ビートたけし 池波志乃の前で志ん生を演じるプレッシャー

1月7日(月)16時0分 NEWSポストセブン

大河に古今亭志ん生役で出演する

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 NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に「落語の神様」古今亭志ん生役で出演するビートたけし。実際に高座に上がり、ナレーション的役割を果たすほか、「自由に笑わせて」なんてカンペが出るため、毎回、若手芸人のようにネタを考えて収録に臨んでいる。新刊『さみしさの研究』も話題のたけしが、テレビじゃ言えない『いだてん』ウラ噺をお届けする。


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 とはいえ、出演は高座の上だけってワケでもないぜ。志ん生さんの家の中って設定で、ホームドラマもやってるんだ。オイラのカミさん役が池波志乃さんで、娘が小泉今日子。さらに住み込みの弟子2人が、荒川良々と神木隆之介でさ。そこでドタバタ劇が繰り広げられるというね。


 なんせ、池波さんは志ん生さんの実の孫だからね。つまりオイラは彼女のお祖父さんを演じるわけだよ。血の繋がってる人の前で演じるのはさすがにプレッシャーもかかってさ。


 だからよく聞くんだよ。「オイラで大丈夫ですか?」って。そしたら池波さんは「大丈夫! よく似てますよ」なんて言ってくれてさ。


 でもオイラに気を遣ってるんじゃないかって、旦那の中尾彬さんにも聞いたんだよ。オイラの映画『龍三と七人の子分たち』にも出てもらった縁があるからさ。そしたら中尾さんも「本当に似てる」って言うから、ありがたいことだね。


 どうも、オイラはちょっとだけ志ん生さんに声が似てるみたいなんだよな。志ん生さんの落語は子供の頃にナマで聴いたことがあるんだけど、もう60年以上も前の話だからさ。似てるかどうかは自分じゃ分からない。だけど今回演じることになって改めて志ん生さんのテープを聴いてみると、やっぱり「うめぇな」って思うよね。



(笑福亭)鶴瓶からも志ん生さんのテープをもらったんで、ヒマがあったら練習するようにしてるよ。


 芸人はどんなに面白いネタでも、オチを知ってる客を何度も笑わせることはできない。だけど落語家は「どう落とすか」を客に楽しませるから、何度聴いても面白い。あの時代は娯楽が少なくて、みんなテレビやラジオで落語に聴き入っていた。志ん生さんはそんな耳の肥えたファンを満足させてたワケだから、そりゃ腕が違うよね。もう、あんな人は出てこないだろうよ。


 あと、池波さんが言うには、志ん生さんはかなりの人見知りだったみたいなんだよ。で、気に喰わないヤツは正月に挨拶に来ても絶対家に上げないんだって。


 だけど、好きなヤツとは何時間も酒を飲みながら喋ってる人だったっていうから、そんなところもオイラと似ているのかもね。


●取材協力/井上雅義


※週刊ポスト2019年1月11日号

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