【C91】列の崩壊が相次いだ企業ブース……次回は「出禁」扱いとなる企業も続出か?

1月5日(木)18時0分 おたぽる

混乱を避けるため、列形成を中止する企業ブースも。

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 今回もコミケ会場のあちこちに誕生した長大な待機列。寒さの中、朝も早くから多くの参加者は、目当ての同人誌やグッズを手に入れるべく、ひたすら我慢の時を強いられていた。

 もはや、コミケにおいて人気サークルや企業ブースで待機列に並び、長い「待ち」の時間を強いられるのは必然である。とはいえ、今回の企業ブースでは多くの混乱が後を絶たなかった。

 とりわけ、参加者から罵声も混じる不評をかっていたのは、次々と発生していた列形成の中止である。これは、長大な待機列の発生による混乱を避けるために、そもそも列を作って並ぶこと自体を中止するという行為。始発に乗って、勇んでやってはきたが、並んで待つどころか、そもそも並べないという現実に、ガックリと肩を落とす姿も見られた。

 比較的スムーズに列を処理していた企業ブースに参加していた人物は、その様子を見て次のように語った。

「列形成の中止は、いわば企業ブースにだけ認められた特権です。でも、混乱を避けるためとはいえ、せっかくグッズを求めてやってきたファンに対する裏切り行為にほかなりません。絶対に、アレだけはやりたくないですね……」

 さらには、巨大なブースを確保しながらも運営がまったく崩壊している企業もあった。

 そのブースでは、横幅のあるブースの左側から行列を誘導してたのだが、買い物を終えた参加者が移動するであろう、ブースの右寄りのところでは、同時に無料配布を行っていたのである。当然、そこにも人は群がっていく。結果、買い物を終えた参加者も動くことはできず、列も進まなくなり完全に導線は崩壊していたのである。

 その惨憺たる様子を見ていた周囲の企業ブースやスタッフからも「あそこは、次回はないな……」という声も飛んでいた。

 こんな崩壊が起こった原因は列整理のスキルを持った人材の枯渇である。

 前回から大幅にスペースが拡大した企業ブースであるが、参加する企業の数に対応できるだけの列整理のスキルを持った人間などいない。

 とある企業ブースに参加していた人物は語る。

「開催の3日くらい前に、取引のある企業から列整理をやってくれないかと依頼を受けました。ウチの会社も企業ブースで参加しているので無理な話です。そもそもが、列整理のスキルがある人間の多くは準備会スタッフをやっているわけですし……元準備会スタッフなどのスキルのある人間は取り合いになっていますよ」

 さらに、企業ブースには、こんな問題点も。

「隣近所の企業ブースが、どのような配置になっているのかは、当日来てみないとわかりません。ですので、導線の混乱には拍車がかかるんです」(ある準備会スタッフ)

 各企業が、ここぞとばかりに利益を上げようと熱を入れる企業ブース。それは、破綻寸前の危うさの中で運営されているのである。
(文=昼間たかし)

おたぽる

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