課金してもかわいい男とデートできるから実質タダ!! 廃課金ゲーマーとゲーム内のキャラ(のモデル)BL『恋人課金』レビュー

1月15日(日)14時0分 おたぽる

『恋人課金』(道玄坂書房)

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 とうとうBL界にも“課金”の波が? ……なんてことを思わせるBLマンガ『恋人課金』(道玄坂書房)。帯には、「廃課金ゲーマー×ゲーム内キャラ(のモデル)」という文字が。廃課金ゲーマーがゲーム内のキャラとあれやこれやできると聞いたら、めっちゃ課金しそうだし、「詫び課金させてくれ」とか「出るまで回したら確実に出る」とか言いそうです。

 廃課金ゲーマーの加藤勉は、ゲーム攻略サイトの運営を生業にしているニート。ある日も美少女恋愛ゲーム(※エロ要素あり)の攻略に勤しんでいたのですが、ゲームの隠しキャラとして、なぜか男性キャラが登場。加藤はノンケなので、最初はノリ気ではなかったのですが、イケメンで美人な双葉柚流を攻略していくうちに「かわいい」という感情を抱くように。

 結局ゲーム上では、バッドエンドに終わってしまったのですが、なんと現実でもうワンチャンスが! そのゲームでは、キャラと3次元でデートできるという企画があって(なんでも、キャラは実在の人物をモデルにしているよう)、加藤もリアル柚流と会うことになります。

 現実ではほぼありえない設定ではありますが、作者・ときしば氏のあとがきマンガによれば、「ゲームの中の人物が現実に現れてほしいという個人的な願望から」、この『恋人課金』が誕生したそう。ちなみに、作者は「恋愛ゲームは某テニスマンガのサバイバルのやつしかやった事ない」そうで、“某テニスマンガ”ファンの筆者的には親近感がわきます。なお、『恋人課金』を執筆する上では、乙ゲーをやっている友人から助言をいただいたそうです。

 そういえば、ここまで課金要素はほとんどないのですが、実は柚流とまた会うには、課金しないと会えないという仕組み。なるほど〜! 初デート(はぁと)で、すっかり柚流に心奪われた加藤は即課金をするのですが、現実的なことを考えると、結構高額そうだなって……。うん、まあ加藤は廃課金厨だから大丈夫か……。まあ、デートできれば“実質タダ”!

 この流れだと、ゲームきっかけでイケメンな男を好きになったノンケがガツガツ攻めていく的なストーリーを浮かべがちですが、終盤に2人は過去に出会っていたという衝撃的事実が判明します。それもあって、物語的には結構読み応えアリ。ただ、個人的にはオチが少しわかりにくかったのが玉にキズだったなと……。

 あ、でもですね、ときしば氏の描くエッチシーンは良かったです。男性向けほどドエロってわけでもないんですが、いい塩梅でガッツリエロ。ち●この描写、そしていやらしい擬音、個人的にはちょうど良きエロさでした。

 現実でもゲーム中でも柚流を攻めまくる加藤なのですが、ゲーム中に登場した媚薬的な何かを柚流に飲ませズッコンバッコンした折には、隣にいた友人に「見るな」「惚れたらどうするんだよ!」ってなぜか逆ギレ。ノンケだったはずだよね? って疑問符を浮かべてしまいますが、攻められている柚流を見れば納得。かわいい受けはノンケでも立派な攻めにしてくれるんや……。

 ちなみに、ノンケ攻めの加藤が実は年下ということで、基本柚流には敬語なんですよね。エッチ中も……!! 年下攻め好きにもオススメしたい一冊です。
(文・月島カゴメ)

おたぽる

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