佐伯ポインティ流「人と仲良くなる秘訣」。「自分はよく知らないし、経験もしてない。でも相手にとってそれが<普通>ってことをどんどん聞いて…」
2025年1月3日(金)12時30分 婦人公論.jp
(写真提供:Photo AC)
YouTubeやSpotifyで活躍するマルチタレント・佐伯ポインティさんのもとには、人生にまつわるさまざまなお悩みやコメントが多く寄せられるそう。色々な人のエピソードやお悩みを聞くのが大好きだというポインティさんは、リスナーの相談に対し「ポインティならこうするね!」と明るく回答しています。そこで今回は、ポインティさんのポッドキャスト番組「佐伯ポインティの生き放題ラジオ!」を書籍化した『おいでよ ポインティの相談天国』から、お悩み相談を一部お届けします。
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コミュニケーションが年々下手に。どうしよう!
【お悩み】
いつも動画を楽しく拝見しています。人と仲良くなることやコミュニケーションが年々下手になってきて、人見知りになってきています。ポインティは、人と接する時にどういうことを意識していますか? よろしくお願いします!(おつな 23歳男性)
【ポインティの回答】
興味の「取っ掛かり」を見つけられたら、こっちのもんだ!
大前提みたいなことを言うと、人ってやっぱり自分に興味を持ってほしいんだよね。もう8、9割でね、いい感じに興味を持ってほしいの。その興味を持つポイントは嘘じゃダメ。ほんとに気になることじゃないといけない。
でね、その取っ掛かりを見つけるのを上手くなることが、相手と仲良くなる秘訣なんだけど……。
質問の枝分かれ
「おつな」は今23歳じゃん? お便りの最初に「いつも動画を楽しく拝見しています」って書いてある。
「拝見」って普段は使わないから、そこから「漢字得意そうだな〜」「本読むタイプなのかな〜」って連想できるよね。んで、「コミュニケーションが年々下手になってきて」っていうことは「昔は友達できてたタイプなのかな?」とかね。
そういう取っ掛かりを見つけられたら、質問できるじゃん。
「おつなは本とか読むの〜?」とか、「昔はどういう学生だったの〜?」みたいな。そうやって話を広げていったら、また新しい取っ掛かりが出てきて、「じゃあ部活は?」「▲▲部だったんだ! ポジションどこ?」ってもっと展開していける。
「質問の枝分かれ」だよね。でも、その枝分かれを適当にやっちゃダメなのよ〜。これを適当にやる人、いるのよ。自分が興味持ってないことをぽんぽん聞いちゃう人。
そうじゃなくて、普通に話を聞いていて、そのなかで自分が気になったことを聞いていくのがいいよ。相手もさ、聞かれたら答えてくれるよ。そしたらまた、聞く側の自分のなかに新しい取っ掛かりが見えてくるから。
質問という水に浸して、その人の味を出す
たこ焼き屋さんでバイトしたことがある人がいたとして……。「そもそもなんでたこ焼き屋さんでバイトしようと思ったの?」「たこ焼き好きなの?」みたいなことを聞きたくなるよね。
ポインティはたこ焼き屋さんでバイトしたことないから、「なんでたこ焼き屋さんでバイトしたいって思うんだろうな〜」っていう疑問から広げて、「バイト終わったあと、たこ焼き食えんのかな〜」とか「そのたこ焼き屋さんの店長ってどんな人なんだろ〜」……とか気になっちゃう。
(写真提供:Photo AC)
自分はよく知らないし、経験もしてないことだけど、相手にとってはそれが普通ってこと、いっぱいあるじゃん? そこをどんどん聞いてく感じ。
そうすると相手の情報がどんどん出てくる。「この人ってこういう人なのか!」「こういうのが好きで、こういうのは嫌いなんだ」とかが、だんだんとわかってくる。最初は単なる紙のティーバッグだったのに、だんだん、質問という水によって麦茶が出来上がる……みたいな(笑)。
わかってもらえそうかなあ。その人のコアの部分にはさ、お茶の紙パックみたいにとにかく詰まってるのよ。まだ味が出てないだけ。
でもそれを水に浸すことによって、だんだんじわーっと紙パックに水がしみ込んで、「あ、お茶の味がしてきた、味が明確になってきたぞ!」ってなる。「この紙パック……、ウーロン茶だ!」みたいな感じよ。だから、本当は取っ掛かりが無いってことはない。取っ掛かりを探すのが難しいだけ!
自分と相手の違いを起点に考える
「そんなに興味持てない!」みたいなことも、もしかしたらあるかもだけど、自分と相手の違いを起点に考えると、「なんでそうしたの?」って相手に興味を感じられるはず!
「自分はそれをしなかったけど、あなたはどうしてやったの?」って。そう考えると他の人と話すのって楽しいし、他の人の話を聞くのも面白いと思う。
「おつな」は23歳、まだまだ若いじゃん。年上の人と話す時は、相手との間に年齢差分の開きがある。そんな時こそ「23歳の頃、何してました?」とか、質問してみるといいよね!
※本稿は、『おいでよ ポインティの相談天国』(祥伝社)の一部を再編集したものです。
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