将棋棋士・鈴木大介九段、「麻雀最強戦」優勝でWikipediaに「雀士」が追記「いい経験ができました」

1月7日(火)11時38分 AbemaTIMES

 “麻雀がプロ級に強い将棋棋士”として注目を集めている鈴木大介九段も、思わず笑う出来事だ。昨年12月、国内最大級のプロ・アマ麻雀大会「麻雀最強戦」で優勝、最強位となった鈴木九段だが、自身のWikipediaに「雀士」と追記されていることを発見した。「優勝した後、将棋大会に行ったら半分くらいの人には『麻雀すごいですね』と言ってもらえました」と目を細めた。将棋のタイトルより先に、麻雀でタイトルを取った鈴木九段だが、その後は本職でも絶好調だという。

 もともと競技団体「雀鬼会」で腕を磨いていたこともある鈴木九段の腕前は、麻雀界でも有名だった。将棋棋士ならではの深い読みと、勝負師らしい決断力、サウスポーから切り出される迫力ある打牌で、数々の麻雀番組でも活躍。そしてついに、30年の歴史を誇る麻雀最強戦で頂点に立った。「ついていましたね。自分が負けた時は、あまりつく・つかないは言わないようにしていますが」と謙遜したが、その戦いぶりは対戦者や関係者から絶賛が相次いだ。

 “二刀流”の相乗効果は、実感するところだ。「自分の麻雀は、人読み派みたいですね。将棋も麻雀も洞察力は大きいです。どちらも場を支配するのは大事ですから、そういう雰囲気づくりにも努めています。麻雀で一番つらいのは、何をしても相手にされなくなることですから」と、相手が1人の将棋でも、3人の麻雀でも、存在感を出すことは重要視している。将棋界にも麻雀好きは多いが「押し引きが強い人が多いですよね。日々、勝負の世界で生きているので、普通の人が一緒に打ったら超能力かって思うくらいの人もいると思います」と、さらりと述べた。
 

 2017年から日本将棋連盟の常務理事という重責も務めている。将棋の普及は大きなテーマだが、同様に麻雀の普及についても思うところがある。「麻雀界から将棋界に挑戦する人が出てほしいんですよね」と、自分とは逆のパターンを求めている。「自分は将棋が好きで、麻雀に切り込んでいる。でも、今は思いが一方通行なんですよ」と、麻雀側からも将棋に切り込んでほしいのだ。「麻雀のトッププレイヤーが将棋でもトップになって、その上で麻雀はこう、将棋はこうって言えたら説得力ありますよね。頑張れば麻雀プロの方でも、将棋のプロになれますよ」と、夢を語った。

 期待するのは、将棋界同様に、麻雀界でも10代選手が活躍することだ。「藤井聡太君もそうですが、若い子は強いんですよ。基本的に、勝負は若い人が有利だと思っています」と、経験に勝る感性があるという。「麻雀であれば一瞬の判断が致命傷になります。鳴きたい時に言葉が出なくて負けることもあるわけじゃないですか。鳴けるのも感性。鳴いた後も、そこに牌が吸い付いてくるようでないと。そういう感性も若い人の方がいいでしょうね」と、その時期にしかない輝きを強調した。

 現在は、麻雀においても小中学生が楽しめる環境も整ってきた。「正直、ゲームは14歳ぐらいから25歳ぐらいまでが最強だと思うんですよ」と、将棋・麻雀に限らず、頭脳スポーツのゴールデンエイジとも言える10年間で大活躍するスターを求めている。「小学生の天才雀士だって、きっといますよ。牌効率ぐらいだったら1年でマスターできますよ。子どもの集中力はすごいですから」。鈴木九段のように、Wikipediaで「棋士、雀士」と書かれる者が増えれば、どちらの業界も景色がもっと変わってくる。

▶映像:麻雀最強戦2019ファイナル(前半)

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