「ロリコン」「リアルの恋愛できない」文化人によるAKBオタ批判が相次いだワケ

1月2日(木)14時0分 メンズサイゾー

 昨年末、文化人によるAKB48オタク叩きが相次いだ。いずれも「AKBファンはロリコン」「リアルな恋愛ができない」などといった辛辣な内容だったが、これに対してAKBファンだけでなく他のアイドルファンからも反発の声が上がっている。


 文筆家の北原みのり氏は『週刊朝日』(朝日新聞出版)で連載中のコラム「ニッポンスッポンポン」で皮肉交じりにAKBを応援。ASEAN首脳らを招いた夕食会でショーを披露したAKBに「まるで喜び組」と批判が殺到していることに対して「各国首脳の前でAKB48いいじゃん!ミニスカートで『元気だして〜!』と笑顔で踊るAKB48いいじゃん!それが、日本の私たちの日常じゃん!」とまくしたてた。


 また、歌舞伎や能を披露すべきだったとの意見があることについて、北原氏は「ふだんロリコンで妄想にふけってる男たちが、外国からのお客様が来た時だけは、さすがにロリコンはまずいだろ〜、と壁に貼ってあるロリコン写真を外して、歌舞伎役者の写真に張り替えなければいけない、と主張しているように、私には見える」と主張。その上で「AKB48には、どんどん国際舞台で活躍してほしいと思う」「私は初めてAKB48を応援しなくちゃ、と思った」とエールを送っている。


 もちろん、これは褒め殺し的なAKBファンへの批判である。北原氏は過去にも、同誌の連載で「AKB48とJKリフレ。名前のノリだけじゃなく、どこか似ている」などと綴り、AKBファン=ロリコン説を提唱している。


 一方、社会学者の宮台真司氏は『東洋経済ONLINE』の「AKBオタは、なぜリアルな恋愛ができない?」と題したインタビュー記事でAKBファン批判を展開。相手を入れ替え可能な道具とみなす「男による女の物格化」が進んでいるとし、そういった男の特徴として「女の過去の性愛体験に激怒したり耳を塞ぐ」「髪型や服装や挙措に一々文句を付ける」「母親の価値観を内面化し且つ母親役をさせたがる」といったものがあるという。さらに、女性を物格化する男性はストーカーを含めて嫉妬深い「粘着厨」や「処女厨」が多く、それらの条件に当てはまる「物格化男」はAKBオタクが目立つと指摘している。


 宮台氏は女性たちに「物格化男」と別れるよう勧めているといい、それでも「いや、カレシが変われるかも…」と希望を抱く女性に対しては「構造的に無理」と断言。この種の男性からは最終的に女性は離れるとし、離れない女性は「病んだメンヘラー」とまで言い切っている。


 この一連の厳しい批判に対し、アイドルファンからは以下のような怒りの声が上がっている。


「アイドルを性の対象として見てるファンばかりじゃない」
「アイドルファンをロリコンって叩くのはババアのやっかみにしか思えない」
「なかにはロリコンもいるだろうが、みんながそうではないよな」
「AKBファンだっていろいろいるだろ。ひとくくりにすんなよ」
「宮台は社会学者のくせにデータなしで印象論ですか」
「AKBファンは処女厨って、センターはあの指原なんですけど…」


 それにしても、なぜ今ごろAKBファン叩きが相次ぐことになったのだろうか。


「これは人気の裏返しともいえるでしょう。ピークは過ぎたといわれているAKBですが、いまだに夕食会でのショーや東京・国立競技場でのライブ決定などでメディアをにぎわしている。何か一説ぶつ時には、そういった人気者にあやかって論じた方が注目が集められる。AKBを批判しながら、その人気に便乗している部分もあります」(アイドルライター)


 AKBを通すと持論が語りやすいというのは理解できるが、気になるのは両者ともAKBとそのファンに対する異常なまでの嫌悪が感じられる点。なぜそこまで敵意をむき出しにするのだろうか。


「北原氏は熱心なジェンダー論者として知られ、日ごろから日本男性のロリコン化を嘆いています。その象徴として『制服で歌って踊る女の子』に熱狂するAKBファンをひとまとめにロリコンと断じ、嫌悪感を抱いているのでしょう。一方の宮台氏は過去に『テレクラ』にハマり、最近は『ナンパ』を手掛かりにしたワークショップなどもしているようですが、元々はマンガやSF小説が趣味のオタク少年だった。それが大学時代に女性や性文化との触れ合ったことをきっかけに反転し、歪んだ同族嫌悪によって自分がかつてそうだった『オタク』を毛嫌いするようになったようです。これは宮台氏に限らずよくあるパターンですね。宮台氏は『女性にモテる』ことの重要性を著書などで説いていますが、同じように元オタクの文化人が急に『モテ論』をぶつようになる痛々しいケースは多々あります」(前同)


 いずれにせよ、批判されるのは人気の証。一部の痛いファンのせいで全体が白い目で見られるのも、ファンの多さゆえだろう。人気メンバーの卒業が相次いだこともあり、そろそろ終焉が見えてきたともささやかれているAKBだが、今年も様々な分野で話のネタになりそうである。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)

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