「ちょうどいいブスのススめ」になぜ嫌悪感を感じる? その正体を探る

1月9日(水)17時0分 yummy!

2018年冬、「ちょうどいいブスのススメ」というドラマが、SNSを中心に話題となりました。
しかしこのドラマ、放送は2019年1月の予定。放送前になぜ、話題となったのでしょうか?
今回は「ちょうどいいブスのススメ」という言葉に感じる、嫌悪感について、考えていきます。

1.根強い男性社会


2018年12月、最新のジェンダーギャップレポートが世界経済フォーラム(WEF)から発表されました。
ジェンダーギャップレポートとは、世界各国の男女格差をあらゆる面から調査し、どのくらい男性と女性とに格差があるか、国ごとに点数を付けてまとめているレポートです。
ランキング上位であるほど男女平等の国となり、下位であるほど男女差別の国となります。
2017年度、144対象国の中で日本は114位。2018年度、149対象国の中で、日本は110位です。
もちろんG7(主要7カ国)の中で、日本は2017年に続き最下位。日本政府が“女性が輝く日本”を何年も推進しているにも関わらず現れない成果から、日本の男女不平等、ひいては根強い男性社会の現実が見えてきます。

2.順応するしかなかった女性たち


近年日本では、一昔前のように「女性は家庭に入り産み育てよ」と強制されることはなくなりました。
しかし女性が社会進出を始めだした当時、世の中は完全な男性社会。社会に出たい女性は、男性社会に順応せざるを得ませんでした。
そのような厳しい現実において、女性達は男性達と平等になろうと努力をします。
しかし、不都合を感じていない多くの人(男性社会支持の女性も含む)は、男性社会を積極的に変えようとはしません。自らが被らない不都合は、多くの場合において人は無関心だからです。
年月がたつにつれ改善はされてきましたが、ジェンダーギャップレポートからも見て取れるように、未だ日本は男性社会と言えるでしょう。
平等になろうと努力している女性達、理解しようとしない男性達。その構図は長らく続き、社会で活躍したい女性達にフラストレーションをためていきます。

3.2つの嫌悪感


「ちょうどいいブス」とは、男性から見た女性の姿でしょうか。美人すぎず付き合うのに「ちょうどいい」、自分がブスということを認めているから扱いやすくて「ちょうどいい」ということでしょうか? この言葉から感じることは数多くありますが、男性がもしこの言葉を女性に向けたとすると、非常に失礼に感じ、嫌悪感を覚えますね。
また、「ちょうどいいブスのススメ」は、ある女性芸能人の著作を原作としています。この言葉は、女性が作ったものなんです。
女性が男性に言われて嫌な言葉を、女性が作る。このことが、男性社会の価値観に合わせるしかなかった多くの女性たちのフラストレーションを刺激し、嫌悪感を浮かび上がらせているのではないでしょうか。
“男性的な価値観で女性に向けられた失礼な言葉への嫌悪感”と、“女性が男性社会の価値観に合わせることへの嫌悪感”。この2つが「ちょうどいいブスのススメ」という言葉に感じる嫌悪感の正体なのでは、と考えます。

おわりに


短いスカートを履きお茶をくみ、セクハラを愛情だととらえ、うまくかわしてこそ一人前の女性だと言われた時代がありました。しかたがありません、そんな社会だったんです。
しかし、男性の価値観に合わせなければ生きられない社会は、今では時代遅れのものとなりました。
女性が輝ける社会、そしてその次のステップとして、個人が個人として個性を発揮する時代へと変わっていくでしょう。
男女同権とは、性別に捕らわれず全ての人々が同等の権利を持つことです。これからの時代、日本が本当の意味で男女同権となるよう、ひとりひとりがこの問題について考えていく必要があるのではないでしょうか。
西繭香/ライター
photo by.  https://unsplash.com/
参照URL:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%A0

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