講談社編集次長、逮捕直前にDV疑惑等11問に答える

1月13日(金)7時0分 NEWSポストセブン

逮捕3日前の講談社・朴容疑者に直撃質問

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 講談社の社員で『週刊モーニング』の編集次長・朴鐘顕容疑者(パク・チョンヒョン=41才)が1月10日、殺人容疑で警視庁に逮捕された。容疑は、昨年8月9日に自宅で妻の佳菜子さん(当時38才)の首を締めて殺害したというもの。


 その逮捕の3日前のことだった。夕方6時すぎ、車に乗った朴容疑者が帰宅した。運転席のドアを開ける彼に声をかけた本誌・女性セブン記者は、暗く、よく見えなかった後部座席からふと視線を感じた。


 そこには、4人の子供たちが座っている。上は小学3年生の女の子で、下は1才ほどの乳飲み子だ。今後しばらくはできない、父と子、水入らずの家族旅行からの帰り際だった。子供たちが、無表情でじっとこちらを見つめている。ぐずることも、泣くこともない。思わず質問の言葉をのみ込む。朴容疑者の顔は青白く、血の気がない。


「中に入っちゃってね、みんな。寒いから、ほら」


 子供を家に入れて数分後、朴容疑者は再び姿を見せ、「少し歩きますか」と、あてもなく自宅周辺を歩きながら話した。


──現在は休暇中ですか?

「そうですね。子供が児童相談所から帰ったんで丸1か月会社を休むことにして、家族旅行をしていました」


──子供さんを児童相談所に預けたのはなぜ?

「一時的にあの…面倒を見る人がいなかったので」


──子供さんに元気は戻りましたか?

「あの、児童相談所から返してもらえるときに『お父さんは常に元気いっぱいでいてください』と言われまして。ぼくもつらい時もあるけど、その言葉を思い出してなるべく元気にしています。子供たちも先生のアドバイスのおかげか、元気になってきているように見えます。母が亡くなったという事実をどこまで理解できているのか、わかりませんけど…」


──(奥さんは)育児に疲れていた?

「それは…(言葉に詰まって)、わかりませんでした」


──仕事は続けるんですか?

「何かをしないと生きていけないんで。保育園の時間に合う部署に異動できれば続けられると思いますが、難しければちょっと考えないといけませんね」


──夫婦仲が悪くなった?

「いや、正直わかりませんでした」


──亡くなられた時の状況は?

「ええと、すみません。何も言えません」


──夫人が亡くなられたことに関与されている?

「ありのままのことは警察に話しましたので。話せることはなくて。特に新情報もないですし…」


──夫婦げんかが絶えなかったという話もありますが。

「ええと、ちょっと自分ではわからないです」


──DVをしていたのか?

「ええと…。まぁ、それはいずれ明らかになることだと思うんですが」



──DVが一度もなかったと言えますか?

「ちょっとそれは無責任に言えることじゃないんで…。今この場では、お返事はできません」


 それだけ絞り出すと彼は立ち止まってうつむき、鼻をすすった。そして数秒間の沈黙のあと、「すみません、帰ります…」とつぶやいて自宅の方向に戻って行った。


◆逮捕の瞬間 子供たちも家にいた


 そして、その3日後。事態は大きく動いた。陽射しはあったが、冷たい風の吹く日だった。2階のベランダに干された子供たちの洗濯物が揺れている。


 1月10日13時前。警視庁の捜査員5、6人が朴容疑者の自宅に入っていった。家の中には朴容疑者の母親だけでなく、小学生2人と幼稚園児の3人の子供がいた。捜査員が「殺人容疑」の逮捕状を朴容疑者に指し示す。すぐ近くの部屋に、子供たちがいる。温情なのか、警察は朴容疑者に手錠をかけず、ベルトの腰のあたりをがっちりとつかんで連行した。彼の手には、準備していたのであろう着替えが入ったボストンバッグが握られていた。


 講談社広報室は、「このような事態になり大変遺憾です。本人は無実を主張しており、捜査の推移を見守りつつ社として慎重に対処してまいります」と話す。


 朴容疑者が警察車両で去っていった10分後、続々と集まってきた捜査員が再度、自宅の中に入っていく。家宅捜索が始まった。その時だった。朴容疑者の母親に手を引かれた3人の子供が家から出てきた。母親は右手で長女を、左手で長男と次女の手を引き、隣の家に入っていこうとする。


 ふと長男が立ち止まった。捜査員や集まったメディアをぐるりと見回す。幼い子供がこれほどまでに不安そうな面持ちを浮かべられるものなのか──。この子らの将来を思うと暗澹たる思いにとらわれる。なぜという疑問が湧き上がる。容疑が事実とすれば、父が奪ったのは、母親の命だけではない。


※女性セブン2017年1月26日号

NEWSポストセブン

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