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「最後の女」に看取られて…関西の巨星・やしきたかじんの美学

メンズサイゾー1月8日(水)20時30分
画像:「最後の女」に看取られて…関西の巨星・やしきたかじんの美学
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 「関西の視聴率男」と呼ばれたタレント、やしきたかじんさんが今月3日に死去していたことが発表された。64歳だった。一昨年1月に食道がんのため休養し、手術後の昨年3月に一時復帰。だが同5月に体調不良を訴え、再び長期療養に入っていた。レギュラー復帰だけでなく、歌手活動の再開も目指して闘病していたが、残念ながら復帰は叶わなかった。


 その人気ゆえに突然の死去の影響は大きかった。たかじんさんがレギュラーを務めていた『たかじん胸いっぱい』(関西テレビ)『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ)『たかじんNOマネー GOLD』(テレビ大阪)の3番組は、いずれも「たかじんさんの遺志を尊重したい」として番組名はそのままで継続する意向。今週末の放送は追悼番組にする方向で調整している。


 著名人からも追悼の声が相次いだ。たかじんさんにフリー転身の後押しをしてもらった宮根誠司は、8日に自身が司会をつとめる番組『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)で1時間以上も時間を割いてたかじんさんを追悼。「天国にいってないでしょう。地獄だと思います。おそらく今、閻魔様とケンカしていると思います」などと毒舌を交えて気丈に振る舞いながらも「週末に新地(北新地)に探しに行こうと思ってるんですよ、いそうな気がして」と死を受け入れられない様子だった。さらに、たかじんさんが体調の悪化を知らせずに葬儀も近親者だけで済ませたことに「たかじん流を貫いたんでしょうけど…僕たち可愛がってもらった人間にとっては、冷たいですよね」と無念さをにじませた。


 また、たかじんさんが政界進出をサポートした橋下徹大阪市長は「たかじんさんの番組で顔と名前を広く知ってもらっていたという、それだけで当選したようなもの」と恩義を振り返り、番組の司会で長年コンビを組んでいた辛坊治郎は「信じられないし、信じたくない」と涙ながらにコメントしている。


 たかじんさんに曲を提供したことがある小室哲哉は、自身のTwitterで「あと、ちょっとだったのに。新曲も秋元(康)さんとの作詞、作曲であとは歌入れだけだったのに」と無念さをにじませたており、歌手活動再開を目指していたのは事実だったようだ。


 親交の深かった著名人たちの反応で共通するのは、全く死の兆候を感じていなかったことだ。たかじんさんの関係者から漏れ伝わってくる情報によって「体調は少しずつ回復している」との認識が広がっており、突然の死去は寝耳に水だったようだ。


「たかじんさんは親しい人に『絶対に戻ってくる』と伝え、体調が徐々に回復しているとも言っていました。しかし、看病を務めていた32歳年下の元モデル女性と結婚したことが昨年判明したころから、業界内では『もう危ないのでは』とのウワサが駆け巡っていた。先が長くないと悟った人が、財産分与で揉めないために内縁の妻と籍を入れるのはよくあることです。とはいえ、本当の病状は事務所関係者や近親者くらいしか分かりませんでした。親交の深かった人々はたかじんさんの言葉を信じていたのでしょうが、あれは周りを心配させずにサラっと逝くためのカレなりの美学だったんでしょうね。弱った自分を他人に見せるのは嫌がる人でしたから、面会もほとんど拒否していた」(芸能関係者)


 関係者によると、東京の自宅で正月を過ごしていた際に食事を喉につまらせ救急搬送され、最期は夫人に看取られ息を引き取ったという。


 東京中心のテレビ業界に反旗を翻し、全国ネットでは放送できないような毒舌を大阪ローカルで炸裂させまくっていたたかじんさん。誰よりも大阪を愛し、大阪人からも愛された「大阪の巨星」だった。だが、そんな人物が大阪ではなく東京で“最後の女”に見守られながらひっそりと消えていったのは、実はシャイな性格だった彼らしい最期なのかもしれない。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)

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