今夜2話「嘘の戦争」残念ながら粗も目立つ、だが人を騙すテクニック満載

1月17日(火)10時0分 エキサイトレビュー

SMAP解散後、草なぎ剛初の主演連続ドラマ『嘘の戦争』が(フジテレビ系、関西テレビ制作)が10日にスタートした。初回2時間放送で始まった豪華役者陣のこのドラマだが、とにかく内容が濃い。意味の薄いセリフやシーンがほとんどなく、展開も早いのでぼーっと見ていると何が何だかわからなくなってしまうので注意が必要だ。
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あらすじ


プールサイドで行われているパーティで、主人公の一ノ瀬浩一(草なぎ剛)が刺されるという衝撃的なシーン。ここから一ヶ月遡り、なぜこんなことが起きたのか?という構成から第1話はスタートした。

9歳の時に家族を殺された一ノ瀬。自身も犯人に腹部を刺されるが、警察の判断は父親による一家無理心中だった。いくら一ノ瀬少年が犯人を見たと言っても信じては貰えず、世間から嘘吐き呼ばわりされてしまう。

「嘘だらけの世の中なら、騙す方になる!」と決意した一ノ瀬は、ハルカ(水原希子)と共にタイで悠々自適な詐欺師ライフを送っていた。そんなある日、家族を殺した男と同じアザの男、五十嵐(甲本雅裕)に偶然出会い、忘れかけていた復讐心を取り戻す。

残念ながら、粗も目立つ


冒頭でも述べたが、とにかく内容が濃い。登場人物も多くてテンポも早い。満足感は非常に高い仕上がりだった。しかし、残念な事に粗も少なくはなかった。。

“アザを見せ付けてくる殺人犯”

黒い服を身に纏い、マスクで顔まで隠す殺人犯が、わざわざ腕まくりをして特徴的なアザを見せてしまっているのは少し気になる。

“ちゃんと発熱する一ノ瀬”

二科楓(山本美月)に取り入る為、一ノ瀬が雨に打たれながら外で待ち続けて風邪を引くシーン。どれぐらい待ったのかわからないが、発熱したのは計算だったのかなんだったのかよくわからない。ちなみに、心配する楓の背景には屋根付きの病院のエントランスがあった。

“おやすみ三秒の長寝言”

一ノ瀬は楓に看病されて眠りについた三秒後、「嘘吐きって言われた・・・本当の話をする度に、どうすればよかった。嘘を吐く以外・・・俺はどうすれば・・・」という長セリフの寝言を言い放った。本当の寝言なのか、詐欺師としてのテクニックなのか、混乱させられたシーンだ。

探そうと思えば他にもちらほらと粗は目立った。しかし、作中で一ノ瀬が詐欺テクニックとして語った「騙す時は考える時間を与えない」という言葉通り、ストーリーのテンポの良さと迫力ある役者陣の演技でそれほど気にならなかったのは、さすがだ。

実生活で使えるかもしれない嘘のテクニック


詐欺師仲間が集まるバーのマスター百田(マギー)いわく、一ノ瀬は息をする様に嘘を吐くという。この2時間の中にも数々の嘘をちりばめてきた。その中でも、もしかしたら実生活に使えるかもしれない嘘テクニックを紹介してみたい。

誰にでも当てはまりそうな事を言う

病院に潜入した際、ナースステーションを突破するために使ったテクニック。一ノ瀬は、「婦長さんが甘い物お好きだと聞いたんで」と、お土産を渡した。かなりの確率で女性は甘いものが好きだ。もし違っても、「あれ?婦長さんじゃなかったかな?」とでも言えば、あっちが勝手に他の人と解釈してくれる。占い師や心理テストで「あなたは実は根暗だ」とか「裏で頑張っている」とか、誰でも当てはまりそうな事を言って信頼させる。「実はキミ寂しがり屋でしょ?」とか、モテるヤツはよく言っているイメージがある。

SNSでのアピールが強いヤツは、有名人っぽく扱うと気を許す

二科家長男で、ニシナコーポレーション子会社の社長である二科晃(安田顕)に使ったテクニック。SNSで必要以上の自分語りをするヤツは自分を肯定して欲しがっている。「SNSをいつもチェックしています」と、まるでファンが有名人に話しかける様にして警戒心を解いた。これは、一般社会でも上司に取り入る時に使えそうなテクニックだ。

元彼女などの触れづらい話題で牽制する

ハルカに自転車で轢いてもらい、怪我をする事で医者の二科楓に近づこうとする。しかし、「急な坂で自転車とぶつかったら、自転車側もダメージを受けるので犯人の顔を見れなかったというのは有り得ない」と、嘘がバレてしまう。そこで使ったのがこのテクニックだ。「実は元彼女とケンカしたんです」と踏み込み辛い話題を出す事によって、それ以上の詮索を防ぐ事が出来る。少しぐらい矛盾していても何とかなるのがこのテクニックの凄いところだ。「おばあちゃんの法事だから・・・」など、一般的にも良く使われている。

まず、先に怪我する

タイでゴーゴーバーを乗っ取る時は顔に怪我を負い、ハルカに近づくために風邪を引き、そして二科興三(市村正親)を守ってナイフで刺される。一ノ瀬が一番多用しているテクニックだ。「まさか、怪我した人が自分を騙そうとしているとは思えない」という心理を突いている。そして、弱っている人や自分より弱い者を味方と錯覚してしまうという効果もある。さらには、自分のせいでそうなったと、相手に負い目を感じさせる事も出来る。チャンスがあれば、上司をかばって積極的に酔っ払いに殴られよう。

キャストの豪華さや時間拡大からも大作感漂う『嘘の戦争』だが、コミュニケーション術として、一ノ瀬の嘘に注目してみても面白いかもしれない。

(沢野奈津夫)

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