ベッキー騒動 結婚後に「運命の恋」を感じる人は増えている

1月10日(日)7時0分 NEWSポストセブン

ベッキーの胸の内は

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 正月早々、不倫騒動に見舞われているベッキーだが、バッシング報道も含めスキャンダルの余波は収まる気配がない。


『不倫の恋で苦しむ女たち』、『復活不倫』など男女関係の著書が多いライターの亀山早苗氏は、今回の出来事をどう見ているのか。


 * * *

 スキャンダルがまったくなく、好感度の高いタレントとして知られるベッキーさん(31)が、ロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音さん(27)との不倫を報じられた。正直、これほどまでの大ごとになるとは思っていなかったので、個人的には少なからず驚いている。


 1月6日に会見を開いたベッキーさんは、痛々しくさえ見えた。マスコミはこぞって叩き続けている。中には「汚れたベッキー」などとタイトルをつけてネットで記事を配信しているところもあり、いくらなんでも、そういう言い方はないだろうと、その無情な言葉の選択に腹が立ってきてしまった。10社あったCMも減少しそうではある。


 だが、一般的には比較的、冷めた反応が多い。いわく「事務所の力が弱かった」「スポンサー対応としては、あの会見もしかたがない」などなど。一般人は、すでにタレントと事務所とスポンサーのありようを把握しているのである。


 不倫の取材を続けて、17年になる。携帯電話やスマホというツールがあることによって、不倫のありようは大きく変わった。


 今回もLINEでのふたりのやりとりがスクリーンショットされ、公開されている。男性側のスマホを撮影したもののようだ。周りの男性たちからは、「危ないなあ、気をつけよう」とつぶやく声しきり。自分に何らかの関係がある番号をパスワードにしている人が多いため、配偶者としては、よく考えれば案外簡単にロックを解除できるものなのだ、実は。


 不倫は、どの立場になるかによって見方が変わってくる。一般論ではあるが、男性側になれば、「すでに妻との関係は破綻しているところに恋が始まった」のかもしれないし、女性側にすれば「最初は結婚していると知らなかった。だが知ったあとも好きだったから別れることはできなかった」可能性もある。妻から見た場合だけが、「裏切り」なのである。


 不倫は犯罪ではない。民法第770条には、「夫婦の一方は以下の場合に限り、離婚の訴えを提起することができる」とあり、そのひとつに「配偶者に不貞な行為があったとき」という項目がある。つまり、不倫を知って断罪できるのは配偶者だけ。はたがとやかく言うことではあるまい。


「糟糠の妻を裏切った」として、川谷さんも「世間」から非難されるのだろうが、「世間」は彼を非難する資格などないのだ。お互いに仕事上、「自らが商品」なだけに「世間」を気にするのはわかるが、本当は「そんなことはどうでもいい」のである。


 不倫取材を続けてきた立場から見ると、「結婚してしまってから、本当の恋、運命の恋に出会った」と言う人は非常に多い。結婚という束縛があるから、そして「いけないこと」という背徳感があるからこそ、不倫を「運命の恋」と位置づけてしまうのだろうと思ってきた。つまりは錯覚こそが不倫の恋のエネルギー源だと考えていたのだ。


 だが、最近、そうではないのかもしれないと思うようになった。ひょっとしたら、意識としての「運命の恋」は本当なのかもしれない。


 世間では、「友だち感覚の不倫が増えている」と思われているようだが、実際はその逆で、「友だち感覚の結婚が増えているから、結婚後の恋愛が刺激的で、運命だと思ってしまう」のではないか。


 結婚は「生活そのもの」である。大恋愛をしなくても「生活に差し障りがない相手」であれば、結婚生活はうまくいってしまう。経済的にも精神的にも生活が安定したところで、かつて感じたことのないような興奮と歓びに満ちあふれた恋に落ちれば、深みにはまるのは当然ではないだろうか。離婚のハードルも、一昔前に比べればずっと低くなっている現在、歯止めは何もない。


 不倫が「いけないこと」なのかどうかは、当事者にしかわからない。いや、命の火が消えるときまで、当事者にすらわからないことなのかもしれない。

NEWSポストセブン

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