宮崎謙介×金子恵美対談 ベビーカーや待機児童に意見する

1月10日(水)7時0分 NEWSポストセブン

宮崎謙介と金子恵美夫妻が待機児童問題を語る

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 夫は辞職、妻は落選──山あり谷ありの夫婦が今も二人三脚で歩いているのは“宝物”がいたからだ。2012年の衆院選で初当選するも、2016年2月に辞職した宮崎謙介氏(36才)と、2017年10月の衆院選で落選した金子恵美氏(39才)の夫婦。現在、2016年2月に誕生した長男の子育て真っ最中の2人が、“子育て”に優しくない日本社会に物申す。


金子:息子と過ごす時間が多くなって感じたのは、この国がもっともっと子育てにやさしい国になってほしいということです。例えば新幹線での移動で、息子が大きな声を出す。もちろん疲れているかたもいるでしょうし、こちらもデッキに出たりします。でもキッと睨まれたり、舌打ちされたり、ため息をつかれるとそれだけで萎縮してしまう。


 欧米では、公共の場で子供が何か迷惑をかけたとしても「子供なんだからそれでいいよ」と受け入れてくれます。ベビーカーで電車やエレベーターに乗ろうとしても、「もう少し詰めたら乗れるよ」と車内を誘導してくれたりもする。日本人の気質もあるかもしれませんが、なかなか日本では難しい。


──政府も子育てしやすい環境づくりには取り組んでいますが、待機児童問題1つとっても、なかなか解消しません。


宮崎:そもそも待機児童問題は、東京や神奈川など、人口が集中している地域だけで起きていることです。


金子:地方では定員割れしている保育園が子供を奪い合っているような状況なんです。だから、待機児童問題を解決しようとするなら、働きたいすべての人が子供を預けられるようにするだけでなく、育休後には職場に復帰しやすい環境を整えることを優先させるべきだと思います。


宮崎:金子とふたりで都内の区長さんを訪ねてヒアリングをしたところ、皆さん口を揃えて“対策すればするほど、預けられるなら預けたいという人が出てくるから待機児童は減らない”とおっしゃっていました。



金子:ゼロは不可能、とはっきり言う区長さんもいましたね。そのときに私は、保育園の整備だけが課題ではなく、育休や復職に関する制度を見直す必要があると思いました。職場に戻る場所があると安心できれば、育休を取る人も増えるでしょう。


宮崎:病児保育など、病気になった子供を預かる制度も広く認知、浸透していない。それは、「子供が病気なのに働くの?」というような、社会、企業の空気があるんですよ。


金子:だから、「待機児童0」とか「育休2年」とか数字ばかりを追いかけていないで、実態に見合った対策をしていかなくてはならないと思います。


宮崎:あなたのところの政策秘書は、フレキシブルに働いていたよね。


金子:小さなお子さんがいる女性秘書だったので、16時に帰れる時短で働いてもらい、お子さんの体調が悪くなったら帰っていい、病院へ連れて行くなら遅く来てもいい、休みに合わせて長期休暇もOKなどとやっていました。私の落選後は、他の先生(議員)のところで働けないか聞いてみましたが、そうした柔軟な働き方は認めてもらえなかった。たしかに現実的に難しい面もあります。でも、繰り返しになりますが、政府や企業のトップから、考え方や働き方を変えなければ何も変わらないと思うんです。


宮崎:息子と歩いていると、優しくされるし、おばあちゃんたちからは「いいわね、私たちの時代には考えられないわ」って言われる。まだまだ“その時代”にいる人たちがいかに多いか。


金子:正直、お互い議員でなくなったからこその視点だとも思います。この経験をまたどこかで生かせたらいいですね。


宮崎:議員になる前に持っていた目標は議員時代にしっかりと果たさせてもらった。今また新たなテーマがどんどん浮かんでいるので、どんな形でも達成できたらいいなと思っています。


※女性セブン2018年1月18・25日号

NEWSポストセブン

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