白髪、肌の衰え…“老い”に怯えるアラフォー女性を激変させる街の小さな美容院

1月7日(火)6時30分 オリコン

ヘアメイクレッスンで変貌したアラフォー女性、(左から)ビフォアとアフター

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 年を取って美容を諦めた、今の自分に合ったメイクがわからない、美容院でも遠慮してしまう…。詐欺メイクや整形など美容意識が高まる昨今でも、そうして“置いてけぼり”になっているアラフォー世代も多いという。そんな悩める女性たちにヘアメイクレッスンを施し、全国から予約が殺到するほど人気なのが、横浜・鶴見の小さな美容院『みかど』だ。姉妹でレッスンを行う直美さんとeriさんに、アラフォー世代ならではの悩み、そして解決法を聞いた。

■美容院で本音が言えず遠慮、「女性が本当に気に入る髪型になるのは難しい」

 コーチングや心理学を用いてその人の“理想の自分”や“欲しい変化”を聞きだし、イメージ化する妹・eriさん。そして、その情報をもとに持続性の高いヘアメイク・アドバイスを用意し、施術する姉・直美さん。彼女たち姉妹ユニットによるマンツーマンのヘアメイクレッスン『ビューティチェンジ』は、横浜・鶴見にある街の小さな美容院を拠点にスタートした。体験者のビフォア・アフターを載せたインスタを中心に話題となり、今や半年以上先まで予約がとれないほどの人気ぶりだという。

——まず、姉妹でユニットとして始めたきっかけを教えてください。

eriさん 両親が経営する美容室が子どもの頃の私の遊び場で、私が幼かったこともあり、待合室で「この間の仕上げが気に入らなかった」「あの美容院に行ったけど失敗した」など、お客様の本音に触れることが日常の中で育ちました。私たちは美容室の娘だから、あれこれ伝えてなりたい髪型になるのが当たり前の環境でしたが、普通の女性はなかなか美容院で本音が言えず、本当に気に入る髪型にしてもらうのは難しいことなんだと、大人になるにつれ気付きました。

——たしかに、そういう悩みは多いですね。

eriさん 大人の女性には本音と建て前があり、ご自身のキャラクターや立場、他人の視線をすごく気にしてしまう。美容室でもどこか遠慮してしまって、はっきりとした希望やこうはなりたくないという否定を言えない方が多いんです。そんな人のために、私が学んだコーチング術を生かせないかと思っていたんです。

直美さん 私が高校3年生、eriが中学2年になったばかりの春に、美容師だった父親が急逝したことを機に美容師を目指しました。まずは、最先端のヘアメイク技術を知るために表参道の有名店で働いていたんです。結婚後、出産、子育てをしながら母の手助けもできると思い実家に戻り、妹のeriとお互いの好きなこと得意なことを組み合わせたら、郊外の美容室からでも何かできることがあるんじゃないかと考え、今の『ビューティチェンジレッスン』を始めました。

■白髪、更年期、肌の衰え、抜け毛…、「加齢による見た目の変化で希望を言えない」

——どんなお客さんが多いのでしょうか?

直美さん 一番多いのは、私たちと同世代のアラフォー世代の女性です。この年代の方たちは、大人の女性特有の更年期症状によるほてりや発汗、白髪が増え始めたり、アレルギーや肌の衰えなど、加齢に伴う、あまりうれしくない様々な変化が出始める方が多くなってきます。50代になると抜け毛の問題が出始める方もいらっしゃいます。私たちのサロンは、70代の母も現役美容師として働いていることもあり、母と同世代や年配のお客様も多くいらっしゃっていますので、そういったお悩みはすごくよくわかります。男性や若い美容師さんには言いづらいことでも、気兼ねなく相談していただければと思います。

eriさん 同世代の同性だからこそ、わかることがたくさんあると思います。歳をとるのは自然なことで、マイナスに捉えすぎなくていいと思っています。ただ、過去の若い頃のご自身と比べ、「自分の老いをどうしたら良いのかわからない」と言う方、加齢による体質や見た目の変化で本当に変りたい希望や本音を言えない方もいらっしゃいます。だからこそ、私たちは“変わりたい気持ち”を丁寧に扱いたいと思うんです。

——eriさんが行う事前のイメージセッションとは、どんなことをするんですか?

eriさん リラックスして本音で話していただけるよう、電話かスカイプ(音声のみ)のどちらかを選んでいただき、2時間ほどお話を伺います。内容は、なりたいイメージや、お申込みのきっかけ、変わりたい理由、美容に関するお悩みなど、その方によって内容は本当に様々。「こういう自分になりたい」というイメージがはっきりとある方は、そんなに多くはいらっしゃらないんです。質問に自らの言葉で答えていただくことで、改めてご自身の望みや意志に気づかれます。深層心理や本当の望みを深堀りし、どこへ向かいたいのかをご自身で気づき明確にした上で、その希望の外見になるためのヘアメイクレッスンを行います。

——直美さんのヘアメイクレッスンは?

直美さん eriが事前にイメージセッションで伺った内容と、お客様に送っていただいた写真を拝見し、今度は私がそのイメージを具体的に考えます。視覚的な好みを分析し、eriの伺ったセッション内容と照らし合わせながら、髪質などを考慮して大まかなのレシピを組み立てます。お客様ご自身で「こうしたい」と選ぶことが大事なので、施術当日にご本人と相談して選んでいただけるように、いくつか選択肢を用意するよう心掛けています。

——これまで千人以上を“チェンジ”させてきたお二人。そのなかで感じた、アラフォー世代が気をつけるべきこととは?

eriさん ご自身の体調と合ったスキンケアです。私自身もそうですが、特に35歳以上の方は日々のお手入れをしている方としていない方の差がとても大きく、お手入れが見た目年齢に直結してきます。以前、加齢によるお肌や体質の変化によるアレルギーのために、美容に対して後ろ向きになってしまった方がいらっしゃいました。そういう方にはメイクを頑張るよりも、スキンケア方法を変えてみることをお勧めする場合もあります。スキンケアを変えるだけで見た目年齢が一気に若返る方もいらっしゃるので、諦めずご自身に合った美容法を見つけてほしいと思います。

直美さん 1日1分でもいいので、自分に興味を持つことが大事だと思っています。「昨日よりむくんでるな」とか、小さな変化に対応していくことが、将来的に若くいられる秘訣だと思います。あと、小さな鏡ではなく大きな鏡で自分を見ること。そうすると全体像を把握できて、しっかりと自分と向き合うことができます。

■周りの目を気にする女性、「変化を諦めるのは本当にもったいない」

——『ビューティチェンジ』のレッスンは大人気で、7月まで予約が埋まっているとか。一方で、チェンジの事例を収めた著書『激変!ビフォア・アフター』(ダイヤモンド社)も発表されました。

eriさん 本の反響もとても大きいです。『ビューティーチェンジ』の事例やメイクテクニック、コスメ、美容室でのオーダーの仕方などたくさんの内容が収めてあるので、ぜひご自身で何か一つでも試してみて欲しいです。実際にレッスンを申し込んで下さっていた方で、「本を読んで試してみたら、自分でできたので頑張ってみます!」と予約をキャンセルされた方もいらっしゃいました(笑)。この本がお役に立てて、すごく嬉しくなりました。

——本にするときは、どんなことを意識しましたか?

直美さん 今まで、メイクレッスンに来ていただいたお客様に共通するお悩みやご質問などを中心に、自分自身がアラフォー女性の一人だからこそわかるオススメのテクニックをふんだんに盛り込みました。コスメを見直してみたり、手順をかえてみたり、ツールを変えてみたり…、すぐに始められそうなことからぜひ試していただきたいと思います。

——アラフォー世代にメッセージをお願いします。

直美さん なりたい自分に近づくことが自信につながり、気分も上向きになって、生き方にも好影響を与えてくるはずです。“変わりたい”と思ったら、それはチャンス。ぜひみなさんに実践していただきたいと思います。

eriさん 周りからどう見られているかを気にして変化を諦めてしまう方も多いですが、それは本当にもったいないと思います。自分の内面の声を聞き「なりたい自分」を模索することは、一生美しく前向きに生きて行くための秘訣だと思っています。

(文:川上きくえ)

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