楽天、常勝へのキーマンは“未来のアマダー”岩見雅紀

1月4日(木)11時0分 文春オンライン

 文春野球コラムファンの皆様、あけましておめでとうございます!


 改めまして東北楽天ゴールデンイーグルスファンのかみじょうたけしですっ。昨年はパ・リーグ3位からの日本一を狙いましたが、あと一歩の所でぶ厚いホークスの壁に跳ね返され、夢再びとはいきませんでした。しかし個人的には久しぶりにクライマックスシリーズも経験でき、充実したシーズンを送らせて頂きました。今年は昨シーズンとは違い、ペナントレースもある程度警戒される中で始まりますが、その中でもどうすれば頂点にたどり着けるかを少し考えてみようと思いますっ。


投手陣の活躍で躍進した昨シーズン


 まず昨シーズンの躍進の要因はズバリ投手陣の活躍だろう。則本、岸、美馬の三本柱がローテーションを守って先発陣を引っ張り、中継ぎ、抑えも抜群の安定感だった。特に福山博之投手はあの稲尾和久さんを超える史上初の四年連続65試合以上登板を達成し防御率1.06は驚異の数字、松井裕樹投手が戦列を離れると抑えもこなした。


 そしてドラフトで獲得したルーキーの活躍、これが大きかった。先発では藤平尚真投手が3勝したが、うち2試合は6連敗、10連敗を止める貴重な勝利でチームを救った。森原、菅原両投手はシーズン序盤、高梨投手も46試合に投げ防御率1.03と首脳陣の期待に応えた。


 そう考えると投手陣は若手の伸びしろに期待を持ちながら現有戦力で今シーズンも戦えると思う。ただ欲を言えば先発出来る左のパワーピッチャーが欲しいところ。昨年のドラフト会議でベイスターズが東克樹投手を一本釣りした時は、外れ1位狙いは都合よすぎたか……と。しかしいないわけじゃない。そう2012年ドラフト1位の森雄大投手だ。昨シーズン初っぱなのコラムでも紹介したが、彼が覚醒すれば優勝もあると思ったし、実際そうだった。そしてそれは今シーズンも変わらない。彼の覚醒がチームを大きく動かすかもしれない。


 さて、次は攻撃陣について考えよう。昨シーズンと言えばなんと言っても1番茂木、2番ペゲーロ、この2番に外国人バッターを置く事によって初回からピッチャーにプレッシャーをかけていくというのがハマり前半戦白星を重ねていく事が出来た。しかし得点パターンを見てみると最初は想像していなかった6、7、8番が出塁し9番が送り、2人が返すという出塁というよりポイントゲッターの1、2番バッターになっていた。個人的にはお気に入りの形なのだが、後ろにペゲーロ選手がいる事で盗塁もなかなかできない状態、脚を使うならまた今シーズンは考えないといけないところだ。



ファンが待ち望むのは右の和製大砲


 さて、ここからは2018年シーズンへ、いやこれから楽天イーグルスが常勝軍団になるための話をしようではないか。日本人打者を見ても左の中距離バッターが多く、やはり山﨑武司さん以来の右の和製大砲をファンは待ち望んでいる。


 そこで昨秋のドラフト会議で獲得した2位・岩見雅紀選手(慶応義塾大学)と5位の田中耀飛選手(兵庫ブルーサンダーズ)に注目したい。田中選手はあの元阪神タイガースの井川慶投手がプロで見てみたい選手と一押しする。独立リーグでは打率は4割を超えホームランとの二冠王に輝いただけではなく、プロとの練習試合でもホームランを量産しメジャー球団からも声をかけてもらえるくらいスケールはデカい。まだまだ荒削りだが将来的に面白い。



ドラフト2位で指名された慶大の岩見雅紀


 そして岩見選手といえば東京六大学リーグ歴代3位の21本塁打を放った訳だが、23本で1位の高橋由伸さんや22本で2位の田淵幸一さんは、いずれも1年生春からレギュラーで出場しての記録。3年春から本格的にレギュラーをつかんだ彼の21本がどれだけ凄いかわかる。その証拠に最終学年では史上初5試合連続弾や、12本塁打という年間最多記録も樹立。しかも最後の秋はレフトに3本、ライトに3本、センターに1本と広角に打ち分け、決してパワーだけではないところも見せつけた。さらに187センチ110キロと外国人顔負けの体格なのだが、キレを出すためになんと食事制限しているというのだ。


 未来のアマダー?(笑)


 なんとも頼もしいではないか!


 楽天外野陣は仮にペゲーロ選手がDHに入ろうが、島内、岡島、オコエ、聖澤、田中和……ライバルは沢山いる。ルーキーの彼らが、もしレギュラーをとるような事があれば、昨シーズン以上の結果も夢ではない。今年はイヌ年、鷹の上を優雅に飛ぶイヌワシの姿を夢見て!


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(かみじょう たけし)

文春オンライン

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