『べらぼう』第2話 男一筋・平賀源内を涙させた“花の井”の見事な機転にX「これこそ花魁の実力」「最高の色気」
2025年1月13日(月)21時45分 All About
1月12日に放送されたNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第2話のストーリーをおさらいしつつ、今後の見どころに迫ります。(画像出典:NHK『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』公式Webサイト)

第2話「吉原細見『嗚呼(ああ)御江戸』」あらすじ
蔦屋重三郎(横浜流星)は、吉原の案内本“吉原細見”で客を呼び寄せる案を思いつき、その序文の執筆を依頼するため、江戸の有名人・平賀源内(安田顕)探しに奔走。源内を知っていると語り、吉原での接待を要求してきた貧家銭内を名乗る男こそ源内本人だと知るや、蔦重は何とか序文を書いてもらおうと懇願します。しかし“男一筋”の男色で有名な源内は、「吉原には遊女が3000人。どんな好みにも合う遊女が見つかる」と豪語する蔦重の言葉が響かず。一方、源内と行動を共にする浪人・小田新之助(井之脇海)は、松葉屋の座敷持ち・うつせみ(小野花梨)にぞっこんの様子。
蔦重がつれない源内に窮する中、不意に幼なじみの花魁・花の井(小芝風花)が登場。源内が「ここにも瀬川はいねぇのか」とこぼしていた言葉から、花の井は彼が求めているのは伝説の遊女“瀬川”ではなく、源内と公然の仲だった歌舞伎の女形・瀬川菊之丞への慕情だと気付き、瀬川菊之丞の女形に扮(ふん)して源内を接遇。
花の井の機転に心を動かされた源内は、蔦重から依頼されていた序文を執筆。感謝する蔦重に対し、吉原を思っているのは自分も同様であり、「籠の鳥にできることなんて知れているけど、あんたは1人じゃない」と花の井。蔦重は“吉原細見”に書かれた情報も刷新すべく奮闘し、最新版を仕上げるのでした。

「安田顕さんの平賀源内がべらぼうに良かった」
第1話で蔦重が病床の朝顔姐さん(愛希れいか)に読み聞かせていた本は、当時人気を博していた平賀源内が書いた男色戯作『根南志具佐』であり、愛しの瀬川菊之丞を登場させていた作品。細かな演出に脱帽する中、安田顕さん演じる平賀源内の濃厚なキャラクターが堪能できた第2話。X(旧Twitter)では「安田顕さんの平賀源内がべらぼうに良かった」「2倍速でしゃべってるみたいな平賀源内が打って変わって、花の井が扮する瀬川の舞に想い人二代目瀬川菊之丞を重ねるシーンの美しさよ」「歌舞伎役者の扮装をした花の井の舞をながめながら、亡くした恋人を想うシーンじんときてしまった……。色で遊ぶばかりが吉原ではないということなんだろう」「それまで胡散臭さしかなかった源内が、目に涙を浮かべながら今は亡き最愛の人を偲ぶという二重のギャップで完全にやられた」「ヤスケンさん史上最高の色気」など称賛の声が殺到しています。
小芝風花“花の井”の機転に天晴れ!「これこそが花魁の実力」

一方、蔦重の思いに力を貸した花の井の機転にも称賛の声が殺到。
Xでは「花の井姐さんの歌舞伎っぷり!粋でいなせで格好いい!!これは吉原の名花魁ですわ」「格好良さと頭の回転の良さ、生き残る術に感嘆」「頭が良すぎるというか機転が利きすぎる。これこそが花魁の実力!」「やっぱり吉原という場所は、女の色香だけが通用するのではなく、教養や洒落っ気、駆け引きあってこそで、遊びにくる旦那衆たちも、そこに乗れてこそ、なんだろうね」などのコメントが寄せられています。
第3話は「千客万来『一目千本』」。蔦重が手掛けた“吉原細見”は大きな話題に。気をよくした蔦重は資金を集め北尾重政(橋本淳)と共に女郎を花に見立てた本『一目千本』に着手するが、蔦重の育ての親で吉原の引手茶屋(客に女郎を紹介する案内所)“駿河屋”の主・市右衛門(高橋克実)は本作りに夢中な蔦重を許せず——。
親子関係が今後、蔦重の人生にどう影響していくのか、その行方に注目です。
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌などの編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。(文:地子給 奈穂)