漫画家・三田紀房氏の元アシスタントが未払い残業代を請求 うすた京介氏「嫌なら就職しなさい」 佐藤秀峰氏「モヤモヤ」

2018年1月9日(火)12時59分 BIGLOBEニュース編集部

画像はカクイシシュンスケ氏Twitterスクリーンショット

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漫画家のカクイシシュンスケ氏が、かつてアシスタントを務めていた三田紀房氏に対し、一度も支払われなかった残業代を請求すると公表した。カクイシ氏の主張は、漫画家のうすた京介氏や佐藤秀峰氏もコメントするなど波紋を広げている。


「ドラゴン桜」などで知られる漫画家・三田紀房氏については、昨年12月に「週休3日、残業禁止、作画完全外注」という記事がYahoo!ニュースに掲載。漫画制作の働き方改革を進めているという趣旨で、三田氏のアシスタントの労働時間については、「働くのは9時30分から18時30分まで。休憩は自由にとることができるが、残業は禁止されている。彼らは原則週4日勤務で、長期休暇を含めて年間約160日の休み」と紹介されている。


この記事に対し、三田氏のアシスタントを11年7カ月間務めていたというカクイシ氏がブログで反論。三田氏の職場は徹夜がないなど業界の水準と比べて良いとしながらも、当時の残業について、「木曜はほぼ毎週残業していましたよね。木曜は18時で一度20〜30分ほどの夕食休憩をとり、その後22時、23時まで我々アシスタントは残業するのが常だった」「その残業代は全く支払われていません」と主張。「三田先生、残業代を支払っていただけませんか?」と求めている。


カクイシ氏の主張はSNS上で拡散し、「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」などで知られる、うすた京介氏もコメント。「この人何か勘違いしてるけどマンガ業界は使う側使われる側に関係なく結局は実力社会なんですよ。プロアシとして通用する人は一握りだし、そういう人はちゃんと実力で高い給料を得て過程を持ったりしてます。どの職場を選ぶかも自由。そもそも漫画家なんてまともな仕事じゃないんだから嫌なら就職しなさい」と断じた。


また、「ブラックジャックによろしく」などで知られる佐藤秀峰氏は、アシスタントとそれを雇用する漫画家の両方を経験している立場として「非常にモヤモヤ」するとコメント。自身の経験から不満はわかるとしながらも、カクイシ氏のヒットに応じたインセンティブもなかったという主張には、印税を配分するという考え方は間違っていると論じている。そして、雇う側の漫画家も十分なお金が無い状況に、「こんな業界一回滅べばいいんだろうな」と綴っている。

BIGLOBEニュース編集部 BIGLOBEニュース編集部RSS

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