チャン・ドンゴン「本当に憎たらしい(笑)」 映画『満ち足りた家族』メイキング映像公開
2025年1月15日(水)11時0分 マイナビニュース
『八月のクリスマス』『危険な関係』などで知られるホ・ジノ監督がメガホンを取る映画『満ち足りた家族』(1月17日公開)のメイキング映像が、15日に公開された。
道徳よりも利益を優先する弁護士で、仕事のためなら殺人犯の弁護でさえもいとわない兄・ジェワン(ソル・ギョング)。年下の2人目の妻・ジス(クローディア・キム)や10代の娘らと共に豪華マンションに住み、家事は家政婦がこなすような誰もがうらやむ暮らしだ。一方、弟・ジェギュ(チャン・ドンゴン)は、どんな時にも道徳的で良心的であることを信念に生きてきた小児科医。年長の妻・ヨンギョン(キム・ヒエ)と10代の息子と共に住む彼は、老いて認知症気味になった母の介護にも献身的に当たり、品行方正な日々を送る。
まったく相容れない信念に基づいて生きてきた兄弟。しかし2人は、それぞれの妻を伴って月に1回、高級レストランの個室に集い、ディナーを共にする。レストランではお得意様であるジェワン夫妻が常に優先され、兄弟家族同士の会話はどこかぎこちない。ディナーが行われた夜、時を同じくしてある事件が起こり、満ち足りた日々を送る家族が想像だにしなかった衝撃の結末を招き寄せる。
本作は豪華キャストの演技合戦も見どころの一つだが、今回公開されたメイキング映像では、キャスティングの意図や現場の様子をホ・ジノ監督が明かす。さらに、キャスト同士で刺激もあった現場だったようで、互いを褒めたたえる場面も。チャン・ドンゴンはソル・ギョングについて、「新しい発見がたくさんあり、多くの学びを得ることができました」と感謝しながら「本当に憎たらしい(笑)」とその怪演ぶりを絶賛。クローディア・キムもキム・ヒエの集中力に感銘を受けたようだ。そして、人間の心理を細やかに描くため、監督とキャストらが議論を重ね、妥協せずに撮影していたことが伝わってくるシーンも。
メイキング映像とあわせ、メインキャスト4名の新たな場面写真もあわせて公開。写真からも、撮影現場で議論を繰り広げながら作り上げたキャラクター、演技によって表現されている迫真の表情が伝わる。
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【編集部MEMO】
名匠ホ・ジノ監督のもと、ソル・ギョング、チャン・ドンゴン、キム・ヒエ、クローディア・キムら韓国を代表する名優が集結した本作。2023年秋のトロント国際映画祭でワールドプレミアされると好評が瞬く間に広がり、2024年秋までの約1年間で20前後の映画祭に入選したことでも注目を集めている。