大御所タレントの活躍の場は地上波からBSやCSに移行か

1月4日(水)16時0分 NEWSポストセブン

『日本の名曲 人生、歌がある』では五木ひろしが司会を担当(公式HPより)

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 大御所タレントの番組が相次いで終了しているが、2017年は彼らが活躍する舞台が変わっていきそうだ。BS、CSの番組に注目しているのはコラムニストのペリー荻野さんだ。ペリーさんがその理由について解説する。


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 昨年のテレビで目立ったのが、大御所タレントの長寿番組の終了だった。年末、堺正章の『新チューボーですよ!』の最終回でローストチキンを仕上げ、「いただきました、星三つです!」と声を上げた“巨匠”にさびしさを感じた視聴者も多かったに違いない。


 この他、小堺一機が約31年司会を務めたフジテレビ系『ごきげんよう』、同じく31年続いた『さんまのまんま』(関西テレビ)が年に二回の特番に変更。一部ではギャラ高騰が番組終了の原因だともいわれるが、まだまだ元気な大御所たちは次にどんな動きをするのか?


 私が注目しているのは、BSやCSだ。最近のBSやCSの番組はとても充実している。BS朝日では五木ひろしが『日本の名曲 人生、歌がある』で歌番組の司会を担当。ザ・ピーナッツの名曲集や石原裕次郎特集をはじめ、通常二時間の番組が五時間の生放送になったことも。『NHK紅白歌合戦』もびっくりだ。しかし、どこまでも昭和ムード、演歌系中心なので、八代亜紀、瀬川瑛子ら大物もゆったりとした時間でのびのび仕事をしているように見える。


 また、多ジャンルで輝いている大御所は、松平健。時代劇専門チャンネルなどで放送されたオリジナル時代劇『鬼平外伝正月四日の客』は、ギャラクシー賞テレビ部門月間賞を受賞。現在はBS日テレで『にっぽん食の道』に出演中だ。日本各地に出かけて美味しい食材を手に入れ、自ら料理するというこの番組。浜名湖ではうなぎ、上田ではマツタケ、福井ではもちろんズワイガニ! 油揚げで越前ガニの巾着コロッケを作っちゃうって。健さん、絶好調。地元の人たちと食材について語り合い、料理をふるまう際にはわざわざ和服に着替える張り切りぶりもさすがだ。


「歌」や「食」とともにBS、CSで目立つのが旅番組。特に気になるのが、親子や兄弟で旅をするパターンだ。先日はBS-TBS『ふらり親子旅』で小林稔侍親子が北海道を旅した。人気の旭山動物園でシロクマがイワシを食べるところを見学した小林稔侍。その後入った店で息子たちとラーメンを食べながら、「あれっぽっちじゃ、シロクマは腹がふくれない」としきりに気にするのだ。なぜ、シロクマの腹具合がそんなに気になるのか…。それまで「小林稔侍一家」にまったく興味がなかった人でも、見ているうちに「俳優小林稔侍」ではなく「お父さん小林稔侍」がじわじわと面白くなってしまうのがミソ。よく見ると、この番組は、伊東四朗父子、野際陽子母娘、橋爪功父娘、笹野高史と四人の息子など、渋い大御所ファミリーが揃うのも特長だ。


『新チューボーですよ!』の締めくくりで堺正章は「これから22年続く番組は無理。90歳超えちゃう」と語っていた。大御所たちが今後、「何が何でも長寿番組に」というモードから、「これからは好きなことを仕事に」というモードになったとしたら、趣味性の高いBSやCSにどんどん進出する可能性は高い。2017年、BSやCSが大御所タレントの激戦区になる日はもう来ているのかも。

NEWSポストセブン

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