サカナクション山口一郎&田中裕介 映像ディレクターの仕事とは

1月7日(火)17時0分 TOKYO FM+

サカナクションの山口一郎が、TOKYO FMのレギュラー番組に出演。映像ディレクターの田中裕介さんをゲストに迎え、サカナクションのミュージックビデオについてその制作過程を語り合いました。
(TOKYO FM「サカナLOCKS!」1月3日(金)放送分)



山口:今回は、サカナクションの数々のミュージックビデオの監督をつとめます、映像ディレクターの田中裕介監督を迎えてお届けしていきたいと思います。将来、ミュージックビデオ(MV)や映像に関わる仕事をしたいと思っている人は、たくさんいるんじゃないかと思う。貴重なお話が聞けると思いますよ。田中裕介監督、よろしくお願いします。

田中:明けましておめでとうございます。田中裕介です。よろしくお願いします。

山口:僕らサカナクションと、監督の出会いは?

田中:最初にご一緒したのが、「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」という曲のMVですね。

山口:あれが2011年だから……もう9年来の付き合いということですね。そこから、「夜の踊り子」、「さよならはエモーション」、「新宝島」、「多分、風。」、そして最新作の「忘れられないの」と……最新作って言っても、もう半年くらい前になっちゃうんですけどね(笑)。SCHOOL OF LOCK! 的には、PerfumeのMVも手がけていらっしゃって。

田中:はい。よくやらせてもらっています。

山口:その他にも、みんなが見たことがあるだろうCMの映像とかも……むしろ、CM映像のほうがメインなんですよね。

田中:数で言うとそうですね。メインだと思います。

山口:映像ディレクターをやりたいって思っている人たちに、この仕事はどういうものなのかを簡潔に言うとどういう感じですか?

田中:簡潔に言うと……“監督”なんですよ、分かりやすく言うと。映画の場合は、映画監督っていう肩書きがバーンとあると思うんですけど、それ以外になると、CMやMVやライブの映像などいろいろやるから、一旦それは「映像ディレクター」っていう風に括っているわけです。だから、ビデオアートでも映画でもない映像は全部やっている……みたいなのが映像ディレクター。その中でCMが多いとかMVが多いとかは、監督ごとにあると思うんですけど。



山口:なるほど。「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」のMVは、当時のスタイリストの北澤"momo"寿志さんから「お願いしたい」ってお話をしたじゃないですか。これを最初に聴いたときはどう思ったんですか?

田中:最初はハワイでロケしているときに曲が届いて聴いたから……全然分からなかった(笑)。第一印象は、「ここで聴くべき曲じゃないぞ」って感じだった。ハワイにいるから入ってこなくて(笑)、よく分かんなくて。

山口:へ〜。そこから、棒がブワーンってなる発想になったわけじゃないですか。どういう風にそこに至ったんですか?

田中:そのときにmomoさんが、「ダンスものがいいな」って言っていたのよ。ただ、サカナクションに普通のダンスものはハマらないだろうから、何かないかなって思っていたときに、アメリカで実際に棒に人形をつけて踊るパフォーマーがいたなって……そういう映像を見たことがあるなって思い出して。YouTubeで探して「バッハ」を聴きながらその映像を見たらめちゃくちゃハマって、「これだなー」って思ったっていう(笑)。

山口:(笑)。ビジーフォーの元ネタですよね?

田中:そうそう。ビジーフォーのモノマネでやっていて。

山口:僕らも、「バッハ」をやる前に「ネイティブダンサー」とか「アルクアラウンド」とかMVである種、勝ってきたんですよ。で、「バッハ」は実はシングル曲じゃなかったんですよ。「エンドレス」っていう曲をシングルで出す予定だったのを、僕が先延ばしにしたいって言って、B面曲だった「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」をA面にして出すことにしたんですよ。これは当たらない、とかいろいろと反対もあったんですけど、僕は勝負できると思って出したので、MVにかかっているっていうのがひとつあったんですよ。だから「普通にまとめられたら怖いな」っていうのもあったから、このぶっ飛び企画で来たのは、僕ら的にも「よっしゃ!」って感じだったんですよね。


【サカナクション / 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』】

山口:「忘れられないの」は、SoftbankのCM用に一緒に曲の雰囲気から歌詞から考えたじゃないですか。あれは、どういう発想からああいう風になったんですか。

田中:ちょっと遡っちゃうけど、サカナクションのVISUAL LIVE SESSIONのライブで、歌詞がない(後に「忘れられないの」になる)曲の映像を作らなきゃいけないことがあったんです。そのときに、一郎くんに曲のコンセプトを教えて欲しいって電話して聞いたんですよ。そのときに一郎くんは、僕の『ハートカクテル』好きを知っているから、「あの世界観にマジで憧れているけど、あの世界観にマジで憧れているって若干ダサいっていうところがあるんだけど……そういうやつだけどいいやつで、憎めない男の話」みたいなことを言ったの(笑)。それで、『ハートカクテル』の世界観っていうのが、割と頭でFIXしちゃってた(決まっちゃってた)から、それ前提でどうしていくかっていうのを考えていったんです。

山口:『ハートカクテル』っていうのは、80年代の漫画とアニメですよね。アニメは常に静止画みたいなものがあるようなもので、少し変わったやつなんですよね。

田中:そう。わたせせいぞうさんが描いていて。

山口:そっか。あれを引きずっていたからなんですね。

田中:そう。だからあの世界観になっているっていう。

山口:曲自体もあの世界観というか……僕らが、シティポップやあの辺の年代を狙ってやったっていうのもありますけどね。


【サカナクション / 『忘れられないの』】

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聴取期限 2020年1月11日(土)AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:サカナLOCKS!
パーソナリティ:サカナクション
放送日時:金曜 23:27〜23:55
番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/sakana/

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