「なんでや!」自分を叱責、ツアーで一番の“低身長”・西岡の粘りとスゴ技にチームメイトが総立ち

1月5日(日)18時30分 AbemaTIMES

 ATP(男子プロテニス協会)が主催する『ATPカップ』の2日目。パースで行なわれたグループBで日本はウルグアイとの初戦に3戦全勝で勝利した。まずは世界ランク121位の添田豪が同522位のマルティン・クエバスに6-1 6-3で順当に勝利。思いがけない展開となったのは第2試合だ。日本のエースを務める西岡良仁が、45位のパブロ・クエバスを6-0 6-1で一蹴した。わずか54分の勝利だった。

 圧倒というより翻弄という言葉が合う。少なくともトップ100内ではもっとも小さい170cmの西岡にパワーはないが、左利きをより有利にするスピンボールを右へ左へと自在に打ち分け、絶妙のタイミングで精度の高いドロップショットを放つ。長いラリーでもミスをしない。そして、どんなボールにも食らいつき、一本でも多くボールを返す。相手を動揺させ、嫌気を起こさせ、自滅させる。クエバスはクレーコートのタイトルを6つ持っている34歳だが、そんな熟練のストローカーに対しても、西岡のテニスのおもしろさが最高に発揮された試合だった。

「試合前にしっかり作戦を立てて、それが生かせたし、サービスゲームがすごく良かった。サービスとフォアはずっと取り組んできたことで、かなり上達していると思う」

 この日のファーストサーブの確率は62%で、実は西岡にしてはそう高くない数字だ。昨年の平均は66.7%でツアー5位だった。サーブは身長の高い選手が有利であることは間違いなく、昨年、西岡の1試合平均のエースの数は2.3本でツアーの中で3番目に少なかった。しかしその一方でダブルフォルトの数もツアーで2番目の少なさだ。無駄な失点をなくし、高速サーブでエースはとれなくても、コースと球種を巧みにミックスさせ、高い確率でファーストサーブを入れる。体格のハンデをなんとか補おうとしてきた努力と工夫は、確かな自信になりつつある。

 クエバスとの試合で、ファーストサーブが入らなかっただけで「なんでや」と自分を叱責する場面があった。ダブルフォルトならともかく、見ている側としてはそういったリアクションがオーバーに見えることもあるが、おそらく自分のミスを許容する範囲が極端に狭いのだ。この日はリターンでのミスもわずか1本だった。
 
 勝利後のオンコート・インタビューでは「君はYouTubeもやってるんだってね」と振られ、『yoshi'sチャンネル』についてもしっかり紹介した西岡。個性が光るプレーに加え、ユーチューバーとしての顔もより広く世界で知られることになりそうだ。

文/山口奈緒美

【映像】チームメイトが総立ちのスーパープレイ

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