早くも重版決定!『Fate』情報はKADOKAWAが独占!? アニメスタジオ56社アンケートにも注目したい「Newtype」17年2月号レビュー

1月16日(月)14時0分 おたぽる

「Newtype」2017年2月号(KADOKAWA)

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——アニメ専門のニュースサイトも増え、SNSの充実によって製作委員会から直で情報が発信されることも多い今、各アニメ専門誌はどのように記事や作品を取り上げ、作り上げ、それぞれの特色を出しているのか? いわゆるアニメ誌御三家の目玉企画や気になる記事を取り上げ、アニメ業界の波を分析していく——


■「Newtype」2017年2月号
出版社:KADOKAWA
発売日:1月10日(毎月10日発売)
価格:800円(741円+税)
創刊:1985年

 今月の「Newtype」はすごいです、表紙から始まって『Fate/Grand Order ‐First Order‐』、『劇場版 Fate/stay night [Heaven's Feel]』、『Fate/EXTRA Last Encore』、『Fate/Apocrypha』『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!』と、『Fate』関連5作品をまとめて巻頭20Pに渡ってドドンと紹介。

 ちなみに表紙はTYPE-MOONの武内崇氏の描き下ろし、さらに特集の頭ではその武内氏と奈須きのこ氏、アニプレックスの岩上敦宏氏による対談も掲載と、『Fate』ファンにはたまらない内容ではないでしょうか。付録のB2ポスターにも『Fate/Grand Order』が採用されています。『Fate』シリーズの各作品のコミカライズは大抵、KADOKAWAで掲載・連載されていますし、「月刊TYPE-MOON」なんてムックも、相変わらず年1ぐらいのペースでKADOKAWAから発行されていますし、「アニメージュ」(徳間書店)、アニメディア(学研プラス)ではほとんど誌面展開もないし。もうすっかりTYPE-MOONの紙上展開はKADOKAWAの独占状態ですね。

 さて、他作品で目立つのは、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(4P)、『響け! ユーフォニアム2』(4P)、『GRANBLUE FANTASY The Animation』(4P)、『ドリフターズ』(4P)、『虐殺器官』(4P)、そして劇場版アニメが現在公開中の『ポッピンQ』。

 なんと同作でキャラクター原案を務めた、イラストレーター・黒星紅白氏描き下ろしイラストを付録のB2サイズのポスターに採用! メインヒロイン5人に加えて、ポッピン族5人(体?)も描き込まれた、これは可愛い! 欲しい! と思えるポスターになっています(さらに2Pを使って黒星紅白氏インタビューも掲載されていますよ)。

 ただ、アニメファン的に一番気になるのは、アニメスタジオ56社に2017年の展望を尋ねた「今、アニメーションスタジオは」というタイトルの特集ではないでしょうか。まず、1月新作の中から『リトルウィッチアカデミア』(TRIGGER/TOKYO MXほか)、『CHAOS;CHILD』(SILVERLINK. /TOKYO MXほか)、『幼女戦記』(NUT/TOKYO MXほか)を、各2P ずつ使って紹介(描き下ろしイラスト&インタビューという構成)。

 その後、残るアニメスタジオたちに、(1)16年の統括 (2)17年に制作予定の作品 (3)注目アニメーターor演出家 (4)17年、アニメ業界はどうなる? というアンケートを実施しています。おなじみのスタジオもあれば、初めてその名を聞くようなスタジオさんもいます。非常に景気のいいところもあれば、抽象的なコメントに徹するところもあるし、すごくそっけないところもあったりで、興味深い。文字だらけですが、頑張って読めば楽しいページだと思います。

 なお特集最後を締めているのは、ボンズの南雅彦社長、J.C.STAFFの松倉友二氏という業界を代表する名物プロデューサーの対談。安定感あるなぁと感心させられるし、2人の注目クリエーターもそれぞれ興味深いところです。個人的には、今月の「Newtype」の中で一番面白い見開きはココだと思った次第です。

 注目を集めそうだなと思ったのが、“秋元康とソニーミュージックが関わるプロジェクト”ということで、注目を集めた「デジタルアイドル」プロジェクトの最新ビジュアルが巻末に掲載されていることでしょうか。昨年12月24日に公開されたイラストですが、三大誌でこのイラストが掲載されているのは「Newtype」だけです。すごいですね。

 少し気になったのが、原作が角川スニーカー文庫で、今クールではトップクラスの期待作の『この素晴らしい世界に祝福を!2』、そしてTVアニメ放送時にはよく特集を組んでいた<物語>シリーズの最新作で、公開を迎えたばかりの劇場版『傷物語〈III冷血篇〉』、この2作品に2Pずつしか誌面を割いていないところ(付録のポスターには採用してますが)。

 人気的にも、大人の事情的にも、もっとプッシュしてくるのではと考えていたので、少し意外でした。アニメ作品の人気と、アニメ誌で掲載されたときに読者から獲得する人気——2者は近いけど、実は違うということなんでしょうかね。あ、付録のB2ポスターには、『響け! ユーフォニアム2』が採用、ピンナップに『ユーリ!!! On ICE』、『活撃 刀剣乱舞』(17年7月放送予定)というラインナップになっていました。
(文・サトウスズキタカハシ)

おたぽる

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