【追記あり】キリンビール「要望書を受けて非公開にしたわけではない」 氷結アニメCM騒動を追った

1月17日(火)21時0分 おたぽる

KIRIN 氷結 × TRIGGER アニメCM特設ページより。

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「明らかに若年層がターゲットで、未成年に大いにアピールする内容です」——。現在ネット上で「キリン氷結」のアニメCMが、“根拠のない理由で非公開にされた”と話題だ。CMを復活させるべく、署名を集める動きも起きている。

 そのCMとは、「キリン氷結presents animate Timesプレゼントキャンペーン」の一環として、アニメ制作会社「TRIGGER」が制作したWeb限定のアニメCM。『宇宙パトロールルル子』などで知られる本田敬一氏がキャラクターデザイン・作画監督・原画を務めたCMだ。

 CMには声優の浅沼晋太郎と茅野愛衣が声を務める21歳から25歳の男女4人が登場。イラストレーターの姉と声優の妹、そして彼女たちのファンになる青年たちの日常が描かれており、その傍らに氷結も登場。彼らが美味しそうに氷結を飲むシーンもある。

 昨年の8月にWeb上で公開されたこのアニメCMだが、現在オフィシャルでは見ることができない。YouTube上では非公開にされてしまっている状態だ。

 実はこのCMに対し、特定非営利活動法人「ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)」と「主婦連合会」らが「キリン氷結ウェブ限定アニメCMの中止を求める要望書」を昨年8月10日にキリンビールと国税庁酒税課に提出していた。そして、数カ月経った今、このことを一般のTwitterユーザーがツイートしたことで大きな話題になっているというわけだ。

 要望書でASKと主婦連合会は、ゲームやアニメといった若者文化を飲酒シーンに絡め、人気の声優を起用したアニメCMは、「明らかに若者層がターゲットで、未成年に大いにアピールする内容です」とし、「テレビCMではありえない内容」と指摘している。

 同書によれば、キリンビールは抗議に対し「ウェブCMは年齢認証ができるので、不特定多数を対象にしたテレビCMとは異なる」と回答したそうだが、これにASKらは「ウェブの年齢認証は絶対的なものではない」と指摘。ウェブ上での年齢認証のもろさを言及した上で、「ウェブCMにもテレビCMと同じ基準が求められる」という見解を述べている。

 そのほかにも、世界ではアルコールCM自体を法律で禁止している国があることなどを指摘するASKらだが、現在ネット上では“アニメCM=未成年向け”としたASKらに対し、あきれるような声が続々と上がっており、署名サイト「Change.org」ではASKらの要望書を「根拠がない理由」とし、「氷結 × TRIGGERアニメCMを再び公開させましょう!!」という署名活動も開始している。

 アニメCMは未成年飲酒を促していると訴えたASKと主婦連合会。それを「根拠がない理由」と反論したり、あきれる声——ネット上にはさまざまな声が上がっている状態だ。

 ネットではASKと主婦連合会の要望書によって“非公開になった”とされているアニメCMだが、おたぽる編集部がキリンビールの広報部に問い合わせてみたところ、「アニメCMは要望書を受けて非公開にしたわけではありません。要望書が届く前から、一般からもそういった抗議の声がありました」との回答を得た。また、「Change.org」での署名活動も認識しているそうだが、適正飲酒、未成年飲酒の防止を踏まえた上で、対応していくという。

 なお、本田敬一氏がキャラクターデザインを手掛けた4人のキャラクターたちについては、「今後の展開の予定はなし」。キャンペーンとはいえ、TRIGGERから生まれたキャラクターが日の目を見ないということは、いちアニメファンとしては少し残念な気持ちになる。

【編集部追記】
当記事では17日のキリンビール社への取材で得た「要望書が届く前から、一般からもそういった抗議の声がありました」という公式返答を掲載しておりますが、18日になって再びキ社から連絡をいただき、「一般からの抗議はなかったことがわかった」「要望書が届く前にあったASKからの指摘の電話によって社内で検討し、アニメコンテンツでの展開を中止することを決定した」との、前日とは異なる内容の追加コメントがございましたので、ここに追記いたします。

おたぽる

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