『ドレミファドン!』『Qさま!!』敏腕プロデューサーに聞く、クイズ番組ウラ話

1月2日(火)16時0分 週刊女性PRIME

クイズ番組・敏腕プロデューサーに直撃!

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 各テレビ局、趣向を凝らした内容で人気を博している“クイズ番組”。数々の人気クイズ番組を世に送り出してきた2人のプロデューサーが、今だから話せるウラ話から注目の新クイズ王についてまで、クイズ番組のウラ側を教えてくれました。

■クイズ番組の醍醐味は“知的好奇心”を探っていくこと



 人気クイズ番組を数多く手がけてきた元フジテレビ・ゼネラルプロデューサーの王東順さん(70)。



「『クイズ・ドレミファドン!』をやる前、僕は音楽番組をやりたくて、クイズには興味がなかったんです。でも初めての独り立ちしての番組だったので、やるからには、チャレンジしてみようと」

 いざ始めた番組は半年ほど低空飛行。そこで王さんは自分の思いどおりにやらせてほしいと上層部に直訴した。司会に高島忠夫を迎えて『逆さ歌クイズ』『超ウルトライントロクイズ』など画期的なクイズを生み出し人気番組に。

「イントロクイズはテープに曲を録音して、ハサミで切ってつないでました。長いかなというときはさらに切って、失敗するとまた録音して作リ直し。音効さんは毎週泣いてましたね(笑)」

 最高視聴率36.4%を誇る『なるほど!ザ・ワールド』のもとになったアイデアは、野球中継中止の際に放送する“雨傘番組”の『クイズウルトラドボン』という番組だった。

「タクシーがバックで走ったら料金はいくらになるか、といった世の中の常識の裏側を探す番組でした。これは『クイズ・ドレミファドン!』が早押しだったので、その逆の時間制限なしでしゃべりまくるクイズができないかと作ったもの。それを『なるほど』でもやってみたんです」

 ちなみに王さんに話が来たのはなんと放送開始2か月前。これからのグローバル時代にふさわしい内容で、さらに科学も取り上げてほしいというスポンサーからの要望を受け、「世界へ出たら日本の常識を超えることが山ほどあるはず」というコンセプトで番組はスタート。当初は視聴率が低迷したが「何も不安はなかった」と王さん。

「僕のポリシーは“これまでにない、ほかにない、見たことない”という3つの“ない”。こんなおもしろい番組はほかにないと自信がありましたから(笑)」

 今だから話せる裏話も。

『クイズ!年の差なんて』は、会議で若いスタッフとのジェネレーションギャップを感じたことから生まれた企画。解答してはいけない言葉「NGワード」は、『〜ウルトラドボン』での「ドボンキーワード」に源流があるそう。

「クイズ番組ってどうしても地味なので、覚えてもらうために出題の前に毎回“クイズ・ドレミファドン!”とか必ず番組名を言うようにしたんです」と明かしてくれた。

「クイズ番組の醍醐味は知的好奇心を探っていくこと」という王さんは現在、新しいクイズ番組のアイデアを温めているそう。乞うご期待!



■雑学ではなく“教科書”と“勉強”にこだわっています



 ’04年から放送中の『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』。当初はさまざまなクイズをプレゼンするという内容で、VTRを見て誰が水に入っているかを当てる「ニセ温泉」などの内容だった。

 ところが’06年のゴールデン進出後、視聴者層が変わり、試行錯誤を繰り返すように。テレビ朝日ゼネラルプロデューサーの樋口圭介さん(47)は次のように振り返る。



「それまでの内容に加えてグルメや旅とか、いろいろやってみたところ、クイズがいちばん視聴率がよかったんです」

 そのクイズこそ、1チーム10人の回答者が10問のクイズに答える「プレッシャーSTUDY」。実は、放送を見た伊集院光の妻が「これを頭のいい人たちで見たい」と言ったという話がスタッフへ伝わり、現在のスタイルに。

「『Qさま!!』は雑学ではなく、“教科書”と“勉強”にこだわっています。教科書をもとにしたクイズを通して、知っていると人生が豊かになるようなことを伝えています。また『Qさま!!』は誰が勝つかわからない、しかも意外な展開もあるので、スポーツ中継のようなライブ感のある撮り方をしています」

 最近は30位から1位までのランキング形式で出題する「学力王」も人気。

「視聴者に飽きられないよう新しいテーマや出題形式を考えたり、たくさん問題を出せるようなシステムを作っています。それに合わせてセットを作り、スタッフ同士で実際にクイズを出し試しています」

 そんな樋口さんが「基礎的な知識に加えてひらめきもある、クイズ王みたいな存在」と絶賛するのが、これまでエースだったロザンの宇治原史規を脅かすカズレーザー。番組のクイズ作家も驚くほど、どんなジャンルもOKというオールラウンダーだそう。

「『Qさま!!』に出てくれる方って少ないんですよ。“なんでまた勉強しなければいけないの?”と思われたり、ハードルが高いという理由でNGだったり。だから大物俳優やスポーツ選手など、トライしてくれる方がいるのは本当にありがたいです」

 番組が長く続く理由とは?

「世間には“学びたい気持ちの時”と“そこまで学びたくない時”という流行のサイクルがあると思うんです。その中で生き残っていく番組は、流れを読んでスタイルを変えたりその都度見てもらう努力をしているはず。生き物のように変わっていくことが、続く秘訣じゃないですかね」

<プロフィール>

王東順さん◎元フジテレビゼネラルプロデューサー。1946年生まれ。東京都出身。’64年、フジテレビ入社以来、約2000本もの番組を担当。’01年に退社後は、番組プロデュースや講演活動のほか、現役で精力的に活躍

樋口圭介さん◎テレビ朝日ゼネラルプロデューサー。’96年、テレビ朝日入社。『林修の今でしょ!講座』『今夜、誕生!音楽チャンプ』『お願い!ランキング』『バクモン学園!!住んでみた。』などをプロデュース

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