『仮面ライダーオーズ』渡部秀、平ジェネFINALで"あの日置いてきた思い"つながった

1月7日(日)21時43分 マイナビニュース

2017年12月9日から公開されている特撮ヒーロー映画『仮面ライダー 平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』は、現在放映中の『仮面ライダービルド』と、放映を終了して間もない『仮面ライダーエグゼイド』が共演を果たすほか、近年の「平成ライダー」シリーズで活躍した"レジェンドライダー"たちの登場がファンの興奮を呼び、公開2日目で動員30万人、興収3.59億もの大ヒットスタートとなった。週末興行成績・動員数ランキング(興行通信社調べ)、ぴあ初日満足度調査ランキング(ぴあ調べ)、Filmarks映画初日満足度ランキング(Filmarks調べ)でも1位を獲得し、好発進を成し遂げた。

映画大ヒットを記念し、2017年12月29日、東京・新宿バルト9にて「大ヒット御礼舞台挨拶」が行なわれた。ステージには、仮面ライダービルドと仮面ライダーエグゼイドを助けに各地からかけつけた"レジェンドライダー"の中から、仮面ライダーオーズ/火野映司役の渡部秀、相棒のアンク役・三浦涼介、仮面ライダー鎧武/葛葉紘汰役の佐野岳、仮面ライダーゴースト/天空寺タケル役・西銘駿が登壇。これら豪華メンバーに上堀内佳寿也監督を交え、ひさびさに復帰した「仮面ライダー」への思いや、映画にかける熱意などを語り合った。

トークショーは2部構成となり、まずは仮面ライダー鎧武/葛葉紘汰を演じた佐野岳と、仮面ライダーゴースト/天空寺タケルを演じた西銘駿、そして上堀内佳寿也監督の3人でトークが開始された。MCを務めたのは、『仮面ライダーゴースト』のチーフプロデューサーを務めた高橋一浩氏である。
○『鎧武』"アルバイト紘汰"が見たかった

「ついこの間まで、ドライブと一緒に走っていた」と、TBSドラマ『陸王』での、竹内涼真(仮面ライダードライブ/泊進ノ介役)との共演について語り、会場を沸かせた佐野は「前回出られなかったので、今回の出演はうれしい。久しぶりに(ライダーの現場に)戻ってくることができた」と、昨年の映画(平成ジェネレーションズ)で変身後のみの出演だったことを受け、今回紘汰として出演できたことに素直な喜びを見せた。

佐野とは助監督時代からの付き合いだという上堀内監督だが、およそ3年ぶりに紘汰を演じる佐野に対して、何度も「紘汰じゃない!」と演技のやり直しを要求したという。佐野の「以前より、髪が短かったじゃないですか!」という言葉に、上堀内監督は「そう。心の中で『おっ、ちょっとした"登山家"が来たな』と思った」と、『鎧武』当時と現在とで佐野のイメージが変わっていたことに言及し、ファンからの笑いを誘った。

また、『鎧武』のラストで紘汰が「神」になったことに触れた上堀内監督に対して佐野は、「映画に登場する際、神様の格好で出てくるのか、どうするのか、監督と相談していたんです。でもみなさんが見たいのは、神様になる前のスタンダードな紘汰なんじゃないかと。いろいろ話し合った結果、神様ではあるんだけれど、それ以前のイメージを持った紘汰として出てきました」と、復活にあたっての役作りに苦心したことを打ち明けた。

さらに、上堀内監督は「(助監督時代)僕は神様になった紘汰に出会っていなかったので、なおさら"アルバイト紘汰"が見たかった」と、『鎧武』本編で印象深い「フリーター」スタイルでの再登場を想定していたと語った。しかし「フリーターが似合っていた当時とは、顔つきがぜんぜん違っていてね。キリッ!として。人としても役者としても、伸びて帰ってきてくれたのがうれしかった」と、俳優として経験を積みたくましく成長した佐野との再会を、あらためて喜んでいた。

高橋プロデューサーから「映画では、さすがの身体能力で"飛び蹴り"をしていたね」とアクション面の話題を振られた佐野は「あのシーン、台本では"手を振りかざす"だけだったんですけれど、せっかくだからアクションやりたいですねって監督に相談したら、撮影の当日にトランポリンが用意してあって(笑)」と、得意なアクションを披露できるシーンを作ってもらったことを明かした。

上堀内監督は「映画を見ていただければわかりますけれど、橋の上で飛んでいるシーンは、実際に佐野くん本人が飛んでいますからね。ちょっとズレていたら、ダムの下に落ちていた」と、代役なし、デジタルエフェクトなしのジャンプアクションがあったことを説明。もしも落ちていたら……という問いには佐野が「その時点で人生クランクアップでしたね」とジョークを飛ばして客席を爆笑させた。

さらに佐野は「久しぶりに高岩(成二)さんともお会いできました。鎧武の変身シーンも高岩さんが演じてくださったんですよ」と、歴代ライダーのスーツアクションを務めた高岩成二との再会を喜んでいた。高橋プロデューサーによれば、レジェンドライダー俳優がせっかく出演してくれるのだからと、今回のレジェンドが変身するシーンはすべて高岩がスーツに入っていたという、驚愕すべき事実を明かしていた。

『鎧武』当時は助監督だった上堀内氏が監督を務めるにあたって、佐野は「最初はカミホリさんのことを"監督"と呼ぶのが照れ臭かった(笑)。でも、『鎧武』の現場で常に寄り添ってくれた助監督さんで、芝居に関しても役者の気持ちを優先してくれていた人。当時から"ライダー愛"が強く、それは監督になっていっそう増しているように感じました」と、上堀内監督のライダーへの愛情に満ちた演出をリスペクトしていた。

昨年の『平成ジェネレーションズ』からおよそ1年ぶりにタケルとして登場を果たした西銘は「やはり"神様"を前にするとゴーストが弱いような気がしたので、オーラで負けないように赤い衣裳でがんばってきました!」と、全身赤いスーツで気合いを入れてきたことを告白。そんな西銘を見た上堀内監督は「変わんねえなあ!と思いました。もちろん、いい意味で。現場では『おはよーございますっ!』って元気よく挨拶してきて。うーん、いつもの西銘だなあと思って。レジェンドライダーの中で、いちばんレジェンド感がなかったよね(笑)」と、1年の歳月を経てもみずみずしさを失っていない西銘に対して安心感のあるコメントを残した。さらに「(西銘の)目つきが違いましたね。やっぱり、死ぬのを何度も繰り返した男は違う!」と、『ゴースト』の劇中や映画で何度も命を失い、その都度劇的な復活を遂げたタケルの難しい役柄を見事にこなした西銘の成長を実感していたようだった。

昨年の映画『平成ジェネレーションズ』のとき、「いずれレジェンドとなってライダーに戻ってきたい」と発言していた西銘だが、そのとおりに"先輩"ライダーとして登場した本作についての感想を求められると、「僕自身、先輩という感じがしなくて、ビルドもエグゼイドもあんまり後輩として見てなかったんです。エグゼイドの飯島(寛騎)くんにしても『ああ〜1年間頑張ったんだなあ』と感心しているだけで(笑)。僕はまだ1年くらいしか空いていない"仮"のレジェンドですから、他のレジェンドライダーのみなさんのようなオーラをまとうまでにはいきません」と遠慮がちに話し、佐野から「気持ちは伝わったよ!」と笑顔で励まされる場面が観られた。

西銘はさらに恐縮し「いえいえ、僕なんて影が薄いですから、ゴーストだけに!」と自虐ギャグを飛ばし、客席のファンから温かい拍手を向けられていた。最後に西銘が「まだまだ"仮"のレジェンドですけれど、これからどんどん経験を積んで、本物のレジェンドになって何年後かに戻ってきたい」と、改めて大勢のファンにライダーへの思いをアピールした。

○『オーズ』コンビ復活、すべての流れが運命的だった

続いて、仮面ライダーオーズ/火野映司を演じた渡部秀、そして相棒のアンクを演じた三浦涼介がステージに登場。上堀内監督を交えての『オーズ』トークが開始された。まずは、6年ぶりの「映司・アンク」コンビ復活が叶ったことについて、渡部は「今日この日までがすごく自然な流れだったというか、僕自身すごくこういう瞬間を待っていました。オーズとしてもう一度出てくれませんかと言われたときから、りょんくん(三浦)に相談するまでがあっという間でした。出演のやりとりをしてから衣裳合わせに至るまで、すごく早かったですし、すべての流れが運命的だったように思います」と、『オーズ』コンビ復活までの流れが非常にスムーズだったことを明かした。

上堀内監督は、渡部、三浦がそろって出演すると聞いたとき「マジで!?」と叫び、最初はたいそう驚いたという。三浦は「そんなに僕らが求められていたとは……」と喜びと驚きが混在したかのような表情を見せつつ、「今年30歳になったんですけれど、なったとたんにいろいろなことを考え始めました。プライベートでも仕事でも、自分の存在が"求め"てもらえることがなかなか減ってきている中で、いまだにアンクを求め、待っていてくださる人たちがいてくれる間に何かしておこうかな……と思って」と、渡部から声をかけられたときの心境について語り、ファンからの盛大な拍手を浴びた。三浦と同い年である上堀内監督も「30という年齢になると、やっぱり考えるよね。俺も考えるしね。お仕事があればどこへでも行く!」と、節目の年齢を迎えてもう一段階ステップアップしようとする男同士の共感をうかがわせた。

高橋プロデューサーからは、渡部が映司として復活するにあたり、三浦へのオファーをはじめ、内容面でもいろいろなこだわりを込めた意見を提案したことが明かされた。渡部は「やはり、りょんくんが出てくれるということが決まってから、この日(共演)をずっと待っていたんです。メダル(アンクのコアメダル)が割れてから、映司がずっと旅を続けていた、その旅の"新たなスタート"が切れるような、いい作品にしたいと思いました。りょんくんとも考えを出し合い、僕たちの中ではアイスキャンディーというのはメダル以上に大事なアイテムだと思っていたので、セリフなどにも反映してもらえたり……。あと、映司がアンクのことを回想するくだりでは、あのシーン、このシーンなど、僕が選ばせていただいたんです」と、渡部の『オーズ』およびアンクへの強い愛着とこだわりがうかがえるエピソードが披露された。

渡部にとって久々となる「仮面ライダー」映画への強い思いを感じた三浦は、「撮影開始の日がすごく楽しみだった」と答え、早朝から深夜まで長時間にわたる過酷な撮影であっても、非常に楽しく取り組むことができたという。高橋プロデューサーからは「スタッフも変化がないようで変化があって。最初、三浦さんはちょっと距離を取っていた? 端っこに座って、機嫌悪かったよね」と話題を振られると、三浦は「ええっ!? 違いますよ! 最初のほうは、やっぱり久しぶりだし、緊張していたんですよ。スタッフのみんながどういう感じで出てくるのかなって思って、距離をはかっていた部分はあったかもしれないですけれど、お昼ごはんを食べるころにはみんな仲良くしていました。よかった、みんな変わってなかったなって(笑)」と、当時のスタッフ、新しいスタッフともにすんなり打ち解けることができたと苦笑まじりに説明した。

当時『オーズ』でも助監督として苦労を共にした上堀内氏が監督を務めることについて、渡部は「カミホリさんが監督されると聞いたときから、僕らは絶大な信頼を置いていました。当時から、細かい部分をフォローしてくださいましたし、今回の出演の決め手でもありました」と、上堀内監督作品という部分も映司・アンク復活の要因であると明かしていた。

上堀内監督からは「撮影中は、僕が何か指示を出すということもなく、スムーズに進んでいました。印象的なのは、渡部秀の"なんだ、この無駄な貫録は!?"というところですね」と、現在26歳でありながら、年齢以上の落ち着きを見せる渡部のかもしだす雰囲気について感心した面持ちで語った。三浦も「当時から落ち着いていましたよ。20歳くらいのときから!」と、渡部の貫録について話すと、渡部は「『オーズ』が始まったころは19歳でしたが、あのころは落ち着いて、みんなを引っ張らなきゃという思いが強かった」と、当時を振り返りながらコメント。

上堀内監督が「イヤだなあ。可愛げがないもん」と言うと、すかさず渡部が「可愛いですよ、俺!」と頬に指を当てる可愛いポーズをとり、女性ファンが歓声をあげるひと幕も。しかし三浦が「当時と今とで、秀くんのどこが変わりましたか?という質問をよく受けるんですが、ひと言『可愛げがなくなった』ですね(笑)。当時はたくさん食べる可愛げがあったのに、今じゃ朝はあんまり食べないです。『コーヒー飲みたいな』とか言うんです!」と、上堀内監督と同調するところを見せて渡部を苦笑させていた。

最後に渡部はファンに向かって「今回の映画は僕にとって、ターニングポイントとなりました。(オーズが終了した)あの日、置いてきた"思い"をつないで、スタッフさん、そしてレジェンドライダーのみんなと一緒になって、よい作品を作ることができたと思っています。僕たちも、映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』をはじめとするいろいろな作品で、先輩役者さんから励ましをいただいたり、お力添えをいただいたりして、進んできた仮面ライダーです。そうして、今度は僕たちが現役のライダーたちを助けるという立場になって、みなさんに作品をお届けできることをすごく光栄に思います。何より、りょんくんがアンクとして帰ってきてくれて、『オーズ』チームとして次のステップを踏める、いい作品になったんじゃないでしょうか。またもし機会がありましたら、りょんくんの力も借りて、何かの形でみなさんの前に現れたいと思います!」と力強くコメント。ふたたび映司・アンクのコンビとして再登場する意欲を示していた。

映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』は、全国劇場にて大ヒット上映中。

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