悠仁さまが将来孤独に? 女性宮家創設の意味

1月11日(水)16時0分 NEWSポストセブン

秋篠宮ご夫妻と悠仁さま 写真/日本雑誌協会代表取材

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 現在、未婚の女性皇族は7名。しかし、22歳となった秋篠宮家の佳子内親王ら「適齢期」を迎えたプリンセスたちが結婚して皇籍を離れれば皇室活動が維持できなくなる可能性も指摘されている。京都産業大学名誉教授・モラロジー研究所教授の所功氏が女性宮家の意義を語る。


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「女性皇族の存在は、実質的な仕事に加え、公的な場においても私的な場においても、その場の空気に優しさと温かさを与え、人々の善意や勇気に働きかけるという、非常に良い要素を含んでいると感じています」


 天皇陛下は、平成17(2005)年11月に長女・紀宮清子内親王が黒田家に嫁がれた後、ご自身のお誕生日会見で、女性皇族の存在意義をこう述べています。


 そもそも女性皇族とは、天皇と皇室を支える役割を果たす存在です。女性皇族には、皇室で生まれ育った方と、嫁がれてから皇族としての品位を磨いていく方とに分けられます。清子内親王や愛子内親王などは前者であり、美智子皇后、雅子妃、紀子妃などは後者となります。


 清子内親王は、ご幼少のころ拝見して以来、天真爛漫、純粋無垢で上品なお育ちに、まさに皇族らしい皇族と感じていました。結婚されるまで皇族として実に素晴らしいお務めをされたと思います。


◆悠仁さま、将来孤独?


 現在、女性皇族は14名、そのなかに未婚の皇族女子が7名おられます。東宮(皇太子)家の敬宮愛子内親王(15)をはじめ、秋篠宮家の長女・真子内親王(25)と次女・佳子内親王(22)、三笠宮家の長女・彬子女王(35)と次女・瑶子女王(33)、高円宮家の長女・承子女王(30)と三女・絢子女王(26)の7名です。


 いずれも10年くらいの間にご結婚される可能性があります。しかし、現行の皇室典範に「皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる」(第12条)とありますので、一般男性と結婚すれば皇室を離れてしまわれます。


 天皇陛下の姉である池田厚子さんは伊勢神宮の祭主を担って来られましたが、高齢のため姪の黒田清子さんが臨時祭主を務めたこともあります。これは皇室との繋がりを持てた特殊なケースです。このような元皇女も、法的には一般国民ですから、皇族としての公務を分担することができません。


 このままですと、皇位継承順位1位の皇太子殿下、2位の秋篠宮殿下、3位の悠仁親王の三方までは、皇位を継承できます。しかし、その間に真子内親王も佳子内親王も一般人と結婚して皇室を出られたら、弟の悠仁親王は皇太子から天皇になられても、そのころ、お一人だけ皇室に取り残されることになりかねません。


 それを避けるためには、まず皇族女子が結婚の後も皇室に留まり公務を分担できるように皇室典範を改正しなければなりません。


◆皇族女子の宮家継承


 一般に「女性宮家創設」といえば、新たに作るように思われますが、私は現在ある宮家を皇族なら女子も引き継ぐことができるようにしてほしいと思います。ただ、愛子内親王の場合は、父君の皇太子が即位する前であれ後であれ、宮家を立てられる必要があります。


 秋篠宮家の長女・真子内親王は、父君や弟の悠仁親王に代わって秋篠宮家の当主を引き継ぎ、次女・佳子内親王は、子供のおられない常陸宮家を引き継ぐ。また三笠宮家は長女の彬子女王が、高円宮家は長女の承子女王が引き継ぐ。そうすれば、現存の宮家が何とか保持されます。


 さらに長女でない瑶子女王と絢子女王は、本人のご意向で宮家を立てず、皇室を離れることもできますが、姉に代わって当家を継ぐこともありえます。


 いずれにせよ、皇族女子が皇族男子と共に、原則として結婚後も皇室に留まり、皇族として活躍できる道を開くことができるようにすれば、皇室の将来が明るくなると思われます。


【PROFILE】所功(ところ・いさお)昭和16(1941)年生まれ。名古屋大学卒業。法学博士(慶應義塾大学・日本法制史)。皇學館大學助教授、文部省教科書調査官を経て京都産業大学教授。『皇室典範と女性宮家』(勉誠出版刊)など著書多数。


※SAPIO2017年2月号

NEWSポストセブン

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