バイプレイヤーの泉 第39回 大河ドラマ『麒麟がくる』川口春奈ならロッククライミングな状況を超える

1月5日(日)21時0分 マイナビニュース

幼少期から熱血ドラマオタクというライターの小林久乃が、テレビドラマでキラッと光る"脇役=バイプレイヤー"にフィーチャーしていく連載『バイプレイヤーの泉』。

第39回は女優の川口春奈さんについて。1月19日(日)にスタートする『麒麟がくる』(NHK総合)に急遽出演が決まった川口さん。あの可愛らしさに惹かれて、だいぶ前から気になる存在です。ちなみにこの連載の担当者さんいわく「列島出身の芸能人は大物になる」そうなのですが、彼女も長崎県の五島列島出身。ひょっとしたら一人の編集部員のつぶやき、2020年を予測していたのか……? いや、ただの偶然ですね。では私が思う、川口さんの訴求ポイントについてあれこれ。
○"垢抜けかわいい"24歳のつぼみが今、開く

戦国〜安土桃山時代にかけて織田信長(染谷翔太)、足利義輝(向井理)、徳川家康(風間俊介)と、天下統一を狙う武将たちが群雄割拠をしていた。明日は命を落とすかもしれない、下克上の世である。その男たちの中に優秀な知力を持つ、明智光秀(長谷川博己)の姿があった。

というのが『麒麟がくる』のあらすじ。なぜドラマタイトルに"麒麟"という言葉が使われているのか、不思議だっだけれど、

「王が仁のある政治を行う時に必ず現れるという聖なる獣」

と、麒麟について公式ホームページに書かれていて納得した。明智光秀は織田信長に仕えた後に“本能寺の変”を起こした本人。麒麟と呼ばれることにふさわしい。その猛者となる人物とは幼なじみの帰蝶役を務めるのが、川口さんだ。光秀と姻戚関係にありながら、織田信長の正妻になる物語の重要人物。彼女がこの役に決定したのは、2019年11月のこと。もともとこの役だった女優が(世間は周知の事実のように)役を降板することになり、川口さんが新たなキャストとして出演が決まった。麒麟のごとく、何かと波乱を呼んでいる大河が幕を開けようとしている。

この降板騒動から、彼女が帰蝶役を演じると聞いて個人的には

「おおお……」

とニンマリ。というのも、ここ数年間における垢抜けっぷりに注目していたからだ。ティーン雑誌のモデルをしていた時代の写真も何度か見たことがある。もちろん可愛いのだけど、どこかに列島の和やかさが残っていた。"田舎で噂のあの子"というキャッチフレーズをつけたいイメージだ。それが大都会にステージを移して、大人や視線にまみれていくうちに川口さんはどんどん美しくなっていくのを見ていた。

この度、帰蝶役を降板した女優さんがいるけれど彼女とは圧倒的に違う美しさ。前役の彼女は10代でデビューした時点から、完成された美貌と存在感を持ち合わせていたとしよう。でも川口さんの場合は、美しさをゆっくりと育てていったイメージだ。青田買いという言葉があるけれど、これは女性バージョンでも楽しいんだと彼女から知った。すみません、男子専門だったもので……。
○実はひとつの困難を超えた強さを持つ

川口さんといえば、記憶にある事件がひとつ。2013年に放送された『夫のカノジョ』(TBS系)で初主演に抜てきされたときのこと。冴えないOLが、上司の妻と体が入れ替わってしまうという、ドラマでは定番の物語。OL役が川口さんで、妻(主婦)役が同郷出身の鈴木砂羽さんということもあって、毎週見ていた作品。が、私の好みと反比例するように視聴率は全く上がらず、放送回数が1話ぶん繰り上がって最終回を迎えた。

初主演という記念すべき作品に、放たれた厳しい状況。当時まだ10代だった彼女が、思いがけず立たされてしまった窮地とも言える。このままどうなるのかと、青田買い班としては非常に心配になった。ひょっとすると、芸能界から干される可能性さえある。

ただ結果、川口さんはそこからバイプレイヤーの位置で、着実に出演作品を重ねていく。その後、2017年放送『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ系)でヒロインに。彼女の魅力は放送回数に左右されることはなかった。

そして物語は大河のヒロインへと続く。射止めた座は途中参加と、注目度を考えるとロッククライミング並みにハードである。でも一度は大きな事件を超えた彼女なら、難なく乗り越える。ひょっとしたら五島列島のどこかに埋れてしまったかもしれない美少女が、洗練されて、また新たな花を咲かせようとしている。

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