19歳葵わかな 「長男や乙女組がすべて年上」の正念場

1月14日(日)7時0分 NEWSポストセブン

19歳葵わかなに「年上息子」?(公式HPより)

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 NHK連続テレビ小説『わろてんか』で、ヒロイン藤岡てんを演じている葵わかな(19歳)。今後、難しい芝居を求められる場面が増え「正念場を迎える」と、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんは指摘する。いったいどういうことか? 木村さんが解説する。


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 近年、朝ドラは視聴率20%超で推移している中、序盤から視聴率17%台を記録したほか、ネット上にネガティブなコメントが飛び交うなど逆風続きだった『わろてんか』。ヒロインのてんを演じる葵わかなさんにも厳しい声があがっていましたが、まだ最後のチャンスが残されています。


 ここまでを振り返ると、19歳の葵さんにとってこれまでの共演者は、子役を除けばすべて年上。唯一年齢の近い妹・りん役の堀田真由さんもわずかに年上でした。しかも、11月27日の第49話で長男・隼也が誕生。「19歳の若さで明治時代の母親役を演じる」という難しさが追加されました。


 さらに、12月26日の第74話から登場した「安来節乙女組」の4人娘は、またも全員年上(24歳の大後寿々花さん、23歳の畦田ひとみさん、23歳の鈴木球予さん、22歳の辻凪子さん)。「てんが大阪の母親代わり」という設定にも関わらず、3〜5歳年上の女優たちを相手に母親らしい演技を求められています。


◆『べっぴんさん』でも“若さ”がネックに


 極め付けは今月末から登場する、成長した長男・隼也と、その恋人のキャスティング。これも24歳の成田凌さんと22歳の水上京香さんが演じるのです。特に成田さんは若手ながら昨年、4クール連続連ドラ出演を果たした格上の俳優であり、身長も葵さんより10センチ以上高いだけに、視聴者に母子の関係を感じさせるのは至難の業でしょう。


 くしくも1年前の同時期、『べっぴんさん』(NHK)の芳根京子さんが同じ19歳で母親役に挑み、賛否を巻き起こしました。ただ芳根さんは、共演の百田夏菜子さん、土村芳さんも母親役を演じていたため分散されましたが、葵さんは視聴者のシビアな目を一手に引き受けることになります。


 大ピンチ……と思いきや、葵さんにとってはこれまでの逆境を一気に覆すチャンス。「やっぱり母親に見えず感情移入できない」と言われるか、「19歳の若さで母親に見えるなんて意外に凄い」と、手のひらを返されるかは葵さん次第でしょう。


当然スタッフサイドは、ゆったりとした所作や貫録のある話し方などの演技指導や、ヘアメイク、衣装などでサポートしますが、それよりも重要なのは葵さん本人。「にじみ出る若さやみずみずしさを抑え、老いや深みを感じさせられるか」「これまでの演技を“振り”にして、違う姿を見せられるか」にかかっているのです。


◆芸人の母になり、戦争に突入する難局をどう乗り切るか


 15日から物語はついに昭和の時代へ突入。同作のモデルである吉本興業の創業者・吉本せいさんは、夫が亡くなったことで店を全て仕切ることになり、さらなる繁栄へと導いていきました。一方、『わろてんか』では、夫が亡くなるかはまだ分からないものの、「てんが北村笑店を取り仕切るようになるのは間違いない」と言われています。


 つまり、てんは芸人たちを「ウチの子ども」とかわいがり、芸人たちはてんを「オレのお母ちゃん」と慕う母子のような関係性が出来上がるわけです。葵さんは、てんの公私両面で、どんな母親像を演じ分けるのでしょうか。


 また、ほどなく戦争に突入するだけに、これまでの笑顔とは異なる厳しい表情を要求されるはずです。そんな苦しい状況で、てんは「わろてんか?」を貫き、葵さんは「女今太閤(豊臣秀吉)」と言われた吉本せいさんのような芯の通った姿を見せられるのでしょうか。


 同じ「戦前戦後の女性実業家一代記」を演じた『あさが来た』(NHK)の波瑠さん、『とと姉ちゃん』(NHK)の高畑充希さんは撮影当時23〜24歳だっただけに、葵さんが19歳で演じ切れば、絶賛を集めるでしょう。


 ドラマ後半戦は、「女優・葵わかなの成長と今後の活躍を占う」という意味で、要注目なのです。



【木村隆志】

コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月20本前後のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などの批評番組に出演。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動している。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』『独身40男の歩き方』など。



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