「べっぴんさん」79話。視聴者のリサーチ能力がハンパない

1月9日(月)10時0分 エキサイトレビュー

イラスト/小西りえこ

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連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第14週「新春、想(おも)いあらたに」第79回 1月7日(土)放送より。 
脚本:渡辺千穂 演出:新田真三
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79話はこんな話


キアリスは、国内の家具班、雑貨班、おもちゃ班 輸入班の4部門に分かれて業績をあげていくことにする。おもちゃ担当を君枝(土村芳)、雑貨担当を良子(百田夏菜子)が希望するなか、輸入担当に最もふさわしいはずの明美(谷村美月)が一度の失敗を理由に遠慮する。だが、ゆり(蓮佛美沙子)や麻田(市村正親)の話しを聞いて気持ちに変化が。

「手にいれたいものがあるなら絶対に手にいれる気持ちでやらないと。なりふりまわず一生懸命に」

明美、他人にはけっこう厳しいわりに、自分のこととなると内にこもってしまう。でも、そういうことってよくあるものだ。そんな明美に、ゆりは「あなたの自意識はいらない自意識やと思うわ」とずばり。人前で恥をかいて傷つきたくないってことでしょと、よく当たる占い師のようだ。
信頼できる占い師はアドバイスも的確だ(ゆりは占い師じゃないけれど)。
「どれだけ恥をかいたか、どれだけ笑われたか、でもそこを乗り越えなければ一生中途半端のままよ」
「手にいれたいものがあるなら絶対に手にいれる気持ちでやらないと。なりふりまわず一生懸命に」
竹を割ったような性格とはゆりのような人のことを言うのだろう、本質だけを見て、脇目も振らず一直線。
仕事、結婚、仕事、出産と、ひとところにとどまらず、どんどん前進しながら、幸せを掴んでいく。まるでロープレを実践している感じ。

「頼れるのは自分だけやから」


麻田は「もしここがのうなったら・・・」と、いま明美が居候している靴屋の将来を想像する。
「体が動かんようになってうまい事つくれんようになったら・・・」「いずれは訪れるんです、そないな日が・・・」
 ちょっと悲しい気持ちになるものの、麻田もまた前を見ていることには変わらない。冷静に行き先について考えているわけだ。 そして、英語の本「ステップ英会話」(ユーコ尾崎著)を「頼れるのは自分だけやから」と明美に託す。麻田もこの本で勉強してきたのかな。
さて、この本、妙に作者の名前が印象に残り、モデルがあるのかと思うと、さっそく視聴者がSNSに情報をあげていた。NHKも、視聴者が元ネタ探しをするように仕掛けているとしか思えないが、それに十分応える一般視聴者の方々のリサーチ力に感心するばかり。その情報によると、どうやら、アーサ秋山という方の本「英会話のステップ」が元らしい。
Amazonにはこの著者の古本がいくつか載っているが「英会話商店街〈販売編〉」や「国際英会話」が明美向きかも。それにしても「英会話商店街」というタイトルのセンスにこころくすぐられた。

英語を話す明美


「たったひとりでは踏み出すのが難しい最初の一歩も
ほんのちょっと背中を押してくれる誰かがいることでその道を行くことができるのです」(語り/菅野美穂)

ゆりと麻田の好意に触れて変わっていく明美。一度は断ったゆりに英語を習いはじめる。
英語で話すときは、気持ちをしっかり言葉にできて、しかも顔が明るい。これが、本当の明美なんだなあと思う。それを、すみれも感じ取っていたから、英語の仕事を諦めないでほしいと心を尽くしたのだ。すみれみたいなお友達はほんとうにありがたい。もっとも、ときにはそれがおせっかいになるのだろうけれど(少女時代のお菓子のように)。

蓮佛美沙子と谷村美月の英語の発音レベルは、カヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)と比べてどれくらいなんだろう(昨年の話題を蒸し返してすみません)。

そして、15週は10年後! ガラッと様子が変わりそう。
「木俣冬)

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