「初恋は妄想彼女」スバ抜けた妄想力が育んだバカリズムの多才感

1月9日(金)19時30分 messy

『番組バカリズム』NHKエンタープライズ

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 昨年の10月クールに放送され話題を集めた、竹野内豊主演のコメディードラマ『素敵な選TAXI』(フジテレビ系)。売れっ子お笑い芸人であるバカリズムが連続ドラマの脚本に初挑戦したということで、毎週新作コントを見ているかのような小ネタが随所に散りばめられている楽しい作品であった。

 ただ笑いに走るだけではなく、登場人物の心情もきちんと描かれていたので、「人生の選択に失敗した時は、“選TAXI(せんタクシー)”に乗れば、お手軽に何度も過去にタイムスリップしてやり直しができちゃう」という非現実的な設定でありながら、すんなりストーリーに惹き込まれてしまった。

 そんな面白い連ドラの脚本も手掛けるなどと多才なバカリズムが、昨年末の12月28日に放送された『おしゃれイズム』(日本テレビ系)にゲスト出演していた。

 冒頭からドラマ脚本についての話題に触れていたのだが、本業である芸人活動と並行して脚本制作作業がプラスされたので、それはもう大忙しの一年だったようだ。一話分の脚本を4、5日かけて作り上げていたそうで、休日はもちろんのこと「プライベートな時間が今年はほとんどなかった」とのこと。

 連ドラの脚本を手がけるなんて、大変な作業になることは容易に予測できただろうに、なぜバカリズムはこの仕事を引き受けたのだろうか?

 きっかけは、『世にも奇妙な物語2012年秋の特別編』(フジテレビ系)で短編の脚本「来世不動産」を書いた時に評判が良かったため、今回の連ドラ脚本のオファーに繋がったそうだ。しかし、売れっ子芸人だけにスケジュール的に難しいということで、マネージャーさんは断ろうとしていたらしい。ところが、バカリズムは違った。相当厳しいことになるかもしれないけれど、

「もし成功したら、これは相当“多才感”が出る!」

 と睨んで、お引き受けしたそうだ。映画監督をやっている芸人はすでに大勢いる。それはそれで凄いし評価されることもあるだろうが、「今このタイミングで自分がそこに入ってもそんなに目立つことはない」と、バカリズムは冷静に分析していたらしい。連ドラ脚本に関してはまだ誰も手掛けている芸人がいないということで「賭けだけど、やれるんだったらやったほうがいい!」と自分にGOサインを出したそうだ。

 バカリズムのちょっとした嫌らしさも垣間見える選択理由にMCの上田晋也(くりぃむしちゅー)は大爆笑していた。制作中はやはり大変だったかもしれないが、同ドラマは好評を得てバカリズムの読み通り彼の“多才感”が溢れまくるという結果となったのである。大・成・功〜!

人見知り芸人の唯一のカフェ仲間

 極度の人見知りだというバカリズムが、人生で唯一自分から連絡先を聞いたことがあるのが芸人仲間の若林正恭(オードリー)。お互いに家が近いこともあり、たまにお茶をするカフェ仲間(とっても女子っぽい〜♪)でもある彼がVTRでコメントを寄せてくれていた。

 若林くんはバカリズムのことを芸名ではなく本名の「升野英知(ますのひでとも)」のほうで呼んでいるそうで、今回のVTRでも「升野さん」と言っていた。若林くん情報によると、升野さんはカフェでいつもケーキとコーヒーをゆっくり堪能するそうだ。ケーキを楽しそうに選ぶ姿はまるでOLさんのようで、ケーキを食べるところも可愛らしいそうだ。

 お互いに人気お笑い芸人であるが、カフェ仲間の二人のお茶タイム中にはお笑いの話は全く出て来ないらしく、中学生のような妄想トークで盛り上がっているとのこと。

「あの女優さんと付き合ったらどんなデートできるかなぁ? など、ほぼ妄想とか空想の話をしてますね〜」

 と、若林くんはニヤニヤしながら語っていた。なんだかとっても平和だなぁ。草食系男子っぽい二人はきっと波長がピッタリ合うのだろう。小動物のような二人の間にどんだけ可愛らしい時間が流れているのか、こっそりそのお茶会を覗いてみたい気分になってしまった次第である。

バカリズム的理想の女性像

 現在、彼女いない歴3年のバカリズムであるが、前の彼女とは5、6年という長い期間お付き合いしていたそうだ。その彼女は最終的にバカリズムを男性として見られなくなったらしく、

「一緒にいて楽しいんだけど、中学二年生ぐらいの男の子と一緒にいるような感覚になる」

 と言われてしまったのだとか。あらら〜、大学生にとどまらず中坊に見られてしまっていたとは〜! ゲーム好きや漫画好きがそうさせてしまったようだ。そういった趣味が合い、一緒に楽しめればいいのかもしれないが、もっと大人っぽい楽しみ方を望む女子には苦痛になることがあったのかもしれない。

 そんな中坊的バカリズムに理想の女性像を聞いてみたところ、不思議な答えが返って来た。

「イメージで言うと、中にクリームが詰まってそうなイメージ」

 むむむ!? スタジオ中が「は〜?」とポカン状態になり、ちっとも理解できないオーラが漂い出したのを感じたバカリズムは、瞬時に「イメージですよ! 物理的なイメージで捉えないでくださいよ!」と焦って強調した。具体的には、「柔らかくて、優しい人」がタイプらしく、芸能人で言うと女優の夏帆だそうだ。あ〜、なんとなくクリームパンっぽい感じがする……かなぁ? 確かにあんパンよりかはクリーム寄りな気もする……。理想のタイプをクリームで例えちゃうなんて、さっすが〜♪

妄想力が育まれた暗黒青春時代

 「自分の妄想力は、男子校で過ごした学生時代に発達したのではないか」と自己分析していたバカリズム。唯一、女子を見ることができたのは通学電車だったそうだ。

 電車内で毎日見かけるタイプの女子には、アダ名を勝手につけていたのだとか! スタジオ観覧の女性陣から「え〜っ!」と軽く悲鳴が聞こえてきたのは仕方あるまい。バカリズムはお気に入りの子に「さえちゃん」という名前を付けて、さも自分の彼女であるかのように友達との彼女談議に花を咲かせていたそうだ。

 なんでも、バカリズムの妄想によれば、その「さえちゃん」は頭が良かったらしい。

「すごくエリートタイプではないけどクラスの上位にいて、小説にカバーを付けてカバンに入れてる子ですよねぇ♪」

 と、当時のバカリズム少年が舞い降りたかのように、スラスラとさえちゃん妄想描写を語っていた。実際に目で見えていた情報によると、色白で制服を正しく着ている真面目なタイプであるなど、思いの外さえちゃん話が膨らんだのでバカリズムにさえちゃんの似顔絵を描いてもらうことに。

 小学生の頃に漫画家になりたいと思っていただけあり、あっという間に上手に愛しのさえちゃんを描き上げた。その似顔絵を見た上田さんは、

「可愛いなぁ、さえちゃん。あぁ、似てる〜!」

 と、実物を見たこともないのになぜか「似てる」と賞賛したのであった。上田さんもいつの間にかさえちゃんファンになってたのかしら……。

 バカリズムの初恋の人だったというさえちゃんとは、現実世界では叶わなかったが妄想世界ではめでたくお付き合いをしていたそうだ。きっと一緒に遊園地に行ったり花火大会を見に行ったりと、さぞかし楽しい時間を過ごしていたことだろう。

 リアルな女子に全く近付くことのできなかった暗黒の男子校時代であったが、この時に培われためくるめく妄想パワーが今の“多才感”溢れるバカリズムを作り上げたというわけか。

 ちょっと前に見た健康番組で「妄想すると脳が若返る」って言っていたような……。バカリズムの脳は妄想し過ぎて、中坊まで若返った状態が保たれているのだろうか? 妄想が図らずもアンチエイジングに繋がっていただなんて、どんだけパワーがあるんだか! これって何気に女性にもオススメじゃないですか〜♪ 自らの妄想力も育みつつ、バカリズムの素晴らしい妄想パワーによって生み出される産物(作品)に今後も期待したい。

■テレ川ビノ子/テレビが大好き過ぎて、頼まれてもいないのに勝手にテレビを全般的に応援しています。おもしろテレビ万歳!

messy

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