天才テリー伊藤対談「藤吉久美子」(4)「たまたま」でもすごい人生だよね

1月4日(水)9時57分 アサ芸プラス

テリー 藤吉さんは、NHKの朝の連続テレビ小説「よーいドン」でデビューされてから、ずっと順調なキャリアを築いていますよね。

藤吉 ものすごく売れたとか、逆にダメになったこともなくて、いい意味で「中間層」な感じで(笑)、継続してお仕事をさせていただいております。

テリー それ、いちばんいいと思いますよ。ちなみに、結婚や出産を機に仕事をやめようと考えたことはあるんですか?

藤吉 うーん、それよりずっと前ですけど、朝ドラが終わった時は迷いましたね。お芝居自体が、やりたくて始めた仕事じゃないので。

テリー えっ? そもそも、どういう経緯でこの世界に入られたんですか?

藤吉 もともとダンサーになりたくて、大阪芸大の「舞台芸術学科」というところに入ったんです。その時まだ「劇団☆新感線」が大学の学生劇団で、(主宰の)いのうえひでのりさんから「振り付けをやってほしい」と頼まれまして。

テリー すごいな、今や大人気の劇団ですよね。

藤吉 そのご縁から、一度だけその劇団の舞台に主役で出たことがあるんです。それをたまたまNHKの方がご覧になっていて「オーディションを受けないか」と誘われたんですよ。

テリー また「たまたま」ですか(笑)。しかも、人生を変える「たまたま」が多いですねェ。

藤吉 本当ですね(笑)。そんなきっかけなものですから、朝ドラが終わった時に女優をやめようかと思ったんですけど、「ここでやめても、私が朝ドラのヒロインだったことは一生ついて回る。だったら、ここから先に進もう」と決意したんです。

テリー うん、ヒロインの思い出を引きずって生きるより、その先にある新しい自分に希望を見いだすのは、実に正しいよ。

藤吉 ですから今は、「もう、あなたはいりません」って言われるまで頑張るつもりです。その時には、いつでも普通の女に戻る心の準備はできていますけど(笑)。

テリー またまた、そんなこと言って。最近はライブを開催したり、活動の幅もどんどん広がっているじゃないですか。

藤吉 実は私、ダンサーより前は歌手になりたかったんですよ、ピンク・レディー世代ですから(笑)。オペラは趣味でもう10年以上やっているんですけど、一昨年ぐらいからライブハウスで歌うようになったんです。

テリー へえ、どんな歌ですか?

藤吉 お客さんと一緒に歌えるといいなと思ったので、ユーミンとか中島みゆきとか、私が若い頃にはやっていた曲を中心に歌っています。ステージから見ると、客席にいる皆さんの口が歌と一緒に動いてるのがわかるので、うれしいですね。

テリー 同世代だと、特に盛り上がるよね。

藤吉 来年1月にまたライブをやるんですけど、その時は趣向を変えて男性ボーカルの曲を歌おうと思っているんです。あらためて歌詞を読んでみると昭和歌謡の世界ってすごいですね。

テリー 確かに、あの頃の歌って、男と女のちょっとしたドラマを描いているみたいだもんね。

藤吉 まさにそうです。3分のお芝居で起承転結のある物語を描くのは難しいけど、私は歌うことでそれを“演じてみたい”んです。そういう挑戦を、このライブでできたらいいな、と思っています。

テリー これだけの意欲があるなら、しばらく藤吉さんのやめ時は来そうもないな(笑)。

◆テリーからひと言

 明るくて頭がよくて、話の端々に育ちのよさを感じる女優さんだね。太川さんが好きになるのもよくわかる! 初めて太川さんをうらやましいと思いました。末永くお幸せに!

アサ芸プラス

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