あの花澤さんの“初ヒロイン作”というだけが売りじゃない! おっさんロボファンが大好きな『ゼーガペイン』の魅力とは?

1月10日(日)18時0分 おたぽる

『ゼーガペイン』公式サイトより

写真を拡大

 昨年12月中旬に、今年3月26、27日に行われる「AnimeJapan 2016」内にて、ステージイベント「ゼーガペイン10周年プロジェクト発表」の開催が発表され、「新作の製作発表か!?」と喜んだり、「ソシャゲー化ぐらいだろ」と予防線を張ったり、とにかくおっさんロボアニメファンが沸き立っている2000年代の名作ロボットアニメ『ゼーガペイン』。

 ところが、ファンたちが超盛り上がっているのに対して、「そんなアニメあったっけ?」と若いアニメファンたちは大量に「?」マークを浮かべつつ、割と冷淡にスルー気味。

 10年前の作品だし、『機動戦士ガンダム』シリーズや『新世紀エヴァンゲリオン』のように、爆売れしたわけではない。当然の反応ではあるのだが、スルーするのにはあまりにもったいない作品。そこで、『ゼーガペイン』をざっくりと解説してみようと思う。誰に頼まれたわけでもないし、むしろおたぽるはバンダイビジュアルさんから絶賛・取材拒否中なのだが、この想い、消されたくないのである。

 さて『ゼーガペイン』は、メディアミックスプロジェクト・“プロジェクトゼーガ”の一環として作られたTVアニメで、06年4月〜9月にかけてテレビ東京で放送された。舞台は近未来の千葉県・舞浜市。普通の高校生だったキョウは、突如現れた転校生シズノに導かれるまま、異世界での巨大ロボットとの戦闘に巻き込まれることに。戦いを経ていくうちに、疑問を抱え苦悩しながらもキョウは自分と仲間を守るため戦う——。

 とても夕方18時〜18時30分に放送されていたとは思えないシビアなストーリー、残酷な運命に翻弄される多様な人物たちのドラマを描きつつ、キョウは学校の水泳部に所属しているため、かなりの頻度で女性キャラクターの水着姿が拝めるという見どころも嬉しいところも、手抜かりなく配備されていた。

 原作:伊東岳彦、シリーズ構成:関島眞頼によるストーリーが好評な一方、3DCGで描かれたメカアクションは、06年当時を考えてもややショボめ。この辺が“『ゼーガペイン』爆売れ!”とならなかった理由かもしれないが、「作品として評価は高いが、なぜか売れない」スパイラルに陥ってしまい、DVDの売り上げは1巻あたり1,900枚程度と奮わなかった。

 数字が奮わなかった分、「俺が『ゼーガ』を応援せねば」という気持ちが高まったのか、ファンたちの忠誠心は非常に高く、09年に「ブルーレイ・ディスク・アソシエーション」公認のもと開催された「VHSやDVD、まだBlu-ray化されていない過去の名作の中から最もBlu-rayしてほしい作品を決める」という「あなたの力でBD化プロジェクト」第1回では、並みいる強豪たちを押しのけて第2位を獲得(ちなみに1位は『true tears』)。続けて10年に開催された「あなたの力でBD化プロジェクト」第2回では1位を獲得し、完全受注生産で発売されたという、熱いストーリーがあったりする。

 さらに主人公のキョウ役の浅沼晋太郎、ヒロインのカミナギ・リョーコ役の花澤香菜。今では実力・人気を兼ね備えたトップ声優となった2人が、初主人公&初ヒロインを演じたのが、この『ゼーガペイン』だったりもする。

 声優としてはほぼ新人ながら、すでに30歳となっていて演劇の経験があった浅沼はともかく、当時まだ高校生で、子役として出演した『LAST EXILE』以来3年のブランクがあった花澤の演技はそりゃもうアレで、ネット上では“棒子”とのあだ名をつけられるほど。

 すっかり芸達者になった今から思うと非常に感慨深いが、それだけに本人たちの思い入れも強いらしく、インタビューなどでは2人から“声優としてのターニングポイント”として『ゼーガペイン』が上げられることもあり、10年にBlu-rayBoxの発売の際にも熱いコメントを残していたりもする。

 3月27日に開催されるイベントでは、もちろんこの2人が登壇予定。はたしてどんな発表がなされ、そして2人はどんなコメントを発するのか。期待しながら待ちたい。
(文/馬場ゆうすけ)

おたぽる

この記事が気に入ったらいいね!しよう

ヒロインをもっと詳しく

BIGLOBE
トップへ