紅白歌合戦のRADWIMPSに新海誠監督が大興奮! そしてTwitter上では紅白と絡んで『マクロス』がトレンドに……!?
1月8日(日)16時0分 おたぽる
大みそかに放送されお茶の間を楽しませた『第67回NHK紅白歌合戦』。スペシャルゲストのタモリ&マツコ・デラックスによる“謎寸劇”や、優勝の判定方法に司会の有村架純もネット上の視聴者も戸惑い、それなりに疑問の声が吹き荒れたものの、第2部の視聴率は昨年の過去最低だった39.2%を上回り、40.2%と40%の大台を回復し話題になった(数字は全てビデオリサーチ調べ、関東地区)。
そのいまいち分かりづらかった紅白の中で、アニメ・サブカルファンたちはどんなポイントで盛り上がっていたのか、振り返ってみたい。
まずは、昨年8月に公開され、歴史に残る大ヒットとなり、いまだ成績を伸ばし続ける劇場アニメ『君の名は。』の主題歌「前前前世」を歌ったRADWIMPSのステージから。こちらは事前に新海誠監督による『君の名は。』の特別編集映像が流れると予告されたこともあって、その内容に注目が集まった。
その新海監督も、RADWIMPSの出演をオンタイムで見守っていたようで、Twitter(@shinkaimakoto)で「キター!!!」「紅白に、RADWIMPS!!!!!!!!!!! 」「よーじろー!!」と、ボーカルの野田洋次郎のことを叫んだりと興奮気味の熱い実況ツイートを連発。その締めには「嘘みたいな一年だったなあ。RADWIMPS、心からありがとうございました」と、信じられないほどの飛躍を遂げた1年を感謝の言葉とともに結んだ。
第2部からはこちらもヒットとなった映画『シン・ゴジラ』企画も、数度に分けて映画のような構成でちょくちょく差し込まれたのだが、ある瞬間から実況者の一部がザワつきだした。それは、渋谷のNHKホールに向かっているというゴジラに対抗する手段としてゴジラ対策チームから進言された良質な歌を聞かせて凍結させるというもの。
この歌+怪物と戦うというコンセプトが、アニメ『マクロス』シリーズを連想させられたのか、大晦日だというのに一時はTwitterのトレンドに「マクロス」が急浮上するという珍現象も。不意打ちのような年末での『マクロス』出現に和む者が続出した。
ちなみに、一連のゴジラネタのオチは、X JAPANのYOSHIKIが「僕たちが止めます!」と、言えばToshlが「ゴジラを倒すぜー!!」と絶叫して『紅』などを歌唱し、ゴジラの体を凍結させるという展開に。それだけ“歌の力”を持っているなら、今度はぜひ『マクロス』シリーズと何かしら絡んでくれたら面白そうではあるのだが……。
また、NHK紅白歌合戦といえば2013年にはアニメ『進撃の巨人』の“リンホラ”ことLinked Horizonによる「紅蓮の弓矢」、14年の『アナと雪の女王』&『妖怪ウォッチ』、15年の『ラブライブ!』と、ガッツリとアニメありきでフィーチャーしていく流れとなっていた。昨年はこれまでの3年間と比べると、特別映像はあったもののあっさり気味で、アニメ・サブカルへの比重よりも歌ありきでの演出のようで少々距離を感じたような……。
2017年の紅白歌合戦ではどんなアニメ・サブカル枠での企画が動くのか? そしてがっつりと枠をもらえるようなヒット作は登場するのか。楽しみにしたいところだ。
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