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“初めてプリティーリズムと出会った時のきらめき”が詰まった『KING OF PRISM by PrettyRhythm』の魅力を語る

おたぽる1月16日(土)18時0分
画像:劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』公式サイトより。
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劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』公式サイトより。

 先月9日から公開となった劇場版『KING OF PRISM by PrettyRhythm』。劇中の言葉を借りて言えば、“初めてプリティーリズムと出会った時のきらめき”が詰まった一作だった。

『KING OF PRISM by PrettyRhythm』(以下、『キンプリ』)は、2011年4月から14年3月まで放送していたTVアニメ『プリティーリズム』シリーズの第3作目『プリティーリズム・レインボーライブ』に登場するボーイズユニット「Over The Rainbow」にスポットを当てつつ、新キャラクターも続々登場する作品。“女子プリズムスタァ”をメインにしたアニメ本編とは打って変わって、本作では“男子プリズムスタァ”の活躍を描いている。

 先にお伝えすると、筆者は「Over The Rainbowのメンバーに好きな声優が出演しているから」というなんとも安直な理由から『プリティーリズム・レインボーライブ』を見始めた者。しかし、アニメを追っていくうちに、いつのまにか“プリズムの輝き”に魅了されてしまい、今ではちゃっかり新シリーズ『プリパラ』にもハマってしまっている。Over The Rainbowをきっかけに『プリティーリズム』、のちに『プリパラ』の世界へ足を踏み入れた身としては、『キンプリ』は前述したように、“初めてプリティーリズムと出会った時のきらめき”だらけだった。

 説明が遅れたが、Over The Rainbowのメンバーは、天才作詞作曲家の神浜コウジ(CV.柿原徹也)、女性から圧倒的な人気を集める絶対的アイドルの速水ヒロ(CV.前野智昭)、ストリートのカリスマの仁科カヅキ(CV.増田俊樹)。3人はアニメで紆余曲折を経て、アニメ終盤にOver The Rainbowを結成。『キンプリ』は、その1年半後、4年に一度開かれる「プリズムキングカップ」に向けて練習を重ねる彼らが描かれていく。

 トレーラーでは、神妙な面持ちのコウジ、ヒロ、カヅキが映し出され、新キャラクターを紹介しながら、「コウジに舞い込んだハリウッド映画音楽制作のオファー」「エーデルローズ存亡の危機」「Over The Rainbowが選ぶ未来とは…」と気になる言葉が羅列されていく。こう言ってしまうと失礼なのかも知れないが、ファン的には意外にもシリアスめなトレーラーだなと感じたし、これを見る限りでは「結構真面目なストーリーになるのかな」とぼんやり思っていた。だが、その考えは上映数分で打ち砕かれた。

 先に説明すると、『プリティーリズム』という世界には、「プリズムショー」といったフィギュアスケートとダンスを組み合わせたような競技が存在している。プリズムショーには最大の見せ場である「プリズムジャンプ」というものがあるのだが、このプリズムジャンプでは、キャラクターの個性をはじめ、とにかくすごいジャンプだということを表現したり、また時としてアニメのストーリーとリンクした演出がなされる。これはもう見てもらうのが一番分かりやすいのだが、元が女児向けということもあるのか、なんだか異様に過剰な演出がされたりと、思わず笑ってしまう場合が多い(個人的には、「赤い糸・夏の恋」「絶対アイドル☆愛・N・G」「バーニング・ソード・ブレイカー」がお気に入り)。

 そんなプリズムジャンプが見どころとなるプリズムショーから始まった『キンプリ』、さすがプリズム界の頂点へ上り詰めたOver The Rainbowのショーとあって、名物・プリズムジャンプもレベルアップ。単純に大きなスクリーンで彼らをまた見ることができたことにも感動したが、その斜め上(すぎる)演出に驚かされた。ネタバレになってしまうので、明言は避けるが、まさかライブで自転車の交通ルールを指南されるとは、誰も予想はできなかったであろう。劇場から笑い声が上がっていたのは、言うまでもない。

 Over The Rainbowばかりに話が行ってしまったが、物語は新キャラクターの一条シン(CV.寺島淳太)がOver The Rainbowのライブを見に行ったところから始まる。シンは初めて見たプリズムショーに一瞬で魅了され、その帰路で偶然、氷室聖(CV.関俊彦)と出会ったことから、プリズムスタァになるべくプリズムスタァ養成学校・エーデルローズに入学することに。

 シンは純粋でまっすぐなキャラクター。個人的にはすぐ赤面してしまうところが可愛いなあと思ったりするが、本作において結構重要な役回りを果たしてくれている。前述のとおり、シンはそれまでプリズムショーをまったく知らなかった少年。そんなシンにコウジとヒロとカヅキは、Over The Rainbow結成に至るまでの経緯をわかりやすく説明してくれるのだ。「アニメシリーズを追っていないからな……」と『キンプリ』を敬遠している人もいると思うが、これによって、ファン以外の人も楽しめる作品となっている。

 さて、ドラマ的には、アニメ本編では栄華を放っていたエーデルローズだが、アニメでさんざん暴挙をふるっていた元・エーデルローズ主催・法月仁(CV.三木眞一郎)が対抗してシュワルツローズを設立。その際、エーデルローズの有能スタァを引き抜いてしまったため、実質、エーデルローズはOver The Rainbowで成り立っている状態となってしまっていた。

 アニメでも数々の“伝説”を残してきた法月だが、『キンプリ』ではさらにパワーアップ。本作が大人ファン向けに作られたせいもあるのか、言動も氷室に対する憎悪も激しさを増していて、法月がスクリーンに映し出されるたびに、客席が騒然となるほどのインパクト。

 そんなシュワルツローズから送り込まれてきた刺客もなかなか刺激的なキャラばかりで、大和アレクサンダー(CV.武内駿輔)は大柄マッチョの暴君キャラと、これまでの『プリティーリズム』男子キャラの中では珍しい印象を受けた。大和アレクサンダーはカヅキとのプリズムバトルが見どころ。「バトルコスチューム、なんだかセクシーすぎませんか?」「某五郎丸のルーティン!?」と思わずにやけてしまったのは筆者だけではないはずだ……(多分)。

 Over The Rainbowを振り返り、新キャラクターや対抗勢力が出てきたところで、物語はOver The Rainbowの活動に関わる転機がおとずれるという展開へ。天才作詞作曲家のコウジの元に、ハリウッド映画音楽制作のオファーが舞い込んだのだ。

 序盤からファンを笑わせる展開が続いた『キンプリ』だが、終盤はOver The Rainbowの転機に3人がそれぞれ立ち向かっていく姿が描かれていく。ラストシーンで描かれる3人のプリズムショーはなかなかニクい演出もあり、思わず目頭が熱くなったファンも多かったのではないだろうか。

 約1時間と短い上映時間だったものの、見終わってみると、とてつもない充実感に溢れ、心が浄化されるような気持ちになった『キンプリ』。本稿ではあまり触れなかったが、プリズムショーを純粋に楽しむシンの存在は、“初めてプリティーリズムと出会った時のきらめき”を思い出せてくれる重要な存在であったと筆者は思う。

 そんな気持ちで劇場を出ようとすると、『キンプリ』を見たのであろうファンの一人が、「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』と同じで、過去のキャラが出てきたときが一番面白い」と言っていた。たしかに、作中では、男子キャラだけでなく綾瀬なるや蓮城寺べるをはじめとした女子キャラたちの現在の姿が描かれているなど、かつてのアニメファンを喜ばせる演出が随所になされていた。

 たしかに、その演出に筆者もテンションが上がったのは事実。だが、シン以外にもミステリアスな存在で気になる如月ルヰ(CV.蒼井翔太)をはじめ、新キャラクターたちも物語にアクセントを与えていた(入浴シーンもあったし!!)と思う。そんな彼らが今後、どんな活躍をしてくれるのか、非常に楽しみでもある。個人的には、歌舞伎界のプリンス・太刀花ユキノジョウ(CV.斉藤壮馬)と、姉の涼野いとに倣ってか、「ゼウス」と名乗っていた涼野ユウ(CV・内田雄馬)がどんなプリズムショーを見せてくれるのか楽しみだし、“赤いメガネ”を胸のポケットに入れていたエーデルローズの管理人(CV.浪川大輔)もなかなか気になる。

 そんな『キンプリ』、当初はまったく劇場化する予定などなく、ファンの支援と監督の菱田正和氏をはじめとするスタッフ陣の努力の結果、生まれた作品である。アニメシリーズ放送後、Over The Rainbowの反響を受けて劇場化の企画が立つも、なかなか企画が通らなかったのだとか。だが、プロデューサー・西浩子氏らの地道な働きかけによって、やっと企画が実現。上映までに至った。

 それだけに、菱田氏をはじめスタッフ陣の『キンプリ』愛はTwitterなどからひしひしと感じるが、やはり制作にあたって苦労もあったようで、菱田氏はTwitterで「キンプリはセル枚数が5500枚程しか使っておらず、昨年コンテ演出したGレコ(注:ガンダムGのレコンギスタ)と同じくらいで、作画カット数も変わりません。もちろん3Dカットは除きますが、本当に予算のない中、やり繰りして作りました。カリスマ主婦級だと褒めてください!誰も褒めてくれないんで…」と苦節を明かしている。

『キンプリ』は最後に続編を匂わす演出がなされており、筆者含め、続編を期待するファンは多いと思う。だから、ぜひ少しでも『キンプリ』が気になっているという人は劇場に足を運んでほしい。きっと、“プリズムの輝き”に胸がときめかすはずだ。
(文/月島カゴメ)

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