぐりず。「E-jan」「ジレンマ」ではブルーに染められた空間の中、ネオソウル寄りのトラックでアーバンなテイストを振り撒いたり、「nadja」では一転してギラついたノリとともに、ダーティーな演出へ切り換わってサグいラップをかましたりと、クロスオーバーした音楽性を活かし色とりどりの表情を見せてくれる。曲ごとにグルーブの快楽を増幅させるライヴ運びにも息を呑む。

後半も森が“リラックスしましょう”と言ってチルく聴かせた「8 hole」(チョモはおもむろに地べたに座って水を飲む)、洗練されたダンストラックに滑らかなフロウが乗る「ベイベ」などを心地良く展開し、まるでクラブにいるかのような最高の気分に。“ハッピーメリークリスマス、エブリワン! 遊ぼうよ!!”と呼びかけた中毒性MAXのラスト「マインド魂」まで、他に類を見ないドープでクールなアプローチで堂々たるパフォーマンスを繰り広げたどんぐりず。わずか30分という時間だが、その只ならぬセンス、独特の世界観で十分な衝撃を残すライヴだった。YouTubeにアーカイブがあるので、ぜひチェックしてみてほしい。

なお、Ginza Sony Parkは今後もさまざまなアーティストやクリエイターとともに新たなクリエイティブを生み出す活動を続けていくとのこと。来年以降の動きに注目していこう。

【セットリスト】
01.Just do like that
02.NO WAY
03.E-jan
04.ジレンマ
05.nadja
06.Woo
07.8 hole
08.6 ice
09.ベイベ
10.マインド魂

【どんぐりず インタビュー】

——普段あまりない環境でのライヴはいかがでしたか?

チョモ:すごく楽しかったです!

森:うん。盛り上がったと思うし、いいライヴができた気がします!

チョモ:事前に現場の写真を見せていただいてイメージを膨らませて本番に臨んだんですけど、もっとボロボロかと思ってたら意外ときれいなスペースだったし。カメラがいっぱいあって、映像もカッコ良くしてもらったので、僕らはやりやすかったですね。いつものライヴの感じで。

森:ラフにパフォーマンスできたよね。リハの時点で映像を確認して、めっちゃ感動したんで。“いつもどおりにやれれば全然OKじゃん!”って思いました。

——全曲をいいテンポでシームレスにつなぐ、ひと塊で聴かせる感じのライヴだったというか。どんどん気持ち良いグルーブを生み出していくような30分にされてましたね。

チョモ:そこは配信ライヴという形態を意識しました。

森:お客さんのレスポンスがないからね。

チョモ:そうそう。観てくれる側も僕らがしゃべったりするより、曲をいっぱいやったほうが楽しいだろうと思って。

森:詰め込みスタイルでいきました(笑)。結果、ガンガン曲をやっていたら照明もすげえ良くて。気持ちがどんどんアガっていった感じです。

——「NO WAY」をはじめ、どんぐりずの楽曲が海外でも大きな反響を呼んでいます。それについてはどう感じていますか?

森:ラッキーです。俺らは今もそこまで意識はしてないですよ。こうなるなんて予想もしてなかったから。“急にバズったな!”くらいの感覚ですね。

チョモ:中南米でヒットというのも地球の裏側すぎて、まだ画面上の数字でしか伝わってこないですね(笑)。

森:友達から結構イジられるよな。“お前、チリで1位らしいじゃん”みたいに(笑)。

チョモ:笑えるよね。そんなところでウケたなんて、自分らでも面白いと思っちゃう現象ですもん。

——今年は『4EP1』『4EP2』をリリースしましたが、来年に向けてやってみたいことを聞かせてください。

チョモ:EPを作るごとに、お互いやってみたいことがより先に進んでしまった感じがあるんですよね。次の作品は最初に言っていたテーマともまったく違うものになる気がしていて。

森:そうやって変わってきてることが心地良かったりもするし、過去の自分の発言に縛られてる感じもします。“ヤバい! おかしなテーマを決めちまってたな”って(笑)。

チョモ:(笑)。だんだんといろんなところでライヴをやれるようになってきてるのは嬉しいから、そこは広げていきたいです。

森:知らない土地で遊べるのとか楽しくて。友達も増えてきたから。

チョモ:1月と2月に東京・大阪で自主企画ライヴをやるんですけど、それに出てくれるyonawoとNeibissはむしろ遊びから仲良くなった感じなんです。

森:一緒に酒飲んだり、メシ食ったり、クラブ行ったりして。

チョモ:うん。あとは、ワンマンライヴもやりたいですね。アフターパーティーでDJを5時間やるような(笑)。

森:いいね。俺ら、結構アフターパーティー重視なんですよ。オープンマイクでやりたいな。かっけー曲いっぱい作って、ワンマン実現させたいです!

取材:田山雄士
写真提供:(c)Ginza Sony Park Project

【ライブ情報】

『どんぐりず Presents "COME ON"』
出演:どんぐりず / yonawo / Neibiss
1月27日(木) 東京・恵比寿LIQUIDROOM
OPEN 18:00 / START 19:00
問合せ:クリエイティブマンプロダクション 03-3499-6669 (月・水・木 12:00〜16:00)
2月05日(土) 大阪・味園ユニバース
OPEN 17:00 / START 18:00
問合せ:YUMEBANCHI(大阪) 06-6341-3525 (平日12:00〜18:00 )

■公演詳細ページ
https://www.creativeman.co.jp/event/dongurizu_2022/

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