宮崎謙介氏の“イクメン宣言”真意 妻は世間の反応に違和感

1月8日(月)7時0分 NEWSポストセブン

「最大の不幸と幸福は表裏一体」と語る金子恵美氏

写真を拡大

 夫は辞職、妻は落選──山あり谷ありの夫婦が今も二人三脚で歩いているのは“宝物”がいたからだ。2012年の衆院選で初当選するも、“育休宣言”後の2016年2月に辞職した宮崎謙介氏(36才)と、2017年10月の衆院選で落選した金子恵美氏(39才)の夫婦。2016年2月に誕生した長男の子育てや、2人の仲について語る。


──宮崎さんは辞職したからこそ子育てができた?


金子:そう。もしもふたりとも議員のままだったらどうだったろうって最近よく話すんです。夫の地元は京都、私は新潟。政治家は週末地元に戻りますから、じゃあそのとき子供はどっちが連れて行くんだろう、とか。「あなたが見てよ」「お前が見ろよ」とけんかが絶えなかったと思う。“あんなこと”以上に大きなけんかになって、夫婦の関係も悪くなっていた。


宮崎:子供にとっても、決していい影響はない。どちらかの地元についていくとしても、小さな子供にかかる負担が大きすぎる。ぼくは辞職によって、選挙区のかた、応援してくれたかた、そして妻に迷惑をかけてしまったけど、子供にとってはいい環境が整えられたと思っています。


金子:今、周囲から「どうしてそんなに仲が良いの?」とか「宮崎さんに家庭内市民権はなくて、奥さんの尻に敷かれてると思ったけど、全然違うね」と驚かれる。説明しがたいんですが、なぜか仲が良い。最大の不幸と幸福は表裏一体だったのかな。


宮崎:この間、出張で家を空けたんです。出張先で会合があり、終わったらそのまま宿泊先で寝ちゃって。そうしたら翌朝、妻から電話がかかってきて、「あなた昨日浮気してたでしょ」って。まだそんなこと言ってくれるのかと、うれしくなりました。


金子:なに言ってんの?(笑い)


──宮崎さんの辞職は、お子さんが生まれて2週間後でした。


宮崎:辞職後、ある人に言われたんです。“父さん、倒産しちゃったな”って。辞職ですけどね。でも、辞職の2か月後には個人事業主として経営コンサルティングの仕事を始め、その後は会社も立ち上げた。テレワークも可能な働き方の実現で、子育てもしっかりできる。“父さん、倒産しちゃった”と思ったら、“天職に転職していた”という感じなんです。


金子:自分で言う?(笑い)


──名実ともに、イクメンになったわけですね。


宮崎:それは少し違います。ぼくは“イクメン宣言”で大きく取り上げていただくようになったけれど、もともとは、ぼくが育休を取るとか取らないとかいう話ではなかったんです。衆議院議員規則では産休は認められているけど育休は女性議員にも認められていません。これはおかしいと、男性議員も含めて勉強会を始めたんです。


金子:私は市議の時代から男性の育休取得率が全然上がらないことについて対策が急務だと感じていました。宮崎にも当初からその必要性も説明していたし、要求もしていた。だから宮崎も、ごく当たり前にそういう動きをとったんだと思います。


宮崎:そう、ぼく個人がどうかよりも、制度がメインだったんです。勉強会を経て、衆議院議長に提言書を提出しようとしたら「手順も踏まずに何をやってるんだ」と。マスコミの報道も、“チャラい若手議員が同僚でもある妻のために育休を取りたがってる”というような軽々しい感じで、余計に心証は悪かったんでしょうね。


金子:そういうノリじゃなかったんだけどね。


宮崎:党内からも心ない批判の声が聞こえてきたり、担当していた職務を追われたりもしました。


金子:永田町は特にそういう空気が強いと思いますが、一般企業もそうであることが怖いんですよ。育休を取った男性は出世コースから外れるという空気があると、誰も育休を取ろうとしなくなります。誰かが勇気を持って、そんなことはないと示さないと、後に続く人が出てこないし、空気も変わりません。


撮影/藤岡雅樹(本誌)


※女性セブン2018年1月18・25日号

NEWSポストセブン

この記事が気に入ったらいいね!しよう

宮崎謙介をもっと詳しく

BIGLOBE
トップへ