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音楽評論家による“ヲタ視点”からの「2014年アイドル業界への5つの提言」

メンズサイゾー1月3日(金)12時0分
画像:音楽評論家による“ヲタ視点”からの「2014年アイドル業界への5つの提言」
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 2014年がスタートして、早いもので私も1月2日からアイドル現場での活動をスタートしてしまった。今年もアイドルブームの勢いがある程度は持続するのではないか、いや続くとしたらどうしよう……という現役アイドルヲタとしてのある種の「恐怖心」から、編集部からの依頼に応えて、アイドル業界に以下のような提言をしてみたい。音楽評論家としてではなく、あくまでヲタとしての提言である。



1.半年ROMれ


 「半年ROMれ」という表現は、1990年代のインターネットのアンダーグラウンドな掲示板などで使われてきたフレーズだが、要は「発言などをする前に半年ぐらい観察しろ」という意味で、これは最近のアイドル運営にそのまま通用する話だ。


 2013年4月30日にC@n-dolsのリリースイベントに行ったのだが、そこで目にしたのは1000人キャパの川崎クラブチッタに客が約30人しかいないという壮絶な光景だった。とにかく空間が広い。広大すぎる。そこで投げられる紙テープ……。デビュー・シングル「年下の男の子」のオリコン推定累積売上枚数は283枚だった。


 2013年4月4日にデビューしたC@n-dolsは、2013年12月12日に活動休止がアナウンスされたが、これはメンバーが悪いという以前にコンセプトが苦しかったように思われる。彼女たちに「平成のキャンディーズ」という看板は重かった。


 半年ROMれ。つまり今のアイドルシーンを半年ぐらいは見て、ターゲットとするファン層、コンセプト、音楽性を決めるべきなのだ。無茶にアイドルのマーケットに飛び込んできても火傷をするだけだろう。前述のような要素を踏まえて、セールスの見立てをしっかりと行うべきだ。


 C@n-dolsの活動休止は、メディアに面白おかしく書きたてられたが、その書き手の何人が実際にC@n-dolsを見ただろう。彼女たちを見た私としては、「若者の未来を預かる以上、しっかりと計画を立てろ」とアイドルをデビューさせようとする人たちに伝えたい。最近のアイドルブームを受けて、まるでベンチャー企業かスタートアップかというような勢いの運営も散見するが、研究に半年などまだまだ短いぐらいである。



2.多数のメディアフォーマットでリリースしろ


 ミュージックカード(http://musicard.jp/)という商品をご存じだろうか。これはアイドルの現場で販売されているカード形式のアイテムで、購入した後にパソコンで専用サイトにアクセスしたり、スマートフォンでアプリをダウンロードしたりして、カードに掲載されているコードを入力すると音楽を聴くことができるアイテムだ。


 複数枚買いが常識のアイヲタには、CDの置き場所が悩みの種だ。とにかくかさばる。多いのは、違うアイドルを推しているヲタに配るケースだが、煮詰まってくると会社に積んでフリー配布しているヲタもいる。


 ところがミュージックカードの画期的なところは、カードだけにかさばらない点だ。しかも、アイドルとチェキを撮影するために複数枚買いをする場合、CDよりもミュージックカードのほうが安いので、アイヲタにとっては福音と呼んでもいいアイテムである。


 ただ、オリコンの集計をめぐって音楽業界内でも議論の分かれる商品であるとも聞く。そもそも、実質的には配信なのでiTunes Storeと同じではないのか、という意見も出てくるだろう。


 わかった。皆さんのご意見はよくわかった。ただ……私たちヲタがチェキを撮るためには、この上なくありがたい。そこに尽きるアイテムである。だからこそ選択肢として残してほしい。


 無くなる、無くなると言われ続けて余裕で10年ぐらいは経っているCDだが、初回限定盤と通常盤があるのは当たり前。メンバーの数だけジャケット違いでCDをリリースすることもよくあることだ。さらに最近では、BELLRING少女ハートの「BedHead」が、CDに先行して高音質ファイルでOTOTOYから配信されたことも記憶に新しい。いわゆるCDなどのフィジカルリリースでは、Especiaがこれまでにカセットテープ、CD、アナログレコードをリリースしている。EspeciaはさらにiTunes Storeも配信でしっかり使っているのだ。これだけ多様性があると、それだけで興味を惹かれるというものだ。


 こうした選択肢の多さと遊び心は真似してほしい。まだMD、DAT、オープンリールという手も残されているのだから……などと書くと怒られそうだが。ただし、ヲタの金銭的な負担を充分に考慮してリリース間隔を決めることも重要だ。

3.ファンコミュニティに目配せをしろ


 2013年12月29日に「第2回アイドル楽曲大賞2013」(http://www.esrp2.jp/ima/2013/)というイベントが阿佐ヶ谷ロフトAで開催された。これはメジャー、インディーズを問わずに幅広いアイドルを対象にして楽曲やアルバム、推しの投票を行ったイベントだ。


 その発表がされた後、それに反応するアイドルの公式Twitterカウアントが多かった。さらに、アイドルのアイテムの豊富さで知られるタワーレコード新宿店がコーナー展開をしていたことも特筆したい。運営とファンの感覚の乖離はどうしても発生してしまう事態だが、ファンの自発的な投票行動に運営が敏感に反応することは、ファンコミュニティを活発化させ、運営の好感度を上げることにもつながるだろう。


 実は、私が選出した「『次の10年』を生き抜こう。〜2013年アイドルポップスベスト10まとめ」(http://www.menscyzo.com/2013/12/post_7015.html)も、多くのアイドルの公式Twitterアカウントに反応していただいたり、タワーレコード新宿店でコーナー展開をしていただいたりした。誌上を借りて深く感謝したい。


 Twitterなどのソーシャルメディアは、特にアイドル本人とヲタの関係において使い方が難しい面がある。私のようなレス厨の問題もあるが、アイドルとヲタがつながってしまう問題は特に根深い。それゆえに、メンバーよりも運営による公式Twitterアカウントを中心にして、ソーシャルメディアを活発に利用したほうが良いだろう。体感的には、セールスが万単位の規模になるまでは特に活用したほうが良いと見受けられる。



4.長時間に多数のアイドルが出演するイベントについてちょっと考えろ


 アイヲタをやっていてキツいのがこれだ。多い場合は10組以上のアイドルが出演し、前売りでも4000円〜4500円程度のチケット代がかかるようなイベントである。1組の持ち時間は30分にも満たないことも多い。


 こうしたイベントは以前よりも確実に増えている気がする。さらにタイムテーブルをなかなか出さないイベントともなると、スケジュール調整にも困るし、そういうイベントに限って物販が混乱してアイドルと接触する時間が削られてしまう。アイドルの運営にはキックバックがあるのだろうが、お目当てのアイドルにしか興味がないヲタの場合は、心身、そして金銭面で疲弊するだけだ。とはいえ、アイドルの側も特に活動開始当初は出演するイベントなど新規ファン獲得のためには選んでいられないだろうし、難しい部分だ。


 こうした問題の解決策として、定期的に自主企画を開催して方向性が近いアイドルを呼んだり、ツーマンライヴを開催したりして、ガス抜きを図るという手がある。


 また、無銭イベントも新規ファン獲得には重要。それと同じぐらい、料金が高くても固定ファンのために選民イベントを開催して高い満足度を与えることも必要だ。「飴と鞭」とはよく言ったもので、飴がないことにはヲタもモチベーションを維持できないし、それが契機となって「他界」(推すことを辞めること)が発生するので、運営の皆さんはくれぐれも注意していただきたい。



5.良い曲を作れ


 こんな普通のことを書いているのは、その「普通のこと」がなかなか難しいからだ。もちろん歌やダンスのパフォーマンスを向上させることも必要なのだが、その結果として与えられるのがつまらない楽曲(それはサウンドも含め)では仕方がない。


 前述の「『次の10年』を生き抜こう。〜2013年アイドルポップスベスト10まとめ」では、10曲中2曲しかメジャーの楽曲はなく、残りの8曲はインディーズだった。音源制作のための資本ではメジャーのほうが有利なはずだが、作家性を出すという点ではインディーズのほうが有利なのかもしれない。というわけで、ちょっと過剰なぐらいのエゴを楽曲に込めてほしいと願う次第だ。



 と、いろいろ書いてきたものの、まだ「物語厨を心酔させろ」「御用ライターを囲い込め」などの泥臭い話も運営に言いたいのだが、それはヲタの側から言うことではないだろう。2014年も素敵なアイドルのCDや現場に出会えることを願うばかりだ。
(文=宗像明将)


◆宗像明将
1972年生まれ。音楽評論家として、日本のロックやポップス、英米のポップス、ワールドミュージックを中心に執筆。その一方、2002年からソニンのヲタに。彼女の歌手活動停止後は、魂の救済を求めてPerfumeとtoutouのヲタになり地下へ。現在は地下から地上までのアイドル・シーンを見守る。http://www.outdex.net/diary/

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データ提供元:アニメキャラクター事典「キャラペディア