お米CM花盛り マツコ、TOKIOら好感度タレントなぜ起用?

1月17日(水)7時0分 NEWSポストセブン

マツコら好感度タレントがお米のCMに続々起用

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 食品のCMは飲料水、冷凍食品、お菓子などジャンルは幅広いが、最近、とくに花盛りなのがお米のCMだ。有名タレントを起用したものから、一風変わったアイディアのものまでさまざま。コラムニストのペリー荻野さんがそんなお米CMの傾向を分析する。


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 最近のテレビを見ていて「力が入ってる」と感じるのが、お米CMだ。超有名どころでは、『あきたこまち』。「食べまくる篇」では、高橋優が巻き舌で熱唱する楽曲『白米の味』をバックに、若手女優の小芝風花が、茶碗に盛られた炊きたてのあきたこまちをハフハフしながら、ひたすら食べまくる。


 よく見れば、ほっぺにはご飯粒がひとつ。面白いのは、CMの最後に「湯気はCM上の演出ではありません。実際に上がったものです」「小芝風花さんは撮影のためにお昼ご飯を抜いてきました」「テイクは25回重ねています」などと注釈画面が出ること。文字が細かくてとても数秒では読み取れないのも、気になった人が動画検索などしてまたこのCMを見てもらおうという作戦だろう。


 一方、北海道のブランド米『ゆめぴりか』と『ななつぼし』はマツコ・デラックス寺田心のしっとり芝居仕立て。マツコが和服で女将を務める小料理屋にふと立ち寄った寺田心が「ゆめぴりかってなんですか」と尋ねると、女将がそっと「おいしいお米の名前よ」と伝えるという仕掛けである。


 そして、日本一、世界一はおろか「宇宙最強米への道」を目指したのが、岩手の『銀河のしずく』である。純情産地いわて宣伝本部長に就任したのんを中心にカミナリやANZEN漫才ら芸人たちも駆けつけ、「植えるぞ~!」と実際に田植えからスタート。


 宇宙で一番になるため、地元の南部鉄器で「羽釜」を作り(!)、うまい水も欠かせないからと地域の名水「仙人秘水」を求めて「水汲むぞ~!」と大張り切り。そしてついに「実ったぞ~」と稲刈りをする。すると、ロックバンドKISSみたいなメイクで海賊みたいな恰好をした芸人ゴー☆ジャスが、この米を宇宙に届けたいと宇宙船で出発すると宣言。その宇宙船こそが、あぜ道に駐車していた軽トラックだった…って、どんなオチなんですか。しかも、宇宙に旅立った軽トラ型宇宙船にはさらなるトホホオチが。


 この他にも、TOKIOは『ふくしまプライド』シリーズ「お米篇」で、ふくしまの米をアピール。稲穂に囲まれた城島は「努力がコメられている」と元気よくダジャレを言ってる。浅田真央も『新潟コシヒカリ』で「まおむすび」を発表したりもした。


 これらお米CMに共通しているのは、若い人にアピールしたいという熱烈な思いだ。さらには地域や米作りに関わる人たちを知ってほしいという願い。芝居仕立て、コメディ仕立てになっていても、ミニドキュメンタリーみたいである。長く「コメ離れ」が言われる中で、「そういえば自分もあんまり米食べなくなったかな〜」とちょっと加害者意識がある視聴者には、こうした明るいCMはぐっとくるはず。押し付けすぎず、ふざけすぎず、米を愛する姿勢を元気よく見せるCMタレントは、好感度アップ間違いなしだ。


 今年は40年にも及ぶ日本の「減反政策」が廃止され、米の価格がどうなるか注目されている。それを見据えてのCM強化だとしたら、まだまだお米CMから目が離せない。タレントの「実質好感度」の指標になる。

NEWSポストセブン

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