スマホないと支払いの度に不便味わう、神事もキャッシュレス

1月9日(木)16時0分 NEWSポストセブン

愛宕神社のほか、世界文化遺産の下鴨神社(京都府)でもキャッシュレス化が進み、電子マネーでお守りやお札が授与されており、外国人観光客に好評だという

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 体験取材を得意とする『女性セブン』の名物記者、“オバ記者”こと野原広子(62才)が、世の中の気になることに気ままな意見をぶつける。今回のテーマは「キャッシュレス化の波を新年早々感じています」。


 * * *

 62才・独身の私は、紅白歌合戦、年越しそば、お雑煮、お年玉──世間様が当たり前にしていることを何ひとつしていない。でも、1つだけ続けていることがある。初詣だ。


 なのに、今住んでいる東京・秋葉原の近辺には手を合わせたい神社が見つからない。ここ数年、パッとしないのも、心の氏神様がいないからではないか…。


 で、ネットを見ていたら、「お賽銭をキャッシュレスで支払える愛宕神社」がヒットした。


 だけどなぁ。やっぱり気になるのはお賽銭の集め方よ。通常のお賽銭箱の隣に「Edy賽銭箱」なるものがあって、金額を入力して確定ボタンを押して、楽天Edyカードをかざすだけっていうんだけどさ。チャリンッ! と音がしないと、神様に私の願いは伝わらないんじゃないの? どうも腑に落ちない。


 キャッシュレス社会というけれど、神事までは…と戸惑う気持ちと、新しいことを面白がる好奇心とが行ったり来たり。


 とはいう私だって、今お財布に入っている現金は千円札が2枚とジャリ銭が少し。いつも行くスーパーは自動支払機でカード払いだし、コンビニもタクシーもSuicaでピッ! 考えてみれば、とっくの昔に私もキャッシュレス化してた。


 思えば、このところ、銀行がずいぶん遠い存在になっている。だって、なんだか高飛車なわりに融通が利かないんだもの。


 この前も、コンビニ経由で銀行に3万円以上を振り込んだら、手数料が432円! これって1食分だよ。


 その点、ネットバンクなら手数料が108円か無料。機械オンチな私には、手続きや操作に慣れるまでのハードルは結構高かったけど、つっかえながらも、初めてスマホで、無料で送金が完了した時はうれしくて…そうなったらもう元の私には戻れませんて。


 金利は低いわ、手数料は高いわ、おまけに今後は口座の維持管理手数料まで取るかも、っていうんじゃ…わざわざ銀行にお金預けるのも考えものよねぇ。


 銀行はそんな世間の流れを意識して、スマホと紐付いたキャッシュレスサービスを昨秋から始めている。


 地方銀行をはじめ、1000以上の銀行口座から共通アプリで支払いができるようになる「Bank Pay」がそれ。


 私はまだやったことがないんだけど、お店で何か購入する時、その商品にスマホをかざせば、銀行から即時払いできるんだって。Suicaなどの電子カードでの支払いも充分便利だと思っていたけど、「Bank Pay」はそれよりもっと直接的。銀行も顧客を手放さないために必死であれこれやってんだね。


 そうした世間の波をひしひしと感じるたびに思う。


「○○ペイ」っていう言葉が新聞・雑誌やCMで躍るたびに、どこかうさん臭くて信用ならない気がして横目で見てきたけど、もうそろそろ自分もやってみなくちゃいけないのかなぁ、と。


 なんにしても、これからのキャッシュレス社会は、スマホを持っていないと、お金のやりとりをするたびに不便を味わうことになっちゃうのかな。


 時々やってる仕分けのバイトでもそう。アプリを登録して、希望のバイトと日時を入力して、採用になったら前日と当日にアプリを通して確認して。スマホから手続きすれば賃金の何割かが指定の口座に即払いされる。仕事を入れるのも、お金を受け取るのもスマホを通してのこと。


 長期不況だの、高齢者の貧困だの聞こえないわけではないけれど、稼ぐに追いつく貧乏なし。さあさ、今年も時代の変化を楽しみながら元気に働こうっと。


※女性セブン2020年1月16・23日号

NEWSポストセブン

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