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スベリ倒した「紅白歌合戦」、グダグダ進行&寒すぎる茶番劇もNHKには自覚なし?

messy1月7日(土)1時15分
画像: 『NHK紅白歌合戦』 公式サイトより
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『NHK紅白歌合戦』 公式サイトより

 毎年大晦日のお茶の間では定番となっている“紅白”こと『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)。「PPAP」のピコ太郎や大ヒット映画『君の名は。』の主題歌を手掛けたRADWIMPSなど、2016年を締めくくる注目度の高いアーティストたちが勢ぞろいしたが、その内容に関しては例年以上にスベリ倒していたと不評だ。

 伊集院光は今月2日の深夜に放送されたラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオほか)で、今回の紅白について持論を展開した。伊集院は「紅白ほとんど見ないんで、今年がどうだとかあんまり分からないんですけど」と前置きした上で、NHK内で発される「NHKらしくない番組を作りたいんですよ」という発言が“一番嫌い”と告白。そして今回の紅白はまさに「NHKらしくないことをやりたいんですって人の匂いがする紅白だった」として、タモリとマツコ・デラックスが「入場を拒まれた老夫婦役」としてゲスト的に登場し会場を徘徊したことなどに言及し、「普通NHKでは絶対やらないでしょって感じがNHKのスベるケースの中心にある」と的確に分析した。

 紅白がスベっているのは毎年のことだろうとはいえ、当のNHKサイドはなぜか手ごたえを感じているようで、今月4日の年頭あいさつではNHK会長が視聴率に触れつつ「今年の紅白は面白いと伝わった結果ではないか」と自画自賛。実際には放送中から不満の声があちこちで噴出していたわけで、むしろ「テレビは一応つけていたけど、今年も紅白は面白くなかった」と感じる視聴者が大半だったのではないだろうか。



 たとえば今回の紅白で目玉の一つとなったのが、映画『シン・ゴジラ』とのコラボだった。番組内では映画の主演である矢口蘭堂役の長谷川博己など、主要キャスト陣が登場するかなり力の入った「中継映像」が流されたものの、良質な音楽の力でゴジラを撃退しようという子ども向け番組のような演出が行われて一気に興ざめに。その犠牲となったアーティストはピコ太郎とX JAPANで、それぞれベートーヴェンの交響曲アレンジの「PPAP」、往年の名曲『紅』を披露するはめになった。そうした音楽の力で無事にゴジラが凍結するという無理な展開だったが、あまりの演出の寒さに凍結したのだと考えれば納得がいく。

 また、司会進行に対しても「グダグダだった」と評する声が飛び交うありさま。紅組司会は有村架純、白組司会を務めたのは嵐の相葉雅紀だったが、新鮮・爽やかな印象を与えようという人選ゆえ、たどたどしさは当初から折込済み。そもそも相葉は2010年から2014年まで5回連続で嵐として司会を経験している。今回はソロでの挑戦だったとはいえ、『グッと! スポーツ』(NHK総合)など様々な番組で司会を務めている以上、司会者としてのスキルが足りないというより、分厚い台本に細かく書かれたはずの番組構成がグダグダの原因と考えるのが自然だろう。前述したタモリ&マツコ・デラックス、ピコ太郎に『シン・ゴジラ』など小ネタが満載だったのが今回の紅白の特徴だが、それが上手く構成に活かされておらず、結果として司会との掛け合いもちぐはぐになってしまっていた。

 今回の紅白の視聴率を見てみると、第1部は35.1%、第2部は40.2%という数字(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。たしかに数字だけを比較するなら昨年の第1部34.8%、第2部39.2%よりも微増している。しかしこれだけ不評の声が上がっている状況を見過ごして「よくやった」と自画自賛していいものだろうか。

 とはいえ、紅白と視聴率争いができる番組がほかにないというのも事実だ。裏番組の筆頭といえば『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の年越し特番、「笑ってはいけない〇〇」シリーズだが、ダウンタウンたちメンバーをあの手この手で笑わせるネタも尽きてきたのか、マンネリ化を指摘する声が多く上がっている。他に見るべきものがないから“とりあえず紅白”という人が多いようだが、むしろ狙いすぎず、家族で見られる普通の番組を流すだけで、紅白の視聴率はヤバいことになるかもしれない。

(ボンゾ)

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