父の背中追うノルウェーの新鋭ルード、超ビッグサーバーのイズナーにどう挑む?【ATPカップ】

1月3日(金)11時0分 AbemaTIMES

 デビスカップで史上最多の優勝32回を誇る伝統のテニス大国アメリカに挑むノルウェー。ウィンタースポーツが盛んな北欧でテニスは人気スポーツとはいえず、近年はトップのプレーヤーが生まれていない。『テニスコートの貴公子』と呼ばれた80〜90年代の王者ステファン・エドバーグを輩出したスウェーデンも、今はトップ100に74位のミカエル・イーメルが一人いるだけだ。フィンランドにもデンマークにも現在トップ100の選手はいない。

 そんな北欧から唯一の出場となったのがノルウェーだ。21 歳になったばかりのキャスパー・ルードの躍進により、出場24チームの最後に滑り込んだ。ルードの世界ランキングは現在54位で、これは過去20年におけるノルウェー人としての最高位。それ以前には1995年に39位までいった選手がいる。ノルウェー史上最高の選手の名はクリスチャン・ルード……父親だ。息子のコーチも務めてきた47歳は、今回のチーム・キャプテンでもある。

 キャスパーはジュニア時代に世界ナンバーワンだった実績があり、2015年には大阪の『世界スーパージュニア』でも優勝している。ジュニアの大会でもっとも格の高い〈グレードA〉での優勝はそれが初めてで、翌年1位になるためのステップボードになった。昨年は21歳以下による『ネクストジェン・ファイナルズ』に出場し、ラウンドロビンで敗退したが、2020年にさらなる躍進が期待される若手の一人。昨年の全仏オープンの3回戦で対戦したロジャー・フェデラーは、
「試合中のマナーがとてもいい選手で、穏やかだし、大声を出したりしない。ああいう選手との試合は気持ちがいいよね。もちろん態度だけじゃなく実力もある。トップ50はもちろんトップ20にも近いうちにいけると思う」と評した。

 そのルードが強豪揃いのATPカップで最初に挑む相手は、208cmの身長とサーブ力が圧倒的なジョン・イズナー。昨年は1試合平均のエースの数でツアートップの21.5本を記録した。サービスゲームのキープ率やファーストサーブの確率などサーブに関する複数の項目で1位となり、それらを総合した〈サーブ力〉でトップに輝いている。各国のエース24人のうち最年長となる34歳で、最高8位だったランキングは19位まで落ちているが、最大の武器であるサーブに衰えはない。

 イズナーとルードは昨年のウィンブルドン1回戦で対戦し、イズナーがストレートで勝利。ルードは一度もブレークすることができなかった。ブレークチャンスは1セットに一度あるかないか。まずは自分のサーブをしっかりキープしてワンチャンスを生かしたい。シングルス2を戦うアメリカのテイラー・フリッツとノルウェーのヴィクトル・ドゥラソヴィチは同い年だが、それぞれのランキングは32位と331位でかなり隔たりがある。黄金時代を誇ったアメリカの栄光は過去のものとなりつつあるが、ダブルス・スペシャリストでATPマスターズのタイトルを複数持つラジーブ・ラムもおり、両国の総合力の差は大きい。成長株のルードの戦いぶりが、このカードにおける興味の大半を占めるといっていいだろう。

文/山口奈緒美

【中継映像】3日11時〜 ノルウェーの新鋭が超ビッグサーバーに挑む

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