注目ワード花火・大会 サマージャンボ・2017 真木よう子・セシルのもくろみ SKE48・SKE48松村香織 たけしの挑戦状・グッズ 2017夏・ソフトモヒカン

BIGLOBEトップBIGLOBEニュース

追悼・菅原文太 “未公開肉声”ドキュメントから紐解く「反骨の役者人生」(4)「仁義なき戦い」は俳優の“アドリブ演奏”のようだった

アサ芸プラス1月3日(土)9時9分

 菅原文太の一大出世作「仁義なき戦い」が生まれるのに欠かせなかったのが、深作欣二監督との出会いである。ともに従来の映画界の「定型」にこだわらないタイプで、その強烈な個性同士がぶつかり、激しい“化学反応”を起こしたのだ。文太が語った伝説のヤ○ザ映画への、たぎるような思いとは──。

 鶴田浩二や高倉健で一世を風靡したそれまでの着流し任侠映画が正調ド演歌であるなら、「仁義なき戦い」で展開されていたのは、まさにモダン・ジャズのような世界であったろう。

 文太自身、昭和56年(1981年)に発刊された「東映映画三十年」(東映)でそう述べ、

〈‥‥混沌、喧噪、生々しさ、レジスタンス、荒々しさ、センチメント、アドリブ、それらがあの時大きなボイラーの中で悲鳴をあげていた。

 俺だけでなく、旭が、欣也が、梅宮が、渡瀬、室田、拓三、志賀勝が、金子さん、加藤武さん、三樹夫さん、方正さんが、思えばマイルス・デービスであり、キャノンボールであり、サム・ジョーンズ、ハンク・ジョーンズであり、アート・ブレーキィ、ボビィ・ティモンズ、リー・モーガンであったと思う〉

 と記している。相当なモダン・ジャズ好きの通であることがうかがえる文章である。

 11年前に取材した折、そのことを本人に問うと、

「そんなことを書いてたかなあ、オレ(笑)。まあ、いい加減な思いつきで書いてるだけだ」

 との答えが返ってきたのは、照れもあったのだろう。こちらがさらに、

「まさに演歌の世界だったそれまでの任侠映画のパターン化した様式美をぶち壊すという意味では、『仁義なき戦い』はモダン・ジャズだったのでは‥‥?」

 と水を向けると、

「それはそうかも知れない。演歌にしても譜面があってアレンジしたにしても、譜面通りに演奏して歌うわけじゃないですか。ジャズというのはアドリブだから。そういう意味では、そんな映画だったかも知れないね。ほんとにアドリブだったから。みんな俳優が好き勝手に演奏してそういうもののハーモニーができあがるみたいなね‥‥」

 ジャズというなら、役者以上にそんなような世界を体現していたのが監督の深作欣二だった。深作組は事前に入念に打ちあわせをしてから撮影に臨むというより、すべては現場スタート。深作組は深夜作業組の略だというジョークが出るくらい、深作監督の撮影は夜中まで続くのがつねで、深夜になればなるほど誰よりも元気になるのが深作組であったという。

 スターや名の売れた役者より無名でもおもしろい個性派を起用し、撮影現場で彼らから、

「こういうことをやっていいですか」

 と芝居のアイデアが出れば、おもしろがって受けいれる監督でもあったという。

「まあ、サクさんは定型がなかった監督とも言えるんじゃないかな(笑)。俳優に好きにやらせて、その中のいいものを見つけて、『それだあ!』てなこと言うからね、あの人は。『ダメだあ!』なんて掛け声はしょっちゅう。それでも、誰も深作さんの怒声にビビるヤツもいなければ、逆にあの叫び声が心地よかったんじゃないかな。だから、生き生きとしてみんなも動けたと思う。それはやっぱり愛情があったんだろうなあ、サクさんに。オレにも拓ぼん(川谷拓三)にもまったく同じように公平に扱ってくれるというのが、みんな何とも心地よくてね。深作さんの術にはまってしまっている。何も言わなくても、勝手に一人ずつが動いてくれるという雰囲気になってくるんだなあ」

 とは、文太の述懐であった。

◆作家・山平重樹
copyright(c)TOKUMA SHOTEN@All Rights Reserved

google+で共有する

はてなブックマークで保存する

Pocketで保存する

Evernoteで保存する

最新トピックス

芸能トピックス

芸能写真ニュース

旬なニュースを配信中 フォローしてね!

注目ワード

話題の投稿画像

ページ設定

「追悼・菅原文太 “未公開肉声”ドキュメントから紐解く「反骨の役者人生」(4)「仁義なき戦い」は俳優の“アドリブ演奏”のようだった」の関連ニュース

注目ニュース
『サマージャンボ宝くじ』当せん番号決定 オリコン8月20日(日)19時10分
1等と前後賞を合わせて7億円が当たる『サマージャンボ宝くじ』の抽選会が20日、東京・明治神宮外苑で開催された『2017神宮外苑花火大会』内…[ 記事全文 ]
真木よう子、東スポWebの記事に抗議 「私は私が犠牲になっても一向に構いません」 ねとらぼ8月20日(日)16時0分
女優の真木よう子さんが8月20日、同日、東スポWebが掲載した「真木よう子“女優廃業危機”視聴率をツイッターで公表しフジ幹部が謝罪」と題し…[ 記事全文 ]
SKEメンバー、握手会“体臭問題”の苦情明かす ナリナリドットコム8月20日(日)7時23分
アイドルグループ・SKE48の松村香織(27歳)が8月19日、自身のTwitterで、握手会において「苦情が入った」と、ファンに改善を促す…[ 記事全文 ]
年収300万円、15年前は低収入だったがいまやマシな時代 NEWSポストセブン8月20日(日)7時0分
証券会社や銀行の破綻……「絶対にありえない」とされていたことが相次いで起こった1990年代後半。[ 記事全文 ]
香取慎吾、広瀬すずに“ヤバい”衝撃受ける モデルプレス8月20日(日)14時57分
【香取慎吾・広瀬すず/モデルプレス=8月20日】香取慎吾がMCを務める『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系/毎週土曜23:05)の1…[ 記事全文 ]

本サイトのニュースの見出しおよび記事内容、およびリンク先の記事内容は、各記事提供社からの情報に基づくものでビッグローブの見解を表すものではありません。

ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容についてその正確性を含め一切保証するものではありません。本サイトのデータおよび記載内容のご利用は、全てお客様の責任において行ってください。

ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容によってお客様やその他の第三者に生じた損害その他不利益については一切責任を負いません。

データ提供元:アニメキャラクター事典「キャラペディア