升毅、かつて暮らした大阪での舞台あいさつでコテコテの方言披露「そんなんできへんっちゅうねん」
2025年1月13日(月)15時36分 スポーツニッポン
俳優の升毅(69)が13日、大阪・心斎橋の「キノシネマ心斎橋」で映画「美晴に傘を」(24日公開、渋谷悠監督)の先行上映会で舞台あいさつに登壇した。
北海道の小さな町の自然を背景に、息子を失った父親と、夫を亡くした妻、そして自閉症の娘が織りなす、失われた家族の再生の物語。主演の升は息子を亡くし後悔の波に溺れる漁師・善次を演じている。
この日朝、東京から来阪した升。「久しぶりに新幹線の始発に乗りました」と明かした。東京生まれだが、小学校1、2年と中学、高校、大学の多感な時期を大阪で育った升。「日本初、世界初です」という先行上映を「心の故郷」と言う大阪の映画館でスタートして「メッチャうれしいです」とイントネーションは大阪弁。俳優生活50年で2度目の漁師役で、ウニ漁についてわずか3、4分間のレクチャーを受けて船を操縦。潮に流されて船底をガリガリこすったそうで「そんなんできへんっちゅうねん」とコテコテの大阪弁で客席の笑いを誘った。
北海道・余市での14日間のロケでは「話の中の関係性を大事にしたい」と他の出演者とプライベートの話をできるだけ封印。孫役の日高麻鈴(21)とは「初めましてで、孫の年ぐらい離れてる。ちょっとずつ」と距離を縮めたそうだ。
客席のファンからの質問にも答えたが、小学生の女の子から「(撮影で)お酒はホントに飲んでましたか?」と質問されて「飲みたかったけど、一切飲んでません。日本酒はお水、サワーは炭酸。(撮影が)終わってからいっぱい飲みました」と腕を叩いて自慢げに答えた。