上川隆也、『問題物件』でも見せる事件解決への独自の着眼点 予測不能な行動に目が離せない

2025年1月15日(水)6時0分 マイナビニュース


●モットーは「科学で解明できないことなど存在しない」
フジテレビ系ドラマ『問題物件』(毎週水曜22:00〜 ※FODで見逃し配信)が、きょう15日にスタートする。
本作は、自殺、ポルターガイスト、失踪、ゴミ屋敷など、さまざまな不動産物件で起こる奇々怪々な事件の謎を、頭が切れて腕っ節が強く、人間離れした破天荒さを持つヒーローとお人よしのヒロインが鮮やかに解決していく不動産ミステリー。第1話では、5人連続で自殺があった物件の呪いの謎を解いていく。
○「借りたら必ず死ぬ部屋」の真実とは
大島不動産販売の営業部から左遷され、新設部署・販売特別室に配属となった若宮恵美子(内田理央)。配属初日に呼ばれた先は、なぜか会社ではなく、とある豪邸で、そこにいたのは亡き前社長の息子で、若くして大島不動産販売の役員でもある大島雅弘(宮世琉弥)と、愛犬の犬太(コラレ)だった。遅れてやってきた片山芳光(本多力)は、雅弘を販売特別室の室長だと紹介する。
その片山から恵美子への初仕事とは、「借りたら必ず死ぬ部屋」の実態を調べるというものだった。その部屋では、借りた人が過去に5人連続自殺で亡くなっていて、新しい入居者が怖くて住むことができないとクレームがあったという。
恵美子が管理人の須貝と部屋に入ると、そこに現れたのは不動産の調査員と名乗る謎の男・犬頭光太郎(上川隆也)。「吾輩は犬である」と嘯(うそぶ)き、とことんマイペースに振る舞う犬頭に、恵美子はあっけにとられつつもついて行く。
部屋の謎を調べるため、入居予定者に会いに行く犬頭と恵美子。しかし本人は、動画の再生数を稼ぐため、あえてその部屋を借りたいので、調査はしなくていいという。恵美子は本人の意志なら調査を続けなくてもよいのではと思うが、犬頭はなぜか調査を続けると宣言する。犬頭の知人で元刑事の探偵・有村次郎(浜野謙太)の協力の元、さらに真実を調べ始めることになるが…。
○新しいタイプのミステリードラマに
数々のミステリードラマが放送される中、昨今では捜査一課や警察関係者以外の人物が事件を解決する作品もごく自然に目にするようになった。例えばフジテレビでは、かつては『ガリレオ』『謎解きはディナーのあとで』や、最近では『ミステリと言う勿れ』が記憶に新しい。前クールにも、今作と同じ枠で『全領域異常解決室』が放送され、日本古来の文献に登場する神々が事件解決に奔走、話題となった。
今作は、不動産の調査員・犬頭が「問題物件」の事件解決に挑む。不動産調査士というと、一般的には隣接地や道路などのインフラといった物件に関する調査をするらしいが、犬頭は心霊現象や呪いなども一切信じず、「この世に科学で解明できないことなど存在しない」をモットーに、見た目や測量では分からない、内面に潜む謎を解明していく。
●犬頭の独特のキャラクターで魅了
上川のミステリードラマと言えば、何と言っても10年もの長きにわたって放送された『遺留捜査』(テレビ朝日)だろう。鋭い鑑識眼と偏執的なこだわりを持つ捜査員を演じ、人気を博した。
今回演じる犬頭は、ささいなことも見逃さない鋭さは変わらず、独自の着眼点で事件を解決。しかし、その鋭い目線とは逆に、「犬」への過剰な反応と固執、リアクションを見せ、そのギャップにクスッとさせられる。
また、先日上川自身が制作会見でも話していた「手作りジャーキー」の登場もアクセントになっている。その多種多様でつかみどころのないキャラクターと神出鬼没で予測不能な行動から、目が離せない。
さらに、要所で出てくる犬頭や恵美子の“一言”がいいスパイスとなっていて、物語の後半で効いてくることになる。
○個性豊かなメンバーたちにも注目
一方、犬頭とバディを組むことになる恵美子は、天真らんまんで「物件」に夢と憧れを抱くピュアな不動産販売員。間取りを見るのが趣味で、常にキラキラしたキャッチコピーを考えている。犬頭のマイペースな行動に振り回される恵美子だが、この2人の「物件」に対する価値観や考え方の違いと、そこから生じる掛け合いも見どころだ。
ほかにも、普段は笑顔もなく無表情だが、心霊好きで事故物件には異常に反応する室長・雅弘、室長代理の片山、元刑事の探偵・有村と、個性あふれる面々が登場。すべてを分かっているかのように、常にじっと彼らを見つめている犬太を含め、彼らが今後どのように奇々怪々な「問題物件」を解決していくのか。
さらに、雅弘の叔父で大島不動産販売の社長を演じるミステリーの帝王・船越英一郎が、彼らとどのように絡んでいくのか、楽しみだ。

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